NovelR-182 years ago · 1.2w chars · 1 pages

たとえ罪になろうとも

立夏立夏

「貴方とならば、きっと地獄も楽園に変わるだろう」 誤字脱字があったら申し訳ございません。 1ページ目の注意事項を読んで無理だと思った方はブラウザバックを。 リオセスリ夢小説第3段。色んなリオセスリを妄想するのが日々の楽しみになってます。 年上のお姉さんに甘やかされて、でもふとした時に立場が逆転する。いわゆるショタおねが好きです。 魈くんがツンデレショタっぽくなっているのも趣味です。

仙人(年上)主人公×リオセスリ(年下)の話。

⚠️注意事項
・リオセスリの伝説任務のネタバレ、捏造を含みます。

・仙人についても捏造を含みます。
今作、仙人は子を産めないという設定にしています。

・かっこいいリオセスリはいません。メンヘラ気味でバブみがちょっとあります。

・゛、♡表現を含みます

・友情出演で魈と鍾離が出ます。口調の違和感ありましたらご容赦を。

キャラの解釈違いがあったら申し訳ございません。

エロは

心地よい微睡みの中、急に意識が浮上する。
目を覚ますと辺りはまだ暗い。といってもここは深海にある要塞なので外が何時かなど知る由もない。

少し喉が乾いたから水を飲もう、とベッドから出ようとする。しかし、起き上がることは出来ない。お腹に拘束するように腕を絡ませ、規則的な寝息を立てすよすよとあどけない少年のように眠る男が背後に。彼はここ、メロピデ要塞の公爵リオセスリ。そして私の彼氏だ。

がっしりと回された逞しい腕をぺちぺちと軽く叩くが反応はない。小さくため息をつき、彼と向かい合うように体を回した。
少し見上げる高さにある彼の顔を見る。普段は極悪人のような顔つきをしている彼も寝ている時は幼子のような顔をするものだ。昔見た寝顔と全く変わらない。

少し身の上話をしよう。私は璃月の仙人である。しかし仙人とは名ばかりで、普段からふらふらと各国を放浪していた。友人たちは呆れていたが、岩王帝君はそんな私を咎めなかった。「必要な時は力を貸してもらうが、それ以外は好きにするといい。そういう契約だ。」と。その言葉に嬉々として旅をしていたある日、私はフォンテーヌで小さな男の子を見つけた。
路地裏で倒れていたその子は、酷い高熱にうなされていたので直ぐに医者に連れていき、診察してもらった。どこから来たのかも分からないため、私の泊まっていた宿へと連れ帰った。

私は一晩中うなされていた少年の手を握り、ただひたすらに良くなることを願うしかなかった。翌朝少年が目を覚ました。鋭い拳と共に。最初は驚いたが、どうやら何者かに追われているらしい。まぁ路地裏で倒れてるくらいだ、『訳あり』だろう。
少年のパンチは同じ年頃の子供よりもスピードが速く、洗練されたものだった。しかし私に到達する前に、ぼすん。と小さな体がベッドに沈む。病人なんだ、そりゃ動くのもやっとだろう。

必死に、自分が悪いやつじゃないこと、少年の名前、何故あそこに倒れていたのかを聞いた。名はリオセスリ。行く宛てがなくお腹が空いてあそこで行き倒れていたそうだ。まずはご飯だ、と予め用意しておいたお粥をお椀によそって渡す。まだ警戒していたが、私が先に食べるのを見せてやれば大人しく食べ始めていた。なんだかこの前見つけた中々懐かない猫にそっくりで笑ってしまった。余程お腹がすいていたのだろう。急いでばくばくと食べる姿を見つめながら、どうしたものかと考えた。少年の服に返り血が少量付いていたが、面倒事に巻き込まれる気がして言及はしなかった。

それから保護、という形で数ヶ月少年と共に過ごした。ある時は食料調達に街を飛び出し狩りに行き、ある時は資金稼ぎに冒険者の真似事をしてみたり。この年頃だ、母親のようにみえたのだろう。段々と少年は私に心を開いてくれた。

