Novel5 days ago · 3.7k chars · 1 pages

言えない、言いたい

MM

ふと思いついたので書いたものです。 相変わらず駄文です… 普段ツンツンしてるのに、愛重めな🦑さん好きなんです。 タイトルは思いつかなくて、あの曲の一部をお借りしました。

明日は久しぶりに、舞香と2人ともオフの日

朝早くに舞香の家に行くことになってたけど、思ったより仕事が早く終わったので、舞香には内緒で合鍵を使って家へ向かう

少し早いとは言え、舞香はもっと早く終わってるはずだし、寝てる可能性もあるから、なるべく音をたてないように静かに入る

寝室の様子を伺おうとした時

「すき」

え?舞香の声だよね?

聞き間違いかと思い、息をひそめて寝室のドアにくっついて耳を傾ける

「だいすき。・・・・・・寂しかった」

え?え??待って

誰かいる?

いや、でも玄関に知らない靴はなかった

とすると電話??

え、舞香が浮気???

え、こういう時どうしたらいいの????

パニックだけど、このまま合わせる顔がないから、気づかれませんようにと願いながら、さっき入ったばかりの家を静かに出る

カチャ

「はぁぁぁぁぁーーーー」

とりあえずバレなかったようだ

明日は舞香の家で朝から一緒に過ごす約束してるのに、どうしよう・・・

(こんな時間にごめん・・・!)

♩プルルルル ----- プチッ

「あ、もしもし みり?遅くにごめんね」

「まだ起きてるから大丈夫だけど、どうしたの?」

「ちょっと話したくて、行ってもいい・・・?」

「いいよ〜待ってるね〜」

-- ピンポーン --

「どうぞ〜」

「いきなり本当にごめんね」

「大丈夫だよ〜」

そう言って みりにゃが飲み物を出してくれる

「で?何があったの?」

「いや、あの、その・・・」

「言いたくなかったらいいけど。今は聞いて欲しいのかなって思ったけど、違った??」

「いや、んと、あのさ、 浮気、されたかもしれない時って、どうしたらいいの・・・?」

「浮気?え、舞香が?」

「・・・うん。今日仕事早く終わったから、内緒で舞香の家行ったんだけど、舞香が誰かに向かって、好きって言ってるの聞こえちゃって」

「家には誰もいなかったから電話だと思うんだけど、舞香がそういうの言ってくれることなんて、今までほとんどなかったから。舞香が言うってことは、本当に好きなんだなぁって思って!言ってくれればいいのにね!」

笑っていないと自分を保つことができず、いつも通りを装って話す

「そっか。びっくりしたね。・・・無理に笑わなくてもいいんだよ?」

そのひと言で、我慢してた涙があふれる

「うぅっ、付き合えて、う、うれしかったのになぁ・・・舞香はいつから、違う気持ちだったのかなぁ?舞香っ、優しいからっ、言えなかったの かなぁ・・・うぅ・・・っ」

どれくらい泣いてたんだろう?

気分はまだまだ晴れないが、吐き出せたことで少し楽になった

ひと通り泣いて疲れたし、このまま1人になると色々考えてしまいそうだから、今日はそのまま泊まらせてもらうことにした

翌日

泣き疲れたのと、寝たのも遅く、日頃の疲れも溜まっていたのもあって、起きると11時近くになっていた

携帯には、舞香からたくさんのメッセージと着信

「やばっ!」

「あ、起きた?おはよ〜。そろそろお仕事行くから起こそうかと思ってたけど、起きてよかった」

「まじでごめん!!!」

「・・・舞香のことだけどさ、やっぱり聞いてみた方がいいと思うな。舞香ってちゃんと向き合う真面目な人だから、浮気とかしないと思うんだよね。」

「そう思いたい。けど、こわい」

「そうだよね 怖いよね。でもさ、モヤモヤしたままでいいの?今日だって舞香待ってるんじゃないの?理由も分からないまま時間だけ過ぎたら、舞香も不安になるだろうし、どんどん戻れなくなっちゃわない?」

「・・・そうだよね。聞いてみる」

「もし万が一事実だったとしたら、私が舞香に怒ってあげる。衣織も舞香も私にとっては大切な人だから、幸せでいて欲しいと思ってるけどね」

「・・・ありがとう」

舞香に “ 今から行く ” とだけメッセージを送り、急いで身支度をして、舞香の家へ向かった

カチャ

合鍵を使って入る

数時間前と違い、玄関に舞香が座って待っていた

「・・・連絡もないから心配した」

「ごめん」

「疲れてるのも分かるけど、連絡くらいして欲しかった。何かあるなら言って欲しかった。久しぶりのオフ一緒にゆっくり過ごせると思ってたのに、衣織はそうじゃなかったんだ」

