注意
・自分用に好き勝手書いてる
・私が読みたい話を書いてます
・キャラ崩壊
・なにもわからん
・原作読んだのはるか昔
・中身に整合性を求めるなを合言葉にしてる
・捏造設定過多
以上で大丈夫な方はどうぞ
ダイアゴン横丁と言えば、英国魔法界の玄関口にして最大級の商店街だ。
定住地を定めずに生きる魔法族も多い中でかなりの規模の街を形成しており、英国魔法界一の経済拠点ともなっている。
ここを中心に英国魔法界の流行から何からが発信されていると言っていいだろう。
雑踏に紛れ、歩くだけでも活気がある。
「魔法界を混乱──破滅の方がいいかな、させたいのなら狙うのは何処がいいと思う?」
「……そりゃ魔法省じゃないか?政治の中心だろ」
「そうだね。それもまた一つの正解だろう。乗っ取りでもしたら魔法界に敷く法は自由だし」
魔法省を狙うのは原作でヴォルデモート卿がやっていた。彼の本命はホグワーツ魔法魔術学校の方だろうけれど、魔法界を権力の元で好きにするなら魔法省を手に入れるのが最短だろう。
「そもそも、正の方向性でもって正攻法だが今の魔法大臣がやってるのがそれだろ?」
「そうかもね。ただ、今はそれは置いておこうか。それ以外の方法だと何が考えられる?」
周知されている正攻法で正当に権利を得ると言うのは中々に強い。対抗するためには対抗側も正攻法で出なければいけないからだ。
だからこそ、私は各方面に根回しをしつつも既存の法に則って魔法大臣になった。今後行う改革も基本的には正攻法で行うだろう。
物事と言うのは無理矢理行うと歪むし、その分ひっくり返され易くなる。
原作のヴォルデモート卿の治世が分かり易い。暴力で握り、暴力で覆された。
それもまた仕方のないことだ。国や政治と言う土台に載ってしまうとどうしても民意と言うノイズが力を持ってしまう。そしてそれはこの世界──他者の存在する社会に生きる以上どうしようもない理である。
故に、正攻法外で力を使うのであればその社会──民意が力を持たないように工夫する必要があるのだ。
ヴォルデモート卿はその辺りを怠った。
「……それ以外?なら……ホグワーツか、まあ、聖マンゴ、……取り敢えず主要施設のどれかを狙う。後は、一応ここもか?人が多い。テロでも起こせば一騒動だ」
「それもまた一案だ。政治を乗っ取る、人が集まる場所を襲撃する。他に方法はあるかい?」
「他?…………降参だ」
ひらりと両手を上げた男は普段とは違う明るい色の髪を揺らす。
「私が思うに、魔法界を破滅させるのはそんなに難しくないんだよ」
「……あんたがそれ言っちゃオシマイだろ……」
「破滅って、後先のことを考えなくて良いからね。方法は幾らだってある」
そう。後に遺るものがなくて良いならやり方はなんでもいい。
しかし、考えの念頭に置かれないのはそんな破れかぶれなことを普通であればやらないからだ。
「魔法界がよほど悪くて憎くて仕方ないのかな。君は国を呪ったことはあるかい?」
「は?…………恨み言を吐くとかではなく術の行使として、ってことだよな?あるわけ無いだろ……。というか、出来るのか?」
ぽかんと、青い瞳が見開かれた。普段と違う色彩は、メイクの効果もあって全くの別人に見える顔に似合っているように見える。
大きく顔を動かしても違和感がないのはなかなか良い出来だ。
「国と言う概念に働きかけるのは現代の魔法使いには不可能だと思うよ。働きかけるにしても、対象をどう定義するかが曖昧過ぎるし。けれど、妥協案は考えられる。例えば、その土地に住む人々と定義するだとか、国民台帳の記録を定義づけに利用するとかね」
「だが、呪いってのは対象が多くなればなるほど弱くなるだろ」
「そうだね。常識だ。けれど、別に一つの呪いで全てを賄わなければいいんだよ。分割した呪いを何個も用意する」
「…………効率が悪くないか?」
呪いは魔法の一つだ。普段使う呪文を唱えて何らかの作用を生み出すことも広義としては呪いであるから、魔法=呪いもあながち間違いではない。