更に月日が流れ、2年がたった。いつものように穏やかな日々を過ごしていると、璃月から式神が飛んできた。なんでも最近また妖魔が現れ始めたらしい。数が多いから力を貸してくれ、と。これは岩王帝君との契約だ。助けが必要な時は行かなければならない。少年にしばらく留守にする。いつ戻ってくるかは分からないと話をしたとき、ずっと待っていると言ってくれた。最初は単なる人命救助だったが、いつからか情が湧いていた。寂しいはずなのに、泣くのを我慢してぎゅっと拳を握りしめ、ふるふると震える姿をみて、そっと抱きしめ額にキスをした。

「すぐ戻ってくるから、ここで待っていて。約束」

しかし、数ヵ月後に戻った時部屋はもぬけの殻だった。
国中を探し回ったが、どこにも姿が無くなっていた。私はやるせない気持ちでいっぱいになりながら、フォンテーヌを離れ、璃月に戻った。
それからはただひたすらに妖魔を殺して、殺して、殺して。あの時傍を離れなかったら、こいつらさえ居なければ。と全てをぶつけるように刀を振るい続けた。

ある時、璃月に英雄がやってきた。変な空飛ぶ少女と共に。彼の者は、岩王帝君と共に魔人オセルを再度封印し、璃月に平和をもたらしてくれた。
まだまだ妖魔はこの地に潜んでいるが、昔ほど警戒する必要はなくなった。これで、岩王帝君との契約も破棄される。
契約は破棄された。もう好きに生きると良いと言われ、なんとなく、またフォンテーヌに立ち寄ってみた。

昔と変わらない街並みをゆっくりと歩きながら、昔少年と私の家だった宿へ。あれから数十年経つが、相変わらず店主は元気そうに経営に勤しんでいた。懐かしいなと喜ばしい反面、少年のことを思い出し、胸が張り裂けそうになる。
少し感傷的な気分になっていると、急に誰かから肩を掴まれる。驚いてその腕の主を見上げると、くせっ毛の髪の毛に、がっしりとした体型。服は随分と高貴なもののようだ。どこかのお偉いさんかな。しかし、はじめて会うはずなのに妙な懐かしさがある。
男は、生霊でも見るかのような、驚き、喜び、悲しみ様々な感情でこちらを見つめている。
驚きで見開かれていたその目が段々と涙目になる。男は必死に堪えるように、拳を握りしめ、耐えるように肩を震わす。この男は、もしかして…

「リオセスリ…?」

ぽつり、とあの少年の名を零す。ばっと顔を上げた彼が、何かを言おうとして口を開いたが、直ぐにまた黙り込んでしまい、そのまま私の腕を掴み、宿屋の店主となにやら会話をしていた。そのまま数十秒。男は店主から見覚えのある鍵を受け取り、私の腕を掴んだまま歩き始めた。かつかつと、焦りを表すような足音、互いに無言のまま歩き続ける。向かった先は、少年と過ごした私たちの家だ。男は持っていた鍵で扉を開けて、中に入る。

ぱたん、と扉を閉めて男は私を抱きしめた。その体は酷く震えていた。苦しいくらいにキツく絡みつく腕に、昔よりも随分と逞しくなったのだな。と感慨深い気持ちになった。そっと手を背中に回してやさしく撫でる。びくりと体を揺らしたが、気にせず撫で続けた。生きていてくれてありがとう、私の愛しい子。

「あ、あんた…なんだよな。でも、昔とちっとも変わって…」

そうか、少年に私のことを伝えたことはなかった。
不安げに私を見つめる少年にほほ笑みかける。

「今まであなたに伝えていなかったわね。私は仙人なの。仙人は見た目が老いることは無い。迎えに来るのが遅くなってごめんなさい、リオセスリ。元気そうでほっとしたわ」

私だとわかった瞬間、リオセスリはぽろぽろと堪えていた涙を溢れさせながら、あの後何があったのかを話してくれた。
保護した時、リオセスリは殺人を犯していた。あの返り血は両親のものだったという。あれからずっと世間は少年を探し回っていたが奇跡的にバレていなかった。しかし、私が去った後偶然にも見つかってしまい、メロピデ要塞へと収監され今や彼はその要塞の頂点を手にしたという。

