かぐヤチ『イロハニウム』彩葉『は?』
『配信をご覧の皆さま、ご機嫌如何でしょうか?酒寄かぐやで御座います。この度の配信は通常の『かぐやいろP』チャンネルとは別に、『酒寄研究所公式』チャンネルよりお送りしております』
『酒寄ヤチヨで御座います。皆様におかれましては、大変なご不安やご不信を抱かれたかもしれないことをまずは深くお詫び申し上げます』
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「……何やってんのだあの二人は……?」
偶の休日、かぐやとヤチヨより。
『偶には芦花と真実と女子会でもして来ると良いよ。かぐやとヤチヨは研究所に用事があって付き合えないからさ』
『ごみんに彩葉☆そう言う訳だから~☆楽しんできてね~☆あ、休養なんだからスマコンは置いて行ってね~?』
なんて言って送り出されて、何時の間に予定を組んでいたのか、かぐやたちから連絡を受けていたらしい芦花と真実と合流。久々に喫茶店にておしゃべりしながらお茶を楽しんでいたところ、店内のテレビがどうもツクヨミのオンライン配信を放送し始めたらしく。目を向ければかぐやとヤチヨが酒寄研究所公式チャンネルでなにやらおっ始めてしまったのをみて思わずため息をついてしまった、と言うのが現在の所である。
「ねぇ彩葉?これ、彩葉の関与している何かなの?」
「んなわけナイナイ。全然知らんよ。何なら何を仕出かすのか期待3割不安7割って感じなくらい」
「へぇ?そうなんだ。逆に面白そうじゃん」
面白そうなのは当事者じゃないからなんだよなぁ……こっちとしては研究所はスポンサーやら何やらによって運営が成り立っているのだ。あんまり変なことはせんで欲しいのだが……?
「この前もツクヨミの方の公式チャンネルを使って『いろP教を開設することを宣言します。当宗教はいろPを愛で、慈しみ、推し、現人神として崇め讃えることを信条とします』みたいな配信やって、FUSHI君に怒られたんだっけ?」
「うんそう。めっちゃ怒ってたよ?『ツクヨミで宗教放送をするなとは言わんが、せめて本人に許可取れ?後、勝手に宗教立ち上げしたら色んな所からおしかりを受けるんだからな?』って」
「それはそう」
あの時のFUSHIはほんと怖かった。8000年の間に色んな宗教的ゴタゴタを見て来たからだろうか?かぐやとヤチヨに割とガチ目の説教をかましていたのも記憶に新しい。二人ともツクヨミ内で感覚マックスになった両足で正座させられて、暫く経てなくなって泣いてたもんなぁ……
「でもこれ、彩葉の研究所の公式チャンネルからの配信ってことは?」
「……止めるのにはちょい時間が掛かるって事……だよ……」
前回のあれは割とすぐにFUSHIのナイス判断で配信停止したが……今回のこれはそうもいかないのだ。と言うか、二人ともそれを狙った可能性が極めて高いぞ……ほんとに何を仕出かすつもりなんだ……?
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『さて、今回この様に普段とは違う配信方法を取ったのにはきちんとした理由があってのことで御座います。そしてそれは酒寄研究所公式チャンネルで配信してこそ意味があると確信しているからこそのこの配信であることをどうかご理解いただきたく思います』
『実はこの度、当研究所では新元素の発見に成功したので、それをご報告させていただきたく思いこの配信に踏み切った次第に御座います』
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「……新元素……?」
なんじゃそれは?もしもそれが本当なら割と世紀的大発見と言うか、学会とかが揺れる大事なのだが……はて、そんな話は聞いていないぞ?
「彩葉の研究所って義体の研究の最先端だよね……?」
「えっと、元素とかの研究とかもしてんの?」
「知らん知らん知らん。何それマジで知らん。本当に知らん」
二人の問いに物凄い勢いで首を横に振って否定する。急いでスマホを取り出し、研究所の名無しさんに連絡を取ろうとしたが。
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『ここで、研究所を代表して、本日不在の酒寄所長に代わりまして『名無し』氏にもお越しいただきました。名無しさん、お忙しい中お越しいただき誠にありがとうございます』
『いいえ、このような喜ばしい場に及びいただけましたことを此方としても深く感謝している次第に御座います』
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「何をやってんのだ名無しさぁぁぁんっ!?」
まさかの研究員もグル。嘘だろおい本当に何をやってんだよ。
「だ、大丈夫彩葉?」
「だ、だいじょうぶだいじょうぶ。まだれいせいだよわたしは」
「あんまり大丈夫に見えないな~?」
何言ってんのさ真実。私は冷静だよ?何時だったかかぐやとヤチヨがツクヨミに『いろP黄金像を建てよう!全長50mくらいの奴を!』って言った時だって、極めて冷静に対処したんだよ?そりゃもう、二人に『それを建てたら今後の『なかよしめでたし』は半年に一度の頻度にするからね?』って優しく言い含めたらすぐに中止してくれたもの。今回もきっちり説得するから問題ないようん。
「つまりは問題ありって事でしょ……?」
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『では、皆さんをお待たせするのは失礼かと思いますので、早速新元素の発表に移りたいと思います……この度、当研究所が発見した新元素、それは……』
『どぅるるるるる……はいっ!ズバリっ!』
『『イロハニウムですっ!』』
『『『おお~っ!』』』
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おお~っ!じゃないんだよなぁ……え?名無しさん以外の他の研究員の皆も全部グル?嘘でしょ?こんな大事、研究所総出で行っているって事?いやそれよりも……
「い、いろはにうむ……?」
「名前からして彩葉に関係ありまくりっぽいね~?」
あり得んあり得ん。なんだそれ。全く関与していないぞ。何にも知らない聞いてない。
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『この新元素は当研究所所長、酒寄彩葉を構成している元素となっております。元素記号はイリジウムと被ってしまうため現在検討中となっておりますが……新発見元素として今後の研究が期待されております』
『これは素晴らしい。新元素の発見と言うだけで夢が広がりますね。しかもそれが単体個人を構成している物となれば勿論保護及び最重要VIP待遇が必要となるのでは?』
『まさしくその通り!この発見をもって酒寄彩葉所長を世界的VIP待遇とし、国際的に愛でることが最重要となるでしょうね』
『『『然り!然り!然り!』』』
『酒寄彩葉こそ至宝!』
『酒寄彩葉こそ至高!』
『『酒寄彩葉こそ世界の宝なのですっ!』』
わぁぁぁぁぁっ!