ただ、ここで『呪い』と定義するものはいわゆるデバフだ。
プラスの状態をマイナスへ近づけるもの。基本的には悪意のある魔法。
目の前の相手を呪うなら、それこそ普通に魔法を使うのと変わらない。けれど、複数人に遠隔で、かつ条件付けを行ってとなれば、呪いの工数は複雑になり、それに伴い威力は下がり、必要なものは増える。
「効率はあまり問題ではないかな」
だが、『呪う』と言うのはそう言う理屈ばかりで行うものではない。
「おっと、ここだ。今日の目的地の一つだよ」
「は?……路地裏?しかも、こんなノクターン横丁に近いところが?」
明るく栄える斜めの街並みを幾重にも走る路地の一つ。薄暗く先が枝分かれしているそこに、今日の目当てがある。
「この間、妹が友人たちと一緒にダイアゴン横丁に来ていたのだけれど。彼女たちがこちら側に違和感を覚えたみたいでね」
「違和感?ノクターン横丁が近いから、雰囲気は表より悪いが…………」
「多分、これは先に言っていた魔力の識別能力の違いだろうね。ここ、澱んでいるんだ」
泥濘の匂いとともに空間が捻じれ、いびつに歪んでいるように私には見える。大規模ではないが、目立たないとも言えない塩梅で薄暗がりに蜘蛛の巣のように根を張っていた。
そう告げれば、ぐっ、と眉間に皺を寄せたナベルスが唸る。
比較的器用な男だが、私自身が感じる違和感を見つけることは出来ていないらしい。
魔力の感知については個人差がやはり大きいのだろう。
「…………空気が悪い、とは思うが……魔力のせいかは分からないな」
「空気が悪いでも間違ってないよ。この辺り、最近病気が流行っているらしいし」
「は?感染症じゃないだろうな?!」
「違うよ。今はまだちょっとした風邪だ。でも、ここでは爆発的に流行っている」
先月、メローピーがダイアゴン横丁に来た時点では空咳をする者が多かったと言う。その後、それとなくダイアゴン横丁の様子を探らせてみたが実際に病気らしい者は多くいた。
ただ、別にどれもが重篤ではなく少し風邪が出やすいだとか、喉が乾燥するだとか、その程度。
「そりゃ……冬だから……と思いたいが……さっきの話が原因だよな?」
「そういうことだね。土地に対する呪いなんて、農耕地でなければ意味がないと思ったんだけれど、こう作用されると認識を変えざるおえない」
目の前で渦巻くのは薄い呪いだ。ある程度の範囲から力を遠ざけるもの。
それは魔力だけの問題ではなく、簡易的な虚ろを作ると言っていいだろう。
土地の力、と言うものに私は懐疑的だったのだがこうして無理矢理無かったことにされた状態を見せられれば豊かな大地には植物の生育に必要な栄養素以外のものが存在しているのだと納得するしかない。
ここに科学を根拠にした窒素やリン、カリウムなんかを追加してもどうにもならなそうだ。
「土地に?…………だが影響は……いや、魔法か!魔法を使う時、オレたちは外の魔力も利用する」
「そう。私たちの魔法は起点は自身の魔力だけれど、発動する時、その要素を外部から持ってくることが多い。……これ、全部分かって設置されていたら不味いな」
魔法に対して見識が深く、かつ、露呈しないようにするのが上手い。
「これを探しているってことはあんたにはこの呪いを解除出来るってことか?」
「出来る。そこは問題がない。と言うか、見つけることさえ出来れば解呪は簡単な部類だよ。君でも大丈夫」
呪いは構造としてシンプルだ。力を奪うと言う単純な目的をほぼ永続的に行うのだから、シンプルにしたほうが強くなる。
その分、解呪はしやすくなるが、その点を別に付与した隠蔽で隠すことで解かれる可能性を減らしたのだろう。
「ただ、厄介なのは解呪をしていいのか、と言うところなんだよね。あー、あの子を連れてくるべきだったかな……」
「…………悪辣な相手であれば、解呪をトリガーに何か仕込んでいる可能性がある?」
「まあ、多分大丈夫ではあるのだけれど……そもそもこれが何故ここに設置されたかの方が重要だろう」