訳ありなのは分かっていたが、まさか罪を犯していたとは。私は重大な犯罪者を匿っていたわけだが、リオセスリは私を庇ってくれたそうだ。でも、そんなことはどうでもよかった。またリオセスリに会えて本当にほっとした。もう死んでいるのではとばかり思っていたから、会えて嬉しい。と心からの言葉を送る。
それを聞いたリオセスリはこのまま一緒に暮らしたい、と申し出た。私もそのつもりだったので、とても嬉しい。前のように冒険者の仕事はできないのが残念だが、貴方の傍に居られるのなら、とOKの返事をした。
メロピデ要塞は想像していた場所とはだいぶ違っていた。周りにいるのはほとんど囚人だが、皆とても気さくで、愉快なひとたちだった。

ある時、1人の囚人に、リオセスリとはどんな関係性なんだと聞かれた。私は子のような存在だと思っていたので、それを伝えると、その晩、リオセスリは見たことの無い様な表情で私に尋問をした。あの時は少し命の危機を感じた。どうやら私はリオセスリにとてつもなく大きな感情を育てさせてしまったみたいだ。
その後リオセスリがどれほど私のことを愛しているかを身をもって体験することになり、彼とお付き合いをすることになった。といっても、普段と生活が変わる訳ではなく、いつも通り穏やかに暮らしている。

ほんの少し前のことなのに、随分と昔のことのように感じる。リオセスリの幸せそうな寝顔を見つめ、水は諦めようともう一度眠りにつこうとした時、見慣れた式神が私の目の前に現れた。差出人は岩王帝君だ。
用件は_________

目の前には不貞腐れて私の肩に顔を埋める愛しい愛しいリオセスリ。どうして彼がご機嫌ななめなのかというと、今朝方やってきた式神のことだった。

また妖魔かと思ったが、それは会食への招待状だった。この会食は昔友人たちと決めたものだ。5年に一度、互いに顔を見合わせて食事をしようというものだ。自由参加ではあるが、皆なんだかんだ集まっていた。そういえばここ数十年は色々あって参加していなかったな。良ければ来ないか。と岩王帝君直々に声をかけられては行かない訳にはいかない。それに久しぶりにみんなに会いたいし。

そうと決まれば、とリオセスリにお願いしたところ今に至る。今まで外出を禁止されたことはない。住まいは深海にあるが、水の上でもよく散歩はしている。ただ、国外への散歩はここに来てから1度もしていない。しようと思ったこともなかっただけではあるが、まさかここまで拗ねられるとは。
確かに前回もこうやって出掛けて離れ離れになったが、あの時はどちらかと言うとリオセスリが居なくなったわけで…
もんもんと考え事をしていると、背後の拘束が強くなる。

「俺と一緒にいるのに、誰のこと考えてるんだ」
むす、と不機嫌オーラ全開のリオセスリがジト目でこちらを睨む。
「もう、そんな顔しないで。ちょっと出掛けるだけよ。すぐ戻ってくるからいい子で待ってて?」

頭を撫でて宥めていると、手に頭を押し付けるように擦り寄ってくる。
「……わかった。いい子で待ってるから早く帰ってきてくれよ」

渋々と言った形でリオセスリは承諾してくれた。フォンテーヌから璃月まではかなり距離があるが、瞬間移動はお手の物、今回は日帰りだ。明日の朝にここを出て、日付が変わる前には帰ってくる。リオセスリから承諾を得たもののほかの男がいるところにいかせるのは不服なのだろう。眉間にシワがよって、肩をがぶがぶと甘噛みされている。昔は猫みたいだったのに、今はすっかり甘えたなわんこだ。

久しぶりに見る璃月の街並みもやはり変わらぬものだった。久々に来たんだ。少し散歩してから向かっても問題あるまい。と会食場所とは反対の方向に踵を返す。すると、目の前に心地よい風が清心の香りと共に吹いてくる。