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……二人ともごめん。ちょっと用事が出来たから行かなきゃ。
「そ、それは良いけれど……あの、彩葉?スマホ、めっちゃ鳴っているよ?」
「わぁ凄い。ツクヨミ内でいろP保護自警団の設立が決定だって。後、世界各国で酒寄研究所への面会を希望する著名科学者が続出ってニュースだ」
あははは、そうみたいだね~?全くもう、かぐやもヤチヨも研究所の皆も全くもう。ほんと全くもう。
「うわぁ……背後に般若が見える……」
「かぐやちゃん、ヤチヨちゃん、研究所の皆さん、合掌……」
二人の声を背に私は研究所へと駆け出す。道中、
『あ、酒寄博士だっ!』
『新元素の張本人だっ!』
『すげぇっ!』
なんて声が四方から寄せられたが無視だ無視。そんなの気にしている場合ではない。早急に研究所を目指した。
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「ふぅ、配信放送終了。反響はまずまずだね」
「ふふふ、これで彩葉は世界的な重要人物になった。よって軽々しく徹夜やら残業やら出張やらをすることは許されず、その場合はかぐやかヤッチョを傍に置かなきゃいけない……完璧すぎる……」
「あ、研究所の皆も協力ありがと~っ!彩葉の為に頑張ってくれたね~」
「いやいや、所長は無理し過ぎですし。これくらい大々的な事をしてしまえば無理も出来なくなるでしょう、うん」
「我々も良い仕事をして気分爽快ですよ」
「ほんと、ほんと」
「ほぉん?それで、何か言い訳はあるかな?」
「……違うんだよ彩葉?これはね?彩葉を想ってのことでね?」
「そうそう、ヤッチョたち彩葉が大事なのです♡だからこれは必要なんだよ♡て言うかどうしてこんな早くバレて?」
「喫茶店のテレビが配信を拾ったんだよ……ねぇ?この着信数と、面会希望のメールの数と、学会からの呼び出しについてどう思うかな皆?」
「わ、わぁ凄い♪流石所長、我々も鼻が高いです~♪」
「……研究所は暫く閉鎖します。その間はお給金はお支払いしますのでご安心を。後、かぐやとヤチヨ。これから私は芦花の家に居候させてもらうから。二人は付いて来ないでね?」
「大変申し訳ございませんでしたっ!だからそれだけはやめてください彩葉っ!?」
「芦花の家だけはほんとに駄目だよ彩葉っ!?
「「「「「どうもごめんなさいっ!すみませんでした所長っ!」」」」」
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結局この後、修正配信を頑張って拡散。何とか事態の収拾に成功はしたが……変な意味で有名になったせいで取材がマジで殺到。本当に研究所を一時閉鎖したのだった。まぁデータ的な研究はツクヨミでもできるし問題なかった。研究所の皆からは。
『捨てないで所長!』
『推しとの毎日の交流が!?』
『いろP!お慈悲をっ!』
とか言われたが関係ないね。それからかぐやとヤチヨについては一か月の『なかよしめでたし禁止』を言い渡した。
『そんなぁぁぁっ!?しんじゃうよぉぉぉっ!?』
『イロハニウム不足で活動不能になっちゃうぅぅぅっ!?』
だそうだが、知らないね。しっかり反省するように。その間は芦花の家にお邪魔することになったが……ごめんね?
「ううん、別に良いよ。それよりさ、美容企業から新しい入浴剤の試供品を貰ったの♡良かったら試してみない?」
え、良いの?試す試す♪
「……うん、試そうねぇ♡うちのお風呂、結構広いしさ……二人でも余裕で入れるから……ね♡」
END♡
尚、ギリギリでかぐやとヤチヨが芦花の家に突入してきたため、辛うじて一緒に入浴以上は阻止することに成功したのであった。
どうも、レントンです!
おふざけ。それ以外の何物でも無し。そもそも科学知識など無いので元素についても適当そのものです!ガチ勢の方が居たらごめんなさいっ!
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ここまで閲覧ありがとうございました。






















最初エイプリルフールのネタかと思いましたよ笑。けど実際に暴走?したヤチヨとかぐやが彩葉推しの所員巻き込んでやらかしてるのが本当に面白すぎる!芦花があと少しで美味しい思いを出来そうだったところを止めにきたヤチヨとかぐやに抱えられたままご帰宅される彩葉が想像できました。