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タイムマシーンはロマンの塊

チョコミント餅チョコミント餅

副題:監督生と勤勉寮、合作映画を作るってよ 自己満のつもりで書いた伝道者系二次創作。 映画ネタはいいぞ!!伝道者ネタはいいぞ!!

ある日、ツイステッドワンダーランドの名門魔法士養成学校....もとい、今現在のナイトレイブンカレッジはとある話題で盛り上がっていた。
それは、いわゆる魔法士養成学校を中心にした映画祭に出場するチームを決める寮対抗映画祭で、打倒ロイヤルソードアカデミーを掲げる各寮の生徒達は、その映画祭の優勝を目指して映画作りを始めていた。

それは監督生とグリムも同じだったのだが.....学園長の連絡ミスにより、オンボロ寮がそのコンテストに参加できないことを知った監督生は、当たり前だが分かりやすくショックを受けていた。
何だったら、グリムに至ってはプンスカ怒っていたとか。

そのためか、監督生とグリムは学園長に抗議という名のクレームを入れたことにより、どの寮と共に行動するのかを決めるため、公平な判断をするためにくじ引きが行われることになったのである。

「というわけで!!皆さんと一緒に映画を作ることになったので、よろしくお願いします!!」
「オレ様達も一緒に手伝うんだゾ!!」

その結果、監督生達はイグニハイド寮の面々と映画を作ることが決まり、今に至るのである。

一方、監督生・グリムと共に映画を作ることになったイグニハイド寮生は、少しだけ女子に慣れていないこともあったか、女子生徒である監督生に対して緊張の色を見せていた。
それはイデアも同じだったのか....くじ引きの結果を恨むことはなかったものの、それでも他の生徒同様に緊張していた。

そんなイデア達を尻目に、監督生はキラキラとした目でイデアの方を見つめると....そのまま彼に向けてこう言った。

「それで、イデア先輩達はどんな映画を作るんですか?」
「オレ様達、とってもかになるんだゾ〜!!」

監督生とグリムがそう言った瞬間、その言葉にビクッと反応するイグニハイド生達。
それを見た監督生は思わず不思議そうな顔になっていて、そのままアレ?と思い始めていた。

そう思っている監督生を尻目に、その言葉を聞いたオルトは困っているとばかりの顔になりつつ、彼女に向けてこう言った。

『それが.....映画のジャンルは決まったけど、まだ肝心の映画の内容が決まってないんだ』
「え!?そうなの!?」

オルトがそう言った瞬間、彼のその言葉の意味を即座に理解したのか、分かりやすく驚く様子を見せる監督生。
それはグリムも同じだったのか、一大事だと言わんばかりの顔になっていた。

オルト曰く、イグニハイド寮が寮対抗映画祭に参加することが決まったものの、その際にある生徒から『イグニハイドには余裕で勝てる』的なことを言われ、明らかに馬鹿にしているかのような様子だったため、言わずもがなイグニハイド寮生は激怒していた。

そこまで馬鹿にするのなら、イグニハイドの技術力を見せてやる!!という感じで意気込んだ彼らは、早速映画のネタ決めを始めたのである。
しかし、結論から言えば.....その議論は平行線のままだったため、イデア達は頭を抱えていたのだ。

ちなみに、映画のジャンルとしては『SF』なのだとオルトが伝えると、それを聞いた監督生はしばらく考えるかのような様子になった後、彼らにこう言った。

「それってつまり、タイムマシーンとかタイムスリップとかもアリってこと?」

彼女がそう言葉を発した瞬間、ハッとした顔になるイデアとイグニハイド寮生達。
その顔には、その手があった!!とばかりの顔になっていたため、監督生は勇気を出して提案して良かったなと思ったとか。

そう思いつつ、監督生は少しずつだが話を真剣に聞き始めているイグニハイド生達に対し、彼らの興味を刺激するかのようにこう言った。

「それに....イグニハイド寮の皆さんって、何かを再現するのが好きなんですよね?なら....いっそのこと、こんな映画を作るのはどうですか!!」

イデアを筆頭にしたイグニハイド寮生に対し、監督生がニヤッと笑いつつも語ったのは、異世界では名作と呼ばれるタイムスリップ系映画の話であった。

その映画は、デロリアンという車がタイムマシーンとして改造されていたり、若かりし頃の母親が息子である自分に惚れたために自分存在が消え掛かったり....などの要素があったため、それを聞いた彼らの目は分かりやすく輝いていた。
イデアに至っては、そのデロリアンというタイムマシーンの存在に興味を示したようで、魔道工学で再現してみたいなと思っていたとか。

そして、その話を聞いたイグニハイド生達は口々にこう言った。

「それ、こっちの世界でも名作って呼ばれるタイプの作品だろ!!」
「異世界の作品ヤバすぎるだろ....」
「クッソ!!デロリアンを再現したい!!」
「それな!!」

それを聞いた監督生は、自身の故郷である異世界の話が受け入れられたことが嬉しかったのか、その顔にはニコニコ笑顔を浮かべていた。
それを見たグリムもまた嬉しかったのか、嬉しそうに尻尾をブンブンと振っていた。

そんな監督生を知ってか知らずか、イデアは彼女に対してこんなことを言っていた。

「そ、その....監督生氏。もし良かったら、その映画の監督を君にやって欲しいんだけど......ダメ、ですかな?」

イデアがそう言った瞬間、驚くかのように大きく目を見開く監督生。
そして、そのまま彼やイグニハイド寮生達に向けてこんなことを言った。

「....え、良いんですか?」

その言葉には、イグニハイド寮生ではない自分が?と言うような顔だったのは言うまでもない。
更に言えば、監督生自身はアドバイス的な感覚でそんなことを言ったため、そうなることなど想像してもいなかった模様。