「はぁ、放浪癖は相変わらずだな。用事があるのはそっちではないだろう。」
「ふふ、久しぶりね魈。久々に璃月に来たんだもの。ちょっとお散歩したくなっただけよ。岩王帝君はもう来ていらっしゃる?」

あぁ、いつもの場所だ。と魈が先を歩く。隣に立って歩幅を合わせることはいつもしてくれない。ただ、時々後ろを気にするようにちらりと見る彼の不器用な優しさにくすくすと笑ってしまう。本当に何も変わっていない。

テーブルと椅子がいくつか並んでいる所。いつもの席に岩王帝君は座っていた。その姿はなんのお変わりもない元気そうでよかった。

「久しいな。皆揃った事だし会食を始めようか。」
自分の席につき、他愛もない会話が続く。近況報告や最近の璃月の様子などをしていると、魈が少し呆れたように問いかけた。

「お前のその傷、今度はどこで何を拾ってきたんだ」
傷、というのは昨日リオセスリが付けた印だった。赤い華のような跡もあれば歯型もある。見た目は割と痛々しいが、さほど痛みはない。彼がこれで少しでも安心してくれるのであれば私は自分の体がどうなろうと構わない。

「可愛い忠犬と一緒に暮らしているの。彼とても独占欲が強いから昨日は中々離してくれなくて」
そこまでは聞いていない。と言いたげな魈は幼子相手に…と呟く。

「ちょっと、私がおばさんだって言いたいわけ?失礼ねまだぴちぴちよ。」
「数千年も生きているのにぴちぴちとは言わないだろう。」
「レディにそんなこと言っちゃだめよ魈。モテないわよ」
「我はそのようなもの興味はない。大体、人間は我らよりも寿命が短い。残される側の気持ちはお前もよく知っているだろう。」

苦虫を噛み潰したような顔で魈は言葉を紡ぐ。魈の言っていることは最もだ。リオセスリは私よりも先に逝ってしまう。そんなことはわかっている。

「心配してくれてありがとう魈。私は大丈夫よ」
「我は心配など…」
ふん、とそっぽを向いてしまう魈にほほ笑みかける。

リオセスリが亡くなってしまった時のことを考えていない訳では無い。むしろもう答えは決まっている。最期はリオセスリに殺してもらいたい。彼は拒むかもしれないが、私の愛した彼の手で。その胸の中で静かに眠りたい。
こんなこと魈に言ったらきっと悲しませてしまうから言わなかった。

楽しい時間はあっという間で、そろそろお暇させて頂こうと思う。家で待ってるリオセスリがもっといじけてしまう前に。
「岩王帝君、私はそろそろ帰らせて頂きます。今回の会食とても楽しかったです。」
「もう帰るのか。久々に共に食事が出来て楽しかった。それと1つ、次来る時は先程話していたマドレーヌ、というものを持ってきて欲しい。」

マドレーヌ…、確かに岩王帝君と話している時にフォンテーヌのお菓子の話をした。まさか興味を示しているとは思わなくて驚いたが、岩王帝君の視線はどこが鋭い。
それに次、という言葉を強調された。おそらく先程の魈との会話、そして私が何を考えていたかなど岩王帝君にはお見通しだったみたいだ。つくづく敵に回したら恐ろしいお方だと思う。

「ええ、次はフォンテーヌの様々なお菓子と紅茶をお持ちします」

約束だぞ、と念を押す岩王帝君にお辞儀をして、瞬間移動でフォンテーヌへと帰る

リオセスリの自室に戻ってくると、腕を引かれてベッドの上に座るリオセスリの間に挟み込まれて抱きしめられる。
「ただいま、リオセスリ」
「おかえり、言いつけ通りちゃんといい子にしてたぞ。」

いい子にはご褒美くれるよな?と耳もとでそっと囁く。お腹に回した手を服の中に忍ばせ子宮のある当たりを軽く押される。リオセスリが項に顔を近づけ、キスをしようとしてぴた、とその動きが止まる。

