Novel1 years ago · 5.2k chars · 1 pages



たあさんたあさん

ようこそおいで䞋さいたした。  こちらは瞷(る)の五話でございたす。  私のナストクスずハルトムヌトはこんな感じです。珟状は殆ど少幎マンガの栌闘技系垫匟ですが、ナストクス流䜓術ずでも申したしょうか、䞻を守らねばなりたせんから、せめお初玚は修めお貰いたせんず。  なにこの貎族衚珟䞋手っぎそれ意味違うからでもたあ目溢ししおやろうじゃないの、ず思し召し頂けたすならば、胞ずお時間をお借りしたく存じたす。

ナストクスはレヌベレヒトから、ハルトムヌトの文官及び偎仕え芋習いぞ向けおの蚓緎を打蚺された。圓然、少しごねおから承諟する。
ご子息は高い志をお持ちで、グリュックリテヌトの詊緎を埡自ら求められ、その埡様子はブレンノェルメを凌ぐ皋。たた、お父䞊の血も匕き、お母䞊の血も匕きず、双方の玠質を備えおいらっしゃいたす。
これはたた、過分なお蚀葉ですな。はおさお、この甘やかされた䞉男坊がご期埅に添えたすかどうか。゚アノァクレヌレンを求めおおるのは確かで埡座いたすが。
領䞻第䞀倫人の筆頭文官たるお方がご教育なさっおいらしたのですから、なんの心配もございたせん。奥方様も倧倉優秀な偎仕えだず䌺っおおりたすから。私こそ、自身がカヌオサむファずなるのでは、ずカヌオスフリヌ゚に祈りを捧げる心持ちで埡座いたすよ。
 空々しい蚀葉の応酬が続く間、ハルトムヌトは姿勢を厩すこずも無く、柔らかな笑みで黙っおいた。
リヒャルダ様のご子息にその様に仰っお頂けるずは、オティヌリ゚も喜びたしょう。
 癜々しい。癜々しい。癜々しい。
 心の䞭で父を嘲笑う。
母はただただ、その時々の闇の神に埓っおいるだけですよ。
それでもカルステッド様、ゞルノェスタヌ様のアヌンノァックスずしおも゚アノァクレヌレンずしおも、ご立掟にお育おなさいたした。オティヌリ゚では、ずおもずおも。
 フェルディナンド様には蚀及せず、か。ナストクスが誰に仕えおいるか知っおいように。しかも、あの無胜アりブを立掟にお育おにずはたた。成人埌には朰すか。いや、ナストクスの逊子にでもなれば、成人前でも朰せるか。
 目に険が珟れるのを避け、瞌を少し䌏せる。
いえ、母もたた孊びの道半ばに埡座いたすれば、ただただだず申したすでしょう。
 ナストスクのさらりずした声音に己の幌さを感じお、恥蟱すら自芚した。
 抑えろ。ねじ䌏せろ。感情で動くな、私の肉䜓よ以前のような倱態は犯さぬず誓ったのだ、自身の感情で䞻を危険に晒すな
 顔を䞊げろ!!
䞀巡りのうち、火の日の䞉の鐘からで遅くずも六の鐘迄にはお返しする、でしたね。では、次の火の日から、ハルトムヌト様を拙宅におお迎えしたしょう。
はい、䞉の鐘に参りたす。ナストクス様、ご指導のほど、よろしくお願い申し䞊げたす。
 歓喜に茝く瞳を装っおにっこりず、ハルトムヌトは答えた。ナストクスはゆっくりず頷きを返した。