そう思っている彼女を尻目に、イデアはイグニハイド寮生達を代表するかのような形でこう言った。

「いやだって、その作品について誰よりも詳しいのは監督生氏だからね仕方ない」
「ゔっ.......」

イデアがそう言った瞬間、そりゃそうだとばかりの反応になる監督生。
その顔には、納得するかのような表情が浮かんでいたとか。

ただし、それでも映画作りに対するやる気はあったようで.....覚悟を決めた様子になっていた。

「それに、変な感じで拙者達がアレンジするよりかはマシですからな」
「あ、それもそうですね」

かくして、監督生の主導の下で映画を作ることになったイデアwithイグニハイド寮軍団なのだった。

「それで、肝心はマーティー役はどうするでござるか?」
「どうするも何も、イデア先輩一択ですが?」
「え?」
「「「「意義なーし!!」」」」
「え????」

☆☆☆

それから数週間が経った頃...監督生達はナイトレイブンカレッジ内にある寮対抗映画祭の特設会場に居た。
そして、監督生は一般のお客さんと混じる形で他の寮が製作した映画を観ていたのだが、その映画の数々のクオリティが高かったため、監督生は少しだけ不安になっていた。

そんな彼女に対し、イデアとオルトはイデアは手を握り返す形で励ましていたため、監督生は自然と不安から解放されていった。

「何というか、他の寮の映画も物凄く良かったですね」
『サバナクロー寮の人達がアクションを主体にした映画だったのに対して、ディアソムニア寮の人達はCGの代わりに魔法を使った演出......どの映画も各寮の個性が出ているね!!』

他寮が製作した映画を観たからか、そう口々に言う監督生とオルト。
一方、その言葉を聞いたグリムとイデアはと言うと

「オレ様達の映画なら、絶対大丈夫なんだゾ!!」
「フヒヒ、イグニハイド寮の技術力に震えるが良い....!!」

各々、自分達の作品を信じるとばかりにそんな反応を見せていた。

そんな監督生達を尻目に、とうとうイグニハイド寮の映画の番が来たのだが......これからどんな映画が上映されるのかを予想していなかったのか、他の生徒達はイグニハイド寮のことをナメるかのような反応になっていた。

「さぁて、異世界の映画とイグニハイド寮の凄さを見せてつけてやんよ!!」

☆☆☆

「スゲェ....」

ナイトレイブンカレッジの寮対抗映画祭の会場にて、オンボロ寮とイグニハイド寮の合作映画が公開された瞬間、どこからかそんな声が会場にて漏れた。
そして、それと同時に彼らはこう思った。
オンボロ寮とイグニハイド寮の合作映画は、とんでもない代物なのだと。

本作は異世界の作品が元ネタであるという注意書きから始まったその映画を、いわゆるタイムスリップモノと呼ばれる部類の作品であった。
と言っても、タイムマシーンがまさかのカッコいい車だったため、NRC生を含めた観客達は興奮していた。
ちなみに、そのタイムマシーンことデロリアンはイグニハイド寮生が真心込めて製作したモノだとか。

冴えない家庭で育った至って普通の高校生の主人公(イデア)は、ひょんなことから年の離れた親友である科学者(トレイン)の発明したタイムマシーン。
もとい、デロリアンの実験を手伝うことになるのだが.....その際にテロリストの襲撃に遭ったことにより、親友の科学者が凶弾に倒れてしまう。

身の危険を感じたショッピングセンターへと逃げ込むが、たまたまイジったところがタイムマシーンのスイッチだったために、主人公はそのまま30年前へとタイムスリップしてしまう。
それに加え、そこで出会った若かりし頃の母親(監督生)が自身に一目惚れしたため、主人公は自分や兄弟の存在の消失を阻止するため、何とかして母親と父親(グリム)をくっ付けようと奔走することに。

この展開を見たNRC生達は、タイムパラドックスの設定があまりにも斬新だったからか、思わず食い入るようにスクリーンを見ていた。
なお、それを見たイグニハイド寮生達はそうだろうそうだろうと思っていたとか。

母親に片思いをしていた不良(バルガス)の妨害がありつつも、父親が勇気を出して母親にキスしたことにより、主人公は何とか存在の消失を免れることに成功する。
そして、そのまま30年前の科学者と落雷の力を借りる形で元の時代に戻った主人公は、そこで科学者が過去の時代での主人公との出会いにより、テロリストへの襲撃対策が出来たのだと語った。

そして、科学者の生存を心の底から喜んだ主人公を待っていたのは、父親が小説家として大成したことにより、裕福な家庭へと変わっていた実家の姿だった。
ついでに言えば、あの不良は主人公に頭が上がらなくなっていたため、観客達は歴史が変わるとはこんなことなのかと思ったとか。

そして、ガールフレンドと共に遊びに行こうとしたその時、今度は科学者がデロリアンに乗って現れたかと思えば、未来の世界で重要な問題が起きたのだと伝えたことにより、主人公は再びタイムスリップする場面で映画は終わったのだが

「寮対抗映画祭の優勝作品は.....イグニハイド寮の【Back to the Future】!!」

結果は言わずもがなオンボロ寮とイグニハイド寮の合作映画が優勝したため、監督生・グリム・イデア・オルトやイグニハイド寮生が大喜びしたのは、もはや言うまでもないことであった。

— End —

Comments 2

K
kagerou1 天前

ユニバでも看板に成ったタイムスリップの金字塔、バックトゥザフューチャーか、主人公のマーティーの性格がイデアと全然違和感無い位に一致しているな、2でデロリアンが空を飛んでドグが雷で消滅したと思ったら西部に飛ばされた後にその時代のドグと有って、また分岐で歴史が変わったんだなと思ったな

かっちん1 天前
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