私の苦手分野だ。三日で足りるだろうか。
全部単純に解呪して行く、では足りないのだ。
何時、誰が、何故、何のために、どのように。その全てが取りこぼしてはいけない情報で、この呪いだけでは読み取れないものでもある。
「ちょっと面倒だけれど、これ呪いの核を回収して解析してみよう。私たちなら影響がないし」
「……あんた、反転が掛かっている魔法具持ってきたの、これを想定してだな?」
「そんなことはないよ?」
後手に回り過ぎた防衛は私の趣味ではないし。今回のこれだって、どちらかと言えば早期発見のヒットアンドアウェイのつもりだったのだ。
早期発見出来ていることに間違いはないのだけれど、想定よりも陰湿なのが問題。少なくとも私が取ろうと思うタイプの策ではない。
どう転んでもいいと思いながら片手間で破滅へ天秤を傾けさせるなら候補に上がるかも知れないけれど。
私ならこれをメインプランにはしない。しかし、私の思考は一般論ではないのだと日夜思い知っている。
けれど、ナベルスもわりと直接的な策を考えたのが、悩ましい。本当なら何人もディベートに巻き込んで、と言うより本職の方で対策委員会なりなんなりを立ち上げて専門家に議論させた方が思考は読めるのだろう。
ただ、この問題は表に出さない方が良い。こう言った害し方があるのだと公表したくないし、何より、民への不安を煽る。今はダメだ。
魔法界を変えようとしている今この時に広がる動揺は新しいものに対する不安だけが望ましい。
命の危険が迫ってきているのだと認識されれば、想定していたシュミレーションが機能しなくなる。
私は少なくとも後十年で、今の魔法界を一新したいのだから、こんなことで遅延は許さない。
「さて、やろうか」
魔法を誤魔化し沈静化し、持ち運ぶ。普段であれば何でもない作業だが、反転した魔法を使う今は丁寧にしなければいけない。
気持ちを落ち着けるため、腕を捲くり、杖を取り出した。
「伯父上はどう動くだろうな……」
柔らかな一人掛けの椅子に腰掛け、ネビロスと名乗る時の姿をした青年は脚を組んだ。
サイドテーブルには幾つものフラスコやビーカー、傍らには魔法書が積まれており、ティータイムの様でありながら実験中らしい。
愁眉を寄せて首を傾げながらも、その手は実験を粛々と進めている。
「ナベルスはどうせ停められないだろうが……」
セーフティネットの一つとして側に居させることは出来たが、あの部下は伯父の言葉にはある程度噛み付くが行動に対しては酷く素直に従ってしまう。
上司として教育をしてみなさい、と伯父は軽く告げたがどうすればいいのか青年は悩んでいる。
かつてのヴォルデモート卿には下僕は多くいた。恐怖で縛り付け、圧倒的な力で支配した手駒。使えるものは遇して、使えなければ切り捨てる。
考えてみれば人を育てるということは彼にとって経験のない事柄だった。気紛れで魔法を教えることはあれど、学術以外のフォローなんてしたことがないのだ。
だから、ナベルスと言う男の欠点を見つけてはいてもどう修正すればいいのかが分からない。望む答えをただ告げるのは簡単だ。しかし、そう考える思考を育てると言うのは難しい。
何処まで考えさせ、何処で介入するのが正しいのかそのバランスが分からないのだ。
こんなにも簡単なことなのに。
動かし続けている手元は、悩む間にも一つの実験を終わらせていた。
今使っている魔法薬の改良と言う本来なら難題であるはずの事も青年にとっては出来て当たり前のようにすら感じられること。
しかし、普通はそうではないのだ。
ナベルスもそう。普通の側である。
故にこそ、青年は悩む。何処に疑問覚えるのか、何が思考を妨げるのかが分からない。
確かにある才能の差が、積み上げていく側の思考を理解できなくしていた。
「これが本来、上に立つ、と言うことか」
地位と権力には相応の義務が付き纏うものだ、と魔法大臣になった男が微笑むのが頭に浮かぶ。