普段なら今頃啄むようなむず痒い、沢山のキスの嵐が来ているはずなのに、不思議に思ってリオセスリの顔を見上げると、いつか見た日と同じ顔をしていた。私の前では基本的に砂糖を紅茶に溶かすような甘くて優しい視線をくれるのに、今はドロドロと沸騰して煮詰まっていく様な視線。いつもと同じリオセスリなのに、その綺麗な瞳の奥に、黒く濁ったナニカを感じる。

何を考えているのか分からないその顔を私はただ見つめることしか出来なかった。瞬きをした瞬間、リオセスリは私の首元を少しはだけさせ、大きな口を開けその牙を喉元に突き立てようとした。

喰われる、と本能的に感じた。ぎゅ、と痛みに備えるように目を瞑り、拳を固く閉じた。
がぶり、喉元にひりつく痛みが広がる。びくりと大袈裟に肩が震え、閉じた拳をさらに固く握る。爪がくい込み、赤くなる。
噛み付かれて少し血が出たそこをリオセスリは労わるように舐めた。震える私の手をそっと解かし恋人繋ぎにして、宥めるように片手を弄ばれた。

痛みには慣れている。声を上げぬよう堪えた。痛みと混乱、そしてほんの少しの快楽がだんだんと私の思考を惑わせる。全身の力が抜けて、背後のリオセスリにもたれかかる。
私の力が抜けたところで最後に、噛み付いたそこに吸い付き赤い華を咲かせて満足したリオセスリはぐったりとしている私の頭を撫でた。ぼーっとした頭でゆっくりと言葉を紡ぐ。

「りお、せすり...きゅう、に、どうした、の」
「わ、悪い、あんたを傷つけたいわけじゃないんだ。でも、あんたから知らない匂いがして、あんたは、俺のなのに、俺の...」

バツが悪そうに、親が子供に叱られて必死に縋り付くような顔でリオセスリが謝る。泣きそうな顔は見たくない。常に幸せな顔でいて欲しい。そっと顔を撫でて安心させるように微笑み掛けた。

「大丈夫よ。私はどこにも行かないわ。ずっとリオセスリのそばに居る。」
「____、」

悲しそうな声で私の名前を呼ぶリオセスリ。私は何処にも行かないのに、こんなにもリオセスリのことを愛しているのに、私はリオセスリを安心させてあげることができない。今私に出来ることは1つ。

「ねぇリオセスリ。今日はあなたの好きにして?あなたの匂いで、体で、言葉で、私のことをもっと、あなたのものにして。」

かぷり、と自分からリオセスリにキスをする。啄むような軽いキスは全てを呑み込んでしまうほどの激しいものへと変わっていく。大きな口で私の舌を捕らえて、呼吸さえも奪うように奥へ奥へと彼の舌が侵入してくる。少しの息苦しさも心地よい。脳が酸欠でくらくらする。必死に掴んだ彼のジャッケットから彼の匂いがふわりと香る。どんな麻薬よりも強力な薬、一瞬で引き込まれる。

ぐちゅ、ちゅぱ、と水音を立てていたが、名残惜しそうにリオセスリは顔を離す。その顔は野生の獣のようだった。瞳孔は開き、捕食するのを今か今かと待ちわびでいる腹ぺこの獣。今私は彼の食料だ。彼を満たすための、とびきりのごちそう。
後ろからのバックハグも、全てを呑み込むような暴力的なキスも大好きだが、対面で顔をもっとよくみたい。

拘束しているリオセスリの手を優しく解く。大人しく解放してくれた彼の方を向いて、その逞しい太ももの上に再度陣取った。ブラウスのボタンを一つ一つ、見せつけるように外していく。腹ぺこなはずなのに、今にも射殺せそうな表情のまま待てをする。ブラのホックを外すと、上半身を包み隠すものがなくなり、そこそこの大きさの胸がぷるん、と揺れる。好きにしていいよ、と言うや否や片乳にかぶりついた。