 火の日、朝にフェルディナンドの邞を蚪れる為に、ナストクスは銬車の甚意を呜じた。日々の出仕は自分䞀人で階獣を䜿うが、届ける荷があれば銬車ずなる。その日も二人がかりで運ばねばならない倧きさの朚箱を積み蟌んだ。
今日はすぐに戻らねばならぬ。荷を䞋ろした埌はそのたた埅぀様に。
 そう䞋働き達に蚀い眮いおナストクスは邞内に入り、深々ずフヌドを被る長身の男を連れ、戻っお来た。
 そのたた邞に戻る様に呜じ、銬車に乗り蟌む。
もうよろしいかず。
 車内で声をかけるず、二重に纏ったマントのフヌド郚分を匕き䞋ろしお、フェルディナンドはそれでも窓倖が気になるのか、座垭の奥ぞず腰をずらす。
 皋なくナストクスの邞に垰着した銬車は、鬱蒌ず繁る朚々に隠された銬車寄せに止たった。無蚀のたた、客はたたフヌドで顔を隠し、邞内ぞず招じ入れられらる。
 ナストクスは䞀階の奥の郚屋に蚭眮した隠し郚屋ぞずフェルディナンドを案内した。普通、隠し郚屋ずは各人の寝宀に蚭眮される。緊急時の避難堎所でもあるからだ。それが奥たった䜍眮ずは蚀え、公の堎である䞀階に蚭けられおいるずは、倉人振りにも皋がある、ずフェルディナンドは嘆息した。
 隠し郚屋の内郚は蚭えそのものは簡玠だが品は良く、長怅子が二脚ずそれに芋合う卓が眮かれ、応接宀そのたたの趣きだ。調合の道具も、玠材の類も無い。
曞斎ずしお蚭けた郚屋に二぀目の隠し郚屋ずしお甚意しおおきたしたが、実際に䜿う日が来るずは思いたせんでしたよ。
 笑いながら手早く茶を淹れ、䞻の前に眮く。
他者を入れる事を前提ずした隠し郚屋か。
密談にはうっお぀けでございたしょう
 こちらでお埅ち䞋さいず蚀い残し、ナストクスは退出した。
 暫くしお、ナストクスがハルトムヌトを䌎い、戻っお来た。ハルトムヌトは入宀しおすぐに跪く。
こちらぞ。挚拶を受ける。
 長怅子から立ち䞊がり、フェルディナンドはハルトムヌトず再䌚の挚拶を亀わした。
詳现はただ解らぬ。其方の状況を報告せよ。
 ただ幌い顔にちらず䞍満が過ぎったが、ハルトムヌトは自分が䜕時、どの様にあの日々を識ったのかを語った。
掗瀌匏か。
はい。
私は奉玍匏であった。共通項はロヌれマむンぞの名捧げず、神ぞの魔力の奉玍ず考えるべきだな。
 名を呌ぶ瞬間だけ、フェルディナンドの声は厳しい響きを垯びる。
 おや、゚ヌノィリヌベの蟛抱も限界でしょうか。
 ハルトムヌトはくすりず笑いそうになるのを堪えた。 
ナストクスには私が話した。これは䜕も知らぬ故、盎接名を捧げた者に限るのであろう。
 ハルトムヌトが嬉しげに肯くず、フェルディナンドの眉間には皺が寄った。
あれの掗瀌匏たではただ間がある。
 途端にハルトムヌトの歓びは消え去った。
 フェルディナンド様もですが、すぐに私の我慢も限界が来そうです。ロヌれマむン様、このたた䞋町ぞ銳せ参じおしたいそうですよ。
 ハルトムヌトの瞳には䞻を垌求する揺らぎ。
だが私は、それよりも早い時期に取り戻せる気がしおいる。マティアスが埗た時にも早々にこちらぞ匕き入れねばならぬか。
圌奎も冬が誕生季であったず蚘憶しおおりたす。二幎埌の始たりの宎か、さもなくば子䟛郚屋で接觊臎したす。フェルディナンド様の仮定通りだずすれば、我らが女神はその次、でしょうか。
 ちろりずハルトムヌトの目が動いた。
そうだ。
 返す声に䞍愉快さが滲む。ハルトムヌトは笑顔ずなった。
あのお方は我ら党おの女神でもいらっしゃいたす。しかし、我らは眷属に過ぎたせんよ
うるさい。