正道を行くのだと告げた彼の伯父は道を外さないように自らを律していたし、自然と青年にもそう動けるように差配していた。
部下を育てるように仕向けているのも、魔法界への意見を求めるのも。
かつての恐怖政治の帝王ではもうないのだろう、とばかりに与えられるものはけして甘さだけではないが、その分の期待も感じさせるものだった。
「……」
青年は美しい赤の瞳を伏せ、僅かに腕を動かす。
小さな仕草でローテーブルに広げられていた実験道具は清められ、収納へと戻っていく。
「どこまで考えているのやら」
脚を組み替え、顰めていた眉間を揉み解す。
青年は今は答えの出ない思考を切り止め、今動いているだろう二人のことを思う。
「伯父上は約束は護る。だから、改革はしない。……改革は」
彼は腹芸が苦手だと公言している様に、口にする言葉に嘘はない。少なくとも、嘘にはしない。
だからこそ、ナベルスを監視にすると約束したことも改革を休むと言ったことも果たされるだろう。
けれど、改革とは何処までの範囲なのか。
存外単純な思考をしている伯父のことを考えれば、政治的な要因によるマイナスをプラス、もしくはゼロへと戻すこと辺りかも知れない。
だとすると、私的な場と私的な時間で何かをすることにほとんど制限はないようなものだ。大事へのGOサインを出さないだけだろう。
青年の眉間の皺が深くなる。
「だが…………絶対にマイナスにはならない」
ほんの一年と少しの時間だけでも青年に確信させるほどの印象はきっと、あの男と関わる全てが持つものだろう。
彼がすることならば少なくとも悪いことにはならない。そう判断するだけの行動と言動を、ずっとしている。
どれだけ勇み足でも、どれだけ周りを振り回そうとも。失敗しないとは言われない。だが、失敗しても修正をできると思われているのだ。
国策であってもそう評される人間だからこそ、私事でリカバリーの効かないことはしないだろうと、青年は考えている。
けれど、その眉間の皺が薄くならないのにも相当に理由があった。
「降って湧いた休暇なのは間違いがないが…………以前、この時期には……」
はるか昔、一つ前の学生時代の記憶を思い起こす。ところどころ薄れているが、青年にとっての幸福の記憶は未だ鮮明だ。
「……そう言えば……」
ぱちり、と赤い目を瞬く。
確証は何一つないが、かつての友の零した言葉が胸中に波紋を呼ぶ。
魔法界に詳しくなかった青年に、魔法界の歴史や常識を教えてくれた彼らは様々な情報を齎してくれた。その中の一つ、幼少期の記憶として語られたのはこの時代の事だ。
「………………私事、私事だな……」
組み立てた仮説を整理し、青年は頭を振る。
すらりと伸びた白い指先が、思わずと言ったようにこめかみを抑えていた。
後輩②
万能よりのサポート型。
自らが主体になるよりもNo.2や3あたりが向いているタイプ。
調整や調停が抜群に上手。
マルフォイ家当主ではあるものの、カリスマで引っ張っていく一強の当主ではなく全体協議で一族を団結させて同じ方向に向けて動かしている感じ。
今のところのキャラ紹介の中では一番政治が上手い。
自分のスタンスと家のスタンスとそして魔法界のスタンスを上手に折り合いをつけて一番良さそうなところにポジショニング出来る。
実は一番脳を焼かれているし、甥を抜けば一番と言っていいくらいに主人公を理解している。
そのため個人感情では主人公に台頭して欲しいとずっと思っていたが、表舞台に立ちたくなさそうな主人公にヤキモキしつつ表に出さず静観していた。
その分、魔法大臣になると宣言されてからは動きが機敏。主人公の就任諸々が素早く片付いた半分くらいはこの男の、何時かあったらいいな、の準備の賜物。
それもあって主人公の補佐官を一族から用意できていると言う裏話。
事前の根回しを完璧にこなす便利な男のため影が薄くなりがち。
得意なこと
政治
苦手なこと
特になし
