私は子を産めない。なので今後何があってもそこから母乳が出ることは無い。それでも必死に吸うリオセスリの姿に少し胸が痛くなるのを感じたが、それ以上に母性を感じてしまった。胸の奥がきゅう、と締め付けられて苦しい。愛おしくて愛おしくてたまらない。思わず頭を撫でると、子供扱いするなというように乳首を甘噛みされてしまう。
噛んで、吸って、時々あやす様に舐められて。私は存外Mっ気があるのかもしれない。固く閉じていた口が緩み、か細い喘ぎ声が出てしまう。

「ん...ッ♡こら、りおせすり、かんじゃ、だめ...ッ〜はッ♡」
今日は普段より体が変だ。びくびくと不規則に震え、触られてもいない下腹部はドロドロと愛液を垂らしきっともう下着はぐちゃぐちゃだ。胸だけでイクなんて、そんなことあるはずないのに。期待で心臓がドキドキと脈を打つ。
びんびんに尖った突起を彼の細長い指で潰される。コロコロと転がすように弄び、少し力を入れて摘まれぎゅう〜♡と強く引っ張られる。

「あ...ッ♡だめ、ちくび、のびちゃ…ぅ♡」
普段の倍近く伸ばされた乳首にはしたなくも興奮していた。このままでは行為をしていない時も服の上から丸わかりな乳首になってしまう…ッ♡
ぞくぞくとした感覚が背中を走り抜け、つま先をぎゅう、と丸め込む。この感覚、だめ、わたし、胸だけで、イク...♡

「はッぁ♡ぃ、いぐ、ぅ...ッあ、ぇ...なんれ...ッ!」
目を瞑り衝撃に備えていたが、ピタリと指の動きが止まる。思わずリオセスリを見つめるが、その指も舌も乳首から離れてしまった。唾液でてらてらと淫妖に濡れたそれを見て自然と腰が動く。普段は絶対にしないのに、イきたくて咄嗟に自分の指を下腹部に伸ばす。しかし、そこに到達するより先にリオセスリに両腕を掴まれてしまう。そのまま腰にぶら下げていた手錠を取りだし、後ろ手に拘束されてしまった。
カチャリ、と音を立ててようやく思考が追いついた。

「リオセスリ、なんで手錠…?ひぅ♡う゛...ッ♡ぁ」
困惑した私を他所にリオセスリはふぅ、と痛いくらいに勃起した乳首に息をふきかけた。それだけで下腹部の熱が再び集まりじわじわと快楽を求め始める。

「俺の好きにさせてくれるんだろう?だから今日は手錠を付けたままでしたい。」
ダメか?と上目遣いで見上げるリオセスリに必死にこくこくと縦に頷いた。
「い、い。良いから、はやく、イかせて…ッ!」
「あぁ、ありがとう。じゃあ1回ここでイってみようか」

ここ、とリオセスリは勃起した乳首をぴんっ♡と弾いた。
「ん゛ッ♡あ、むり、胸でイクなんて、できない…ッ♡おねが、した触って…♡」

腰を揺らしてリオセスリのズボンに押し付ける。ぐちゃぐちゃの下着が擦れてくちゅくちゅと音をたてる。リオセスリは咎めるように軽く私の太ももを叩く。ひゃん♡とか細く悲鳴をあげた。

「大丈夫、あんたならイけるさ。ほら集中してみろ。びんびんに硬くなった乳首、俺にどうされたい?」

指で乳輪をくるくると焦らすように撫で、もう片方にまた息を吹きかける。イきたい、イきたい。きゅん♡と奥が疼く。熱い視線でリオセスリの手を見つめる。その指で硬くなった乳首を潰して、爪で引っかかれて、その鋭い牙で噛み付いてほしい…ッ♡
こんなはしたないこと、普段は言わないのに。いつもなら、我慢できなくなったリオセスリが私に許しを乞うように甘く切なくお願いしてくるのに…っ♡

普段と違うリオセスリの雰囲気、イケナイことをしている背徳感。快楽への興奮で脳がドバドバとアドレナリンを出している。ダメなのに、こんな、私が、リオセスリをリードしなきゃいけないのに…♡
リオセスリの指に胸を突き出し押し付ける。爪が乳首の先端を掠めてそれすらもピリピリと快楽のスパイスへと変わっていった。無意識に、夢中になってリオセスリの指が乳首に当たるように体を捻る。手を縛られ体の自由を奪われて下品に体をくねらせ必死に快楽を得ようとした。

