ある放課後、監督生は図書室にある資料を眺めていた。
本来なら授業が終わり次第、監督生とグリムは何かしらやることがあり、バタバタと動き回っている。
ある時は教師から押し付け……基、任された雑務の片付け。
ある時は溜め込んでいたはずのツナ缶が忽然と空っぽになった冷蔵庫にブチ切れながらする買い物。
ある時は金欠にならないようにと始めたモストロラウンジのバイト。
そしてある時は……グリムがほっぽった分の補習と反省文。
思いっきり監督生に偏った『やるべき事』だが、監督生はあまり気にしていなかった。
そもそも監督生は自主的に手伝いに出向くほどお利口さんでは無い。
それでも頼まれたらできうる限りに忠実を貫くし、自己責任から逃げるとかはしない。
実際のところ、何もないと暇なのだ。
しかしその暇がついにやってきた、それが今この瞬間である。
監督生は眺め飽きた資料を棚に戻すと、近くにある真っ白な背表紙に目が止まった。
「『寮の精神 原本』?」
手に取ると、中身は紙が古く、カバーだけが新品にされている歪なものだった。
近くの席に腰掛けて開いてみると、そこには7つの寮の成り立ちがびっしりと描かれていた。
グレートセブンの話はもちろん、歴代の寮長やら石像の材料の果てまで書き込まれている。
「子分!!そろそろ帰るんだゾ!!」
「あれ、もうそんな時間?」
「オレ様、もうヘトヘトなんだゾ〜。」
グリムは、マジフトの練習に飛び込みで参加して、べしゃんこになって帰ってきたらしい。
監督生は司書のゴーストに本を借りることを伝えて、オンボロ寮に戻った。
そして食事を済ませると、食器もそのままにあの本を開いた。
「さっき借りてきた本か?」
「そう。これ読んでるうちにふと思ったことがあってさ。」
「ふなぁ?」
「ここって『オンボロ寮』って呼ばれてるでしょ?でも、それって通称だよね?」
グリムは頭の上にローディングをクルクルさせながら首をかしげた。
「あだ名みたいな感じで、学園から正式に認められてないって言うか……」
「んん??」
監督生はうんうん唸るグリムになんと説明しようかと首をかしげた。
すると、近くを浮かんでいたゴーストたちがぞろぞろと席に寄ってきた。
「また、ユウが面白いことを考えている匂いがするのぉ。」
「わしらには、ユウの言いたいことが手に取るようにわかったぞ!」
「つまり、ここを8つ目の寮にしたいってことじゃな?」
ゴーストたちの言葉に、監督生へ指を鳴らして頷いた。
「それだ!!」
そして、徐に資源ゴミに出す予定だった先月のカレンダーを引っ張り出して裏返した。
「名付けて、『オンボロ寮を正式に学園に認めさせて、バカにしたヤツらをギャフンと言わせてやろう計画』!!」
「なんか長いしダセェんだぞ。」
「え〜!!でも言いたいことは分かるでしょ?」
グリムは白紙の上に飛び乗ると、監督生が考えた題名に横二本線を引いた。
「もっと短くするんだゾ!!」
監督生は口を尖らせてから、改めて書き直した。
「『オンボロ寮 認定計画』、どう?」
グリム含め、寮生たちのサムズアップを頂いた。
早速、監督生はペンを取る。
「まずは、私たちが大切にしたいことを決めよう!!ハーツラビュルの厳格の精神、みたいなやつ。」
「あれは絶対に嫌なんだゾ!!もっとカッコイイやつ!」
「そしたら、不屈の精神?運動うんち……音痴がここにいるのに?」
「絶対に言い間違えちゃダメな事言ったんだゾ。」
そうして7つの寮の精神を書いて全てにバツ印が引かれた。
すると、真ん丸なゴーストが口を開いた。
「ユウ、お前さんはグリムが嘘をつくととんでもなく叱っておるぞ。」
