彩葉『いろはカップ開催決定?』
『どうも、FUSHIだよ!唐突だけどツクヨミの皆に朗報だ!何と!何と!この度『いろはカップ』の開催が決定したよ!今回の大会はずばり!『KASSEN』とは別ルール!アバターに戦闘能力を持たせてのツクヨミ全体を使用したバトルロワイヤルだー!勿論、非参加アバターには一切の攻撃、被弾判定はない安全使用だから安心してくれよ!そして最後に勝ち残った優勝者には何と!いろPこといろはちゃんとのコラボ、およびデート(ツクヨミ内限定だけどね)と求婚の権利(こっちも勿論ツクヨミ内限定だよ!)が進呈されるよー!嬉しいだろ?皆、振るって参加してくれー!』
……
「「FUSHI、説明」」
「お、お、落ち着けヤチヨ、かぐや!は、話せば分かる!」
ウミウシ型マスコットアバターにして月見ヤチヨと長きを共にした相棒と言うべき存在、FUSHI。そんな彼は今、その相棒であるヤチヨ及び、彼女の同位体と言っても良い存在であるかぐやの両名によって両端を持ち上げられ、絶体絶命の状況を迎えていた。
「お、俺だってしたくてしたわけじゃないんだよ!た、ただな?運営と言うか、大会組織委員会みたいなのが勝手に設立されててな?『ヤチヨから許可は取っている』とかって言われたもんでな?最近はほら、お前は彩葉と付きっ切りだったから最終確認が取れなくてな……」
「「で?」」
「決行しちゃった♪」
「「ギルティ」」
哀れ、両端から延ばされていくFUSHI。ウミウシが引き延ばされる光景など誰も見たくはないだろうがお仕置きはお仕置きらしい。悲痛な叫びをあげるFUSHIは驚くほど柔軟に伸ばされていったのだった。
「ま、まぁまぁ、そのくらいにしといてあげなって。別に大丈夫でしょ、多分」
何処までも楽観的な声を上げるのは、かぐやとヤチヨの恋人(きゃっ♡恥ずかしい♡とは両名のセリフである)であり、義体研究の第一人者とも言える才人でもある酒寄彩葉その人だった。
「何にも大丈夫じゃないよ!?大問題だよ!?」
「このままじゃ彩葉が一日、私たち意外とデートする羽目になるんだよ!?許されないよそんなこと!?」
「だから大丈夫だって。この『いろはカップ』?って言うの?どうせ参加者なんて集まんないよ。二桁……いや、一桁の可能性もあるね。その規模だったら中止も止む無しとかになるんじゃないの?」
なんて危機感の無さだ、と二人は嘆いた。彩葉は自身の知名度と人気についてあまりにも低く見積もっている、と。
確かに、かぐやとヤチヨに比べればその知名度と人気は劣ることは間違いなかった。だがしかし、それが世間一般から言う『知名度と人気が無い』、とはならないのだ。そう、ツクヨミ内において、彩葉の人気は決して低くない……否、寧ろ高い分類に分けられている。それは単にかぐやとヤチヨに言い寄られているから、だけではない。単純に彩葉自身の人気そのものなのだ。ゲームスキル、歌唱力、プロデューサー力。どれも平均より上の実力。加えて、彼女は著名な研究機関の責任者でもある。当然財力的にも割と上澄み。後、リアルでも可愛らしい(ここ重要)のだ。そりゃ人気は出るよね?と言う話である。
「大袈裟だって二人とも。私狙いで参加する人なんて精々そんなものでしょ?そ、それに……私は、その……かぐやとヤチヨ以外に……と、ときめいたり、振り向いたりしない、し……」
((きゅんっ!))
アラサーの自分に魅力がないと誤解しつつも、上目遣いで見つめる彩葉を見て二人は改めて思った。
((彩葉は私たちの嫁。私たちが守護らねば))
と。
『あ、そうそう言い忘れてたわ。ほら、ここ最近ツクヨミのアップデートが目まぐるしく進歩しているだろ?でだな、なんとこの度、『触覚センサー』が追加されたんだ。勿論フルダイブ型のオンラインゲーム?っていう感じの超リアルとまではいかないが、ある程度の接触的感触を再現出来たんだと』
「「「……ん?」」」
『あと、結婚機能についてもアップデートだそうだ。なんか、同性婚も正式に実装されたとか何とか……良かったなヤチヨ、かぐや。これで何の憚りもなく彩葉と結婚チュッチュが出来るようになったぞ』
……
「じゃ、じゃあつまり……二人が勝ち抜いたら、私が二人とデートして?おまけに、求婚されちゃって……ち、チュッチュしあうって、こと?それも、触覚センサーで、感触ありの状態で……?」
『Exactly(その通りでございます)』
「よっしゃぁぁぁっ!」
「我、これより修羅になりけり」
目に見えて真っ赤になる彩葉を他所に、かぐやとヤチヨのテンションはそれはもう頂点に達していた。既に勝利に向けて武装の準備やらを進めると言う傍から見るとヤバ目な光景が広がっていたりした。
「何があろうと勝つ!優勝以外は敗北と同義!敵は全て下郎!滅ぼすんだよ!」
「リアル戦国時代を見てきたヤチヨを舐めないでよね……頂点に君臨するのは常にヤチヨたちだけ!」
「なんでそんなにやる気になっちゃったのぉ……」
恥ずかしさマックスの彩葉と対照的に殺る気マックスのかぐやとヤチヨ。二人にはもはや『ラブイチャデートからの求婚チュッチュ』と言う輝かしい未来しか見えてはいなかったのだった。
しかし、だがしかしだ。やはりと言うべきかなんと言うか……いろP人気は尋常ではなく……
『おい、聞いたか……?』
『おおよ。この戦いに勝って……いろPとデートだ……そして色々と……ぐへへ……』
『触覚センサーの機能を試すにはうってつけだぜぇ……ふへへ……』
溢れ出る欲望のままに動き出す有象無象。
『彩葉……私、踏み出してみたい……もう届かないとしても、もう一度……』
かつての想いをもう一度と願う者。
『障害があった方が恋は盛り上がるんもんや。ここはお兄ちゃんがおもしろゲフンゲフン一肌脱いだろかな?』
単に面白半分で参加する者。
『かぐやを堕とした地球人か……興味深い……我々も参加してみるか……』
地球外からの観測者。
『別に興味ないけど貰えるもんは貰わんと勿体ないし何より彩葉と二人の時間ちゅうのも久しぶりやしなぁ……お母ちゃん、本気出してみよか?』
そして、更に、なんと、まさか……最強?の出場者も……?
果たしてかぐやとヤチヨは、数多の欲望から彩葉を護り抜けるのか。ラブイチャデート求婚チュッチュは実現するのか。今ここに……彼女を巡る戦いが幕を切ったのだった……!
続かない!
こう言う始まり系のSSも面白いですよね……決して手抜きではないですよ?(土下座)
どうも、レントンです!
なんかこんな感じの奴も書いてみたいと思いつつ。私には戦闘描写を描くだけの執筆能力はないのでここで終了しますがね!
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今後もどうかよろしくお願いします。
ここまで閲覧ありがとうございました。