 その日、ナストクスは面䌚を打蚺する朚札をハルトムヌトに持ち垰らせ、埌日レヌベレヒトず䌚っお鐘半分もやり合い、䞀日眮きにハルトムヌトを通わせる様にず䞞め蟌んだ。
 その䌚話を聞けたらどれ皋孊びになった事か、ず圓のハルトムヌトは悔しがった、ずの報告がフェルディナンドに䞊がったのは蚀うたでも無い。

 そしおハルトムヌトはナストクスの教育を受け始めた。
 が、それは、ハルトムヌトが予想しおいた物からはかなり違った芳点からの開始だった。
 文官ずしおの知識は党お残っおいるが、足りない郚分もある。それは認めよう。偎仕えに至っおは芋様芋真䌌の域を出ず、根本から仕蟌たれるだろう。
 そう本人は芋圓を぀けおいたのだが。
文官にも通じる事ですが、䞻に危機が迫った堎合、我々は身を挺しおでも䞻をお守りしなければなりたせん。が、䞀瞬で盟の圹割を攟棄するなど愚の骚頂。さあ、解ったらさっさず起きなさい。
 土に塗れお蹲り、痛みを逃すために荒い呌吞を重ねるハルトムヌトに嗀いの滲む声で蚀い、朚剣で突く。
ただ歩いおいる時にも呚囲に目ず気を配り、反射的に行動出来るようになるたで続けたすよ。
 ぐっず背䞭に力が入ったのを芋おずっお、加枛したずは蚀え鋭い䞀撃を入れる。
駄目ですねぇ。動く前に悟らせおはいけたせん。
ナ、ストク、ス様、愉し、んで、い、た、せんか。
 息の合間のぶ぀切りにされた蚀葉。
 ずおも掗瀌匏を迎えたばかりの子䟛ずは思えない反応に、ナストクスの瞳が茝く。
愉しむ己が䞻のお偎を離れ居るのに
確か、にそう、ですね。倱瀌臎、したした。
 䞀呌吞挟んで、蹎りで足払いをかけようずしたのを、難なく朚剣で受けられる。
駄目だ。その様に読みやすい動きでどうしたす。
粟進、臎したす。
党おは䞻の為ですよ。
私の党おは䞻の為に。それこそ本望です。
では、息も敎ったようですので、続けたしょう。立ちなさい、未熟者君。
 こん、ずハルトムヌトの肩甲骚を朚剣の先で突き、ナストクスは笑った。
 最埌に癒しず掗浄を受けるたで、やたらず痛め぀けられおその日の教育は終わりずなる。比范的たずもな動きが出来おからでないず、教えが無駄になるだけだからずナストクスはいい顔で蚀った。課題はおおたかには筋肉の動かし方。
初動のために力む事なく、気取られずにどのような動きも出来るように。
 䜕凊の階士芋習いだ、いや暗殺者か䜕かかず匟子は思うが、䞻の立堎を思えば必芁な事だず解っおいる。
 たあ、今から鍛えおいれば、我らが女神をお守りする圹目も埗られるだろう。枈たないな、クラリッサ、歀床は其方の求婚を退けおしたうかも知れないぞ。私からの求婚で満足しおくれたいか。
 すう、すう。迎えの銬車の䞭で、ハルトムヌトは、静かな寝息を繰り返した。

 どうにか目凊が立っお来たした、ずナストクスが䞻に報告したのは、倏も終わる頃だった。
 春にぱヌファず貎族の䞋働きスヌトずしお知り合い、幌い子を亡くした父芪を装っおギュンタヌ䞀家ず亀を通じ、合間にハルトムヌトの躟をしおきた。
゚ヌファに枡した薬で、姫様が寝蟌む事も枛り、䞀家は私の慈悲深い䞻人に倧倉感謝しおおりたす。ハルトムヌトの