そのつぶやきに、ほかのゴーストも口を開く。
「理不尽なことをされた日は、八つ当たりで庭を畑に変えた日もあったのぉ。」
「普段は大人しいから、怒った時の反動が大きいのかもしれんぞ。」
監督生は思いの外、やらかしがバレていて気まずそうに目を逸らした。
そこにグリムが切り込む。
「そういえば、アズールのやつ相手で容赦なかったんだゾ。」
監督生は現実逃避のために、紙の白を箇条書きで埋めることにした。
その間も、彼らがあれこれ監督生のやらかしを指摘は続き、箇条書きはいくつも並んでいく。
そして彼らが収まった頃、監督生はふと閃きが働いた。
「……忠臣蔵だ。」
「ふな?」
その顔にはキラッキラした笑顔が浮かんだ。
「私のふるさとで起きた実話に基づいた演劇みたいのがあったんだよ。」
監督生は箇条書きの下に、エピソードを書き込んでいく。
その手は先程の箇条書きとは比べ物にならないほど音速であった。
そして説明を聞きながらグリムもゴーストもおいおいと泣きまくった。
「キラってやな奴なんだゾ!」
「今も昔もお偉いさんでのは横暴じゃ。」
「仇討ちは然るべきだったのかもしれん、いやはや悔しいのぉ。」
監督生はそのエピソードの中からいくつかの言葉を抜粋した。
「精神は『誠実』かな。権力に溺れず仲間を守れる責任感と誇りのある人が入れる寮、なかなかいいんでない?」
「カッコイイんだゾ!!オンボロなのもピッタリじゃねぇか!!」
監督生な見事なドヤ顔を決めてから、ホコリを被った模造紙を引っ張り出してきた。
これはひと月ほど前、クルーウェルの手伝いに赴いた時、余ったからと筒ごと押し付けられた代物だった。
「書くならどデカく、堂々とした字にしよう。」
「どれもこれもクラノスケの話っぽくてサイコーなんだゾ!!」
出来上がったものは談話室の壁に画鋲を刺して貼り付けた。
そして力尽きたようにソファで眠りに落ちた。
ゴーストはその模造紙をまじまじ見つめて、顔を見合せてにっこりと微笑んだ。
「『大石内蔵助の誠実の精神に基づく寮』」
「『嘘や権力に屈しない、誇りを持った生徒が在籍』」
「『オンボロ寮』の名にふさわしい寮訓じゃ。」
次の日から、監督生とグリムの生活は……いつも通りだった。
しかし、彼らの目には何か光が宿るようになる。
それに気がつく生徒はいない。
そう、”生徒の中には”いない。
「仔犬、カム。」
「わん。」
クルーウェルは食堂でミートボールたっぷりナポリタンを頬張る監督生を、皿ごと連れ出した。
「お前たち、何かあったか?」
「……心当たりは特に。」
「グリムの小テストの結果だ。」
監督生は、明日返されるはずの紙を受け取って、目を見開いた。
「7、78点?!」
「減点はスペルミスのみ。なんなら考察まで書いてあったから数点増やしてある。」
「」
「何か言うことは?」
「なんてこったい。」
今までのグリムであれば、小テストで30点代が取れたら万々歳だった。
それが、倍以上を取ったのなら疑いをかけられるのは間違いない。
「一応聞くが、カンニングは?」
「流石にしないです。」
クルーウェルは魔法を使ってグリムを召喚した。
グリムはエースとのあっち向いてホイで勝ち取ったプリンに顔を突っ込んでいた。
「ふな?!」
「グリム、とんでもない快挙なんだけど。」
監督生が小テストの紙をグリムに手渡すと、グリムは飛び跳ねて喜んだ。
「にゃっはぁ〜!!勉強したかいがあったんだゾ!!」
「は?勉強?お前が?」
クルーウェルはグリムの奇行に詰め寄った。
本来は勉強を奇行とは呼ばないのだが、普段の行いからすると十分に奇行に走ったとしか思えない。