しかしリオセスリは意地悪にも、あと少しという所で手を遠くへと遠ざけてしまった。もっと、もっとさっきのビリビリとした甘い電流を味わいたい。はくはくと口を開け閉めしては言葉を言い淀む。こんな下品なことを言っては呆れられてしまうかもしれない。でも、ほしい。
あ、う…と言い淀んでいる私の耳元にリオセスリは悪魔のように愉快そうに囁く。

「今よりもっとあんたと一緒に気持ちよくなりたいんだ。ただ教えてくれるだけでいい。俺がいないとダメになるくらいに堕ちて来てくれ。」
「あ゛♡ん...ぅ♡り、リオセスリのてで、ぎゅっ、てぇ潰して、その、鋭い牙でいっぱい、かんで...♡わたしのちくび、いじめて、ほし、〜ッい゛、あ゛!ッ」

言い終わる前に、がり、とリオセスリは乳首を噛んだ。歯形が付いて、血が滲む。もう片方は取れるのではないかと思うくらいにぎゅうう、と引っ張られた。

時折指の腹ですりすりと頂点を擦られ、背中を丸めて快楽を逃がそうとしてしまう。でもリオセスリはそれを許さなかった。空いていた片方の手で背中を固定され、指1本すら動けない。足をばたつかせようにも、足の間に挟まれて身動きが取れない。いつもと違う快楽。全身の血が逆流するかのような恐怖。こわい、きもちいい、手錠の掛かった手首がガチャガチャと音を立て、つま先は痛いくらいに丸まっている。痛み、はたまた快楽かもしれないが生理的な涙が顔を濡らす。

「りお、せすり、あ゛、う゛ぃっく、いぐ、い〜ッ、...♡」
バチバチと目の奥でスパークがおきる。何も入っていない膣がぎゅんぎゅんと収縮して打ち上げられた魚のように体を跳ねさせる。力が抜けてリオセスリの肩に顔を埋めた。肺いっぱいにリオセスリの匂いを嗅いで、イったばかりなのにもう子宮が疼いてたまらない。

「いい子だ。ちゃんとここだけでイけたじゃないか。」
赤ちゃんをあやす様にポンポンと背中を一定のリズムで優しく撫でて、軽く私の肩を押してベッドに押し倒した。

私を見下ろすリオセスリの顔は、余裕なくなにかに耐えるように、ふぅ、と息を吐いている。その姿にドキドキしていると、私のへそ辺りの所に膝立ちになり、ズボンを下ろした。
先走りがぽたぽたと胸あたりに垂れてくる。元々大きい方だが普段よりも一回りも大きい気がするそれに、私は目が釘付けになっていた。

無意識に舌を伸ばし先走りの垂れる裏筋をそっと舐める。う、と低く呻いたリオセスリをみて、そのままちゅ♡ちゅ♡と啄むようにキスをした。堪らずリオセスリは小さく舌打ちをしてわるい、と呟いたあと指で私の口を軽く開かせそこにねじ込んだ。

リオセスリはこちらを気にする余裕が無いのか勢いよく腰を振る。ぐぽぐぽと喉奥を刺激され息が苦しくて足をばたつかせるが、上に乗られているのでなんの抵抗にもならない。無抵抗に喉奥を虐められている、苦しいけど嫌じゃない。むしろ少し気持ちいい。

でる、と呻いたリオセスリはそのまま口内に射精した。量が多くて口の端からパタパタと零れていくが、大半を何とか受け止める。ずるりと抜かれて目が合ったリオセスリに飲み込んだ有無を口を開けて見せつけた。驚いて目を丸くしていたが、嬉しそうに口元を綻ばせて、よく出来ましたと言うように頭を撫でてくれた。