「ちがう!久しぶりに舞香とゆっくり過ごせるの、楽しみにしてたよ!」

「嘘だ。どうせ衣織は、あたしとの時間なんてどうだっていいんでしょ?」

「・・・どうだっていいのは 舞香の方でしょ??」

「なんであたしに八つ当たりするわけ?」

「だって、舞香、他に好きな人出来たんでしょ。それならそうって、正直に言ってよ」

「は?なんでいきなりそんな話が出てくるの??意味わかんないんだけど」

「だって昨日聞いちゃったんだもん!舞香が誰かに “ すき ”とか“ 寂しかった ”とか言ってるの!!言って欲しかったのは、こっちの方だよ」

「・・・え?衣織、昨日、来てたの?」

「そうだよ。舞香と過ごせるの嬉しかったから、少しでも長く一緒にいたくて、仕事終わり舞香の家来たのに、舞香は誰かさんに告白してるから、みりのところ行って話聞いてもらってたの」

「・・・・・・」

「何も言わないってことは、事実なんでしょ?」

「・・・ちがう。衣織の勘違いだよ」

「勘違いじゃないよ、ちゃんと聞いたもん」

「その時誰かいた?いなかったでしょ?」

「いなかったけど、電話でもしてたんでしょ?」

「ちがう!・・・・・・・・・衣織に、言ってた、の」

「そんな嘘つかなくていいよ。だってわたしがいるって知らなかったじゃん」

「聞いて!いつも衣織は 好きとか言ってくれるけど、あたしは恥ずかしくていつも言えなくて。でも、この前、さなつんたちと、愛情表現される方が嬉しいって話してたの、聞こえたから・・・」

「???」

「だから!衣織と久しぶりにゆっくり過ごせるから、今日こそはと思って、練習、してたの・・・」

「・・・・・・・・・」

「え??まって、あれ、わたしに言うために、ひとりで部屋で練習してたの??」

「うっさい だまれ」

「かわいすぎる・・・。ちょっとまって、この愛おしい気持ちをどうしたらいいか分かんない!」

「とりあえず静かにして」

「さぁ!!練習の成果をどうぞ!!!」

「もうぜっっっったい言わない!衣織のばーか!」

「えぇーーー!聞きたい聞きたい!!!」

「衣織なんか、足の小指でもぶつければいいんだ」

「悪口までもかわいいってどういうこと??」

「もうほんっとにうるさい!」

あ、恥ずかしくて顔も耳も赤くなってる

これ以上言うと本当に機嫌を損ねてしまうので、このあたりでやめておこう

「舞香?勘違いしてごめんね。あと、一緒にいられる時間減っちゃってごめんね」

「・・・・・・」

無言で歩いてきたと思ったら、衣織を通り越してキッチンに行ってしまった

え、本当に怒っちゃった?

それは困ったどうしよう、どうしよう、、

許してもらえるタイミングを探るしかないかな、、

少し経った頃

「ふぇ?」

急に後ろから抱きつかれ、変な声が出る

「・・・舞香?」

「・・・最近、いおりとの時間がなくて、さみしかった。今日は、もう離れないで、ずっとそばにいて」

予期せず突如やってきたデレにやられ、言葉も出せず動けずにいると、さらなる爆弾を落とされる

「いおり、すき。・・・だいすき」

!?!?

あまりの破壊力に、今すぐ抱きしめたかったけど、舞香の抱きしめる力が強くて、振り返ることもできない

「舞香?顔見せて??」

「むり」

「じゃあ顔は見ないから、いおさんにも舞香のこと、ぎゅーってさせて?」

「・・・・・・」

返事はないが、腕の力が緩んだから、どうやら抱きしめるのは許してくれるようだ

「・・・はやくして」

かわいすぎる舞香を、これでもかというくらい抱きしめる

「舞香ほんとにかわいい。頑張ってくれてありがとう。わたしも大好きだよ」

「・・・今日遅くなったの、まだ許してないから」

「本当にごめんね」

「悪いって思ってるなら、その分、いおりでいっぱいにして???」

いつもはこんなこと照れて言わないのに、急に上目遣いで言うとか、反則すぎるよ

これは計算?天然なの??

いや、そんなことより、わたしの愛してやまない、かわいいかわいいお姫様の気が変わる前に

「仰せのままに」

隣で無防備に眠る舞香を見つめる

「かわいい・・・素直じゃない舞香も、全部ひっくるめて大好きだよ」

— End —

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Sakuria
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