グリムは監督生に視線をやると部分と鼻を鳴らしてどこかを指さした。
監督生はその指の向きがオンボロ寮を向いているのを見て、即察した。
「『誠実の精神』?」
「ふふん、オンボロ寮生なら、あったりまえなんだゾ!!」
「なんてこったい……。」
「オレ様もクラノスケみたいにカッコイイ男になりたいからな!!」
グリムの心には寮訓がしっかりと刻み付けられていたらしい。
監督生は誇らしさを隠しもせずに高笑いをした。
「グリム、今サイコーにカッコイイよ!」
「にゃっはっはぁ〜!」
しかし、そのご機嫌ムードに割って入るのは教師のお仕事でもある。
一人と一匹の頭を掴む手は大きい。
「教師を無視するとはいい度胸だ。説明をしろ、駄犬ども。」
「「は、はい」なんだゾ。」
クルーウェルにドナドナされて監督生とグリムは錬金室の椅子に座らされた。
「それで?『誠実の精神』だったか?確かお前たちの寮にはそんなもの無かったはずだが?」
「作りました。」
「ゴーストの奴らと捻り出したんだゾ。」
「作っただと?」
監督生は淡々と経緯を話す。
もちろん『忠臣蔵』のエピソードも忘れない。
そっちが大事だからね、そっちが。
「……そんな訳で、オンボロ寮の方向性が決まったって感じです。」
「なるほど。道理で居眠りが減ったわけだ。」
グリムはもう一度ふふんと鼻を鳴らす。
「クラノスケに恥ずかしいところ見せられないからな!」
「そうだね。あの偉人には負けてられないよ。」
「ほう?それならぜひ代表者を決めて欲しいものだね。」
監督生とグリムは肩をビクリと揺らして振り返った。
そこには授業の準備を整えたリドルが仁王立ちをしていた。
視線を戻すと、クルーウェルのしたり顔がいた。
「だ、騙したな!!」
「人聞きの悪い。次の授業が2、3年合同の錬金術だと伝えていなかっただけだ。」
「2、3年合同……ですって?」
監督生は恐る恐る振り返った。
するとクルーウェルと同じような表情を浮かべた寮長たちがこちらを囲んでいた。
「「ギャァァアアア!!!!!!」」
その後、寮長達に押さえつけられ泣く泣く錬金術の授業に巻き込まれることになった。
しかし、クルーウェルはトレインと話があると自習に切り替えた。
「外堀が埋められていく……逃げ場がなくなっていく……あぁ……。」
「子分!死ぬな!オレ様だけでこいつらの相手とかゴメンなんだゾ!!」
結局、気絶もさせて貰えないまま、寮長達にも成り行きを話す事態になった。
「へぇ、『忠臣蔵』か。煮え切らない話だね。それが史実だなんて。」
「聞くやつが聞けば消されるな。」
「面白いではないですか。仇討ちなんて、ねぇ?」
「おい、こっちを見るな。」
「アタシも興味があるわ。演劇に使われるほど魅力的ってことじゃない。」
タブレットはヴィルの横でバイブレーションを起こしていた。
「せっ、切腹てドユコト?ユウ氏の世界ってどうなってるの?!なんで悪いやつが裁かれて、はい終わりになってくれないの!」
「罪人にされるくらいなら武士のまま終わりたかったんだと思いますよ。それが誇りってやつです。」
「ワケワカメ……」
グリムは監督生の横で、後ろ足を使って耳をかきながら口を開く。
「子分は、オーバーブロット出来ねぇんだゾ。」
その言葉に、監督生は顔を強ばらせて固まった。
「オマエらはオーバーブロットしたから『魔法を使えるやつ』から『オーバーブロットしたやつ』になっただろ?ユウはそれが出来ねぇけど、そうならないようにしたかったんだゾ。多分な。」
あまりに核心を突かれたおかげで、監督生は我に返ってグリムを抱き上げた。
「と、とにかく!!そういうお話はおいおいに!ほら、もう授業終わりますから。ベルもなるし、この辺で。」
監督生は、ベルの音とともにガンダで錬金室を飛び出した。
「オレ様、悪いことしちまったか?」
「いや……合ってるけど、やめた方が良かったかな。」
「ふな?なんでなんだゾ?」
「誇りはわざわざ言わずに心の中で唱えておく方がカッコイイから……多分ね。」
グリムは先程の自身の言葉を思い出して、監督生と共にケラケラと笑った。
一方、残された上級生たちは気まずそうにあちこちに視線を逸らしていた。
「僕たちはあの日、誇りを捨ててしまっていたのだろうか?」
「ハッ、知るかよ。」
「急に自分が情けなく感じてきました。」
「やめろ、言語化するな。」
「自覚しているつもりだったけど、刺さるわね。」
「もぅマヂ無理。許してクレメンス。」
その横で聞き耳だけ立てていたリリアはため息をついた。
「マレウスにも聞かせてやらねば。む、セベクとシルバーにもか。」
リリアは本日のディナーを想像しながら、錬金室を出た。
ディアソムニア、アーメン。
数日後、監督生は寮長会議に参加していた。
オンボロ寮の代表者として強制参加させられたのだ。
「どうしてこうなった……。」
「君の行動が招いたことだよ。さぁ、僕の横においで。」
リドルはしおしお顔の監督生を自身の隣に座らせた。
ちなみに反対隣にはヴィルが座っていた。
向かいにはアズールが微笑んでいる。
どうやら、確実に逃げられない布陣を組まれている。
「さぁ、会議をはじめますよ!!」
学園長のご機嫌な声とともに、議題が動きだす。
配られた資料を見て、監督生はでかでかと噴き出す。
「『オンボロ寮を正式に学園に認めさせて、バカにしたヤツらをギャフンと言わせてやろう計画』。なんでバカそうな……ゴホン、やる気満々のタイトルでしょう。」
「なぜ……一体どこから漏れた……?!」
「てめぇんとこの毛玉がカレンダーを持ってきたんだよ。」
「終わった!!色々書かれてたのに全部バレた!!あ、黒塗りしてくれてる良かった。」
「魔法で消して差し上げましょうか?」
「よし、燃やそう。」
監督生が引っ張り出したライターはジャミルに回収された。
「ふむ、オンボロ寮の正式認定ですか。もちろん受け入れてあげたいのは山々ですが、ある程度の実績がなければなんとも。」
学園長が渋ると、リドルが手を挙げた。
「以前の小テストで、グリムは以前の倍以上の成績を収めていました。クルーウェル先生がカンニングを疑うほどに。」
「確か、トレイン先生にも話が通っていたはずですね。」
「こっちはバルカスから改めて話があったくらいだ。教師陣は賛成らしいぜ。」
学園長の表情を見るに、仲間はずれにされていたようで、学園長は頭から湯気を吐いた。
「こうなったら、ユウさんから改めてお話を聞かねばなりません!!」
「ゲ。」
「ゲ、じゃありません!これだけの大人が動こうとしてるんですから、もちろん素晴らしいお話なんでしょうね〜?」
監督生は顔を顰めて経緯を話し切った。
その話、Takeいくつだよ……。
そして数分後、案の定ヲンヲンと鳴き声をあげる学園長がいた。
「あなた方、オンボロ寮を試用認定とします!!」
「……あざます。」
こうして、オンボロ寮はひとつの寮として学園で扱われるようになる。
「へぇ、最近付き合い悪いのって寮長やってるからって事ね。」
「そーゆこと。」
「1年で寮長だなんてすげぇな!」
「自業自得で笑えるけどね。」
「ふふん、オレ様も頑張ってるんだゾ!」
マブは、監督生が鳴り続ける通知を片手に食事をするのを見てげんなりした。
エースは特に『あの日リドルに勝たなくてよかった』と心から思った。
机を挟んで向こうでは、セベクが満足そうに微笑んでいる。
「何?」
「『誠実な精神』を掲げるとは、よく分かっているじゃないか!!!!お前たちが教師にも褒められていたのを何度も見たぞ!!!!」
「『高尚』とは意味は違うけど、恥ずかしいものではないと自負してるよ。」
セベクは若様の忠実なる騎士を謳っているため、その響きに、内心スタンディングオベーションを送っていた。
「気にしなくていいと思うぞ。あれは真面目にやっててあーだからな。」
「んだ。ッ?!わー、ヴィルさんと目が合っちゃったから残りの唐揚げあげる!」
監督生はエペルの不憫さにミニトマトを口に突っ込んでやった。
「つーか、お前らの寮って『誠実』なんだろ?やっかみとかどうすんの?」
「どうって?」
「要はいい子ちゃんでいるってことだろ?やり返せねぇじゃん。」
その一言に、グリムと監督生は可哀想なものを見るような目でエースを見た。
「な、なんだよ。」
「『誠実』と『いい子ちゃん』は違うよ。」
「そうなんだゾ。」
その時、グリムの頭の上からスープが降り注いだ。
「ふなぁ?!あっちぃ!!」
「あ、ごっめぇん!!」
声の主は、どこぞの不屈寮の寮生のようでグリムがのたうち回るのを見てゲラゲラ笑っていた。
エース達がキレかけて席を立とうとしたその時、不屈寮生から聞こえては行けない音が聞こえた。
字で表すと、バキィとかメキィとかいうあれだ。
不屈寮生は、みぞおちを押さえてその場に倒れ込んだ
そして、ブチ切れのグリムに顔をメタメタに引っかかれた。
不屈寮生の悲鳴が収まった頃、監督生とグリムはその場で固まる不屈寮生のお仲間に向き直った。
「我々の『誠実』は『不誠実』なものへの躊躇はしません。」
「オレ様達は、いい子ちゃんに成り下がったりしないんだゾ。」
「この『誠実』は誠実なる仲間を守るためにある。」
「子分がやられたらオレ様と子分が、オレ様がやられてもオレ様と子分が、仇を打つんだゾ。」
「それこそが、我々オンボロ寮の誇りです。」
監督生とグリムは力尽きた不屈寮生の前にしゃがんで口に唐揚げを突っ込んだ。
「今後とも誠実なるオンボロ寮をよろしく。」
「よろしく、なんだゾ。」
その晴れやかな笑顔の恐ろしさに、ついに泡を吹いて気絶した。
その後、不屈寮生とお仲間がレオナに泣きついたものの、レオナは冷たい視線を向けるだけで完全スルーを決め込んだ。
誠実の意味を正しく理解している相手に何を挑んでも勝てないと、痛いほどわかっていたから。
しかも、陽キャタイプの兄と違いこちらに判らせようとは一切しないのだ。
『自らと仲間への誠実』を盾にされてはどんな矛も通るわけがない。
その様子にラギーは含み笑いを浮かべた。
「レオナさん、後で謝罪行くんスよね?」
レオナは大きく舌打ちをしながら足を早める。
「あれは敵に回すな。」
「シシシ、分かってるッスよ。よくもまぁ、『誠実』っておっかねぇものぶら下げたッスよね。」
監督生は、明らかに嫌そうに謝罪に来たレオナに苦笑いを浮かべた。
「別にレオナ先輩が仕掛けた訳でもあるまいし。」
「バカのしり拭いも寮長の仕事なんでな。」
「なるほど。」
「お前んとこの寮生がこれ以上増えないことを願う。」
「ヌーの群れほど恐ろしいものはないッスからね。はい、これ差し入れの肉。」
ラギーは紙袋に入った赤身肉を監督生に腕に押し付けた。
その後、やらかしが起きてはそこの寮長が謝罪に来るので、流石に気まずくなる監督生とグリムであった。
ちなみに、オンボロ寮に遊びに来たマブたちは模造紙を見てドン引きした。悪しからず。




