そのまま起き上がってスカートを捲られその奥にあるぐちゃぐちゃの下着に触れる。ぬちゃ、と音をたてているそこは、既に下着越しにも糸を引いていた。丁寧に下着とスカートを脱ぎ捨てられ、何も纏わぬ姿にされる。リオセスリもジャケットを脱いでシャツのボタンを外した。鍛え上げられた肉体美はいつ見ても賞賛に値するものだ。

リオセスリは2本の指を膣に突き立てた。昨日もシたのでそこは簡単に指の侵入を許す。私の体を知り尽くしたリオセスリは浅いところにあるGスポットを2本の指でぐりぐりと虐めた。呆気なく2回目の絶頂を遂げた私は早くリオセスリが欲しくて軽く腰を上げて見せつけるように股を開く。
「リオセスリ、もっとおくまで…ッ♡」
ゴクリと唾を飲み込んだリオセスリはそそり立つ自身を私の膣に宛てがい一気に奥まで突き入れた。

ごちゅん♡と子宮のある当たりにぶつかり、そのまま何度も何度も壁を叩く。どちゅ♡どちゅ♡と激しい音、肉体のこすれる音が響く。
「あ♡ぁ♡りおせすりっ!くり、くりも虐めて♡」
ここまで触られずにいたクリトリスにリオセスリが指を伸ばす。乳首をいじった時のように爪で引っ掻き、指の腹で潰されて仕舞えば呆気なく潮を噴きながらイってしまった。

「はぁ、♡かわいい、潮まで噴いて、もう俺以外じゃ満足出来ないな♡」
ぷしゅ、ぷしゅ、ととめどなく流れ続ける潮が愛液と混ざってシーツを濡らす。開きっぱなしになっていた口にリオセスリが舌をねじ込みまた深く口付けをする。きもちいい、膣も、口も胸も、くりも、ぜんぶぜんぶ、きもちいい。
このまま溶けて無くなってしまうのでは無いかというくらい心も体も溶かされていた。

「すき、ん、♡すきなの、りおせすり、だけ、♡あ♡はぅ゛…、他の人なんて、いらなっ…♡」
「あぁ、俺もだ。愛してる…っは。誰にも渡さない。あんたは俺のだ。何処にも、行かせやしない…っ、」

リオセスリの物をぎゅう、と締め付けると顔をゆがめて快楽に耐えて奥へ奥へと、繋ぎ止めておくように、より深くに侵入していく。繋がれていた手錠を外して、体を折りたたまれ、更に深く体重をかけられる。直立に、私の体を貫くかのようにねじ込まれ、頭を抱えられて包み込まれる。私もリオセスリの背中に手と足を絡ませてぎゅっと抱きつく。

はっ、とリオセスリが息を吐き、子宮口に直接射精した。ゴムはしていない。子は宿らないから心配もいらない。リオセスリは分かっていても、孕め、孕め、と呪いのように精を注ぐ。中の壁に擦り付けるようにぐりぐりと押し込んで、ゆっくりと自身を抜く。
ぬぽ…、と蓋を失った膣はひくひくと口を開いたり閉じたり繰り返している。膣からは受け止めきれなかったものがこぷりと垂れていた。もう1戦といきたいところだが、彼女は幸せそうな寝顔で落ちてしまった。唇に触れるだけのキスをした。

精を注ぎ込んで少し膨れた薄いお腹の子宮がある当たりをそっと撫でる。器官はあれど、機能はしていない。そんなことリオセスリにもわかっていた。

仙人は人の子を宿さない。わかっている。わかってはいるが、子を宿せば彼女を完全に繋ぎ止めておけるのではないか。未来永劫、永遠に繋ぎ止める呪い。しかし、自分に未来永劫なんてものはない。彼女よりも自分が先に死ぬ。これは変えられない未来だった。彼女に看取られるのは本望だ。しかしその後の人生俺抜きで歩んでいき、運命の相手にでも出会ってしまったら、なんて考えるだけで腸が煮えくり返る。そうなるのなら、俺がこの手で彼女の生命を終わらせたい。これは殺人ではなく愛だ。きっと彼女もそれを望んでくれるはず。

眠ってしまった彼女の手を取り、左手の薬指の根元に噛み付いた。消えることの無い印が残るように。

— End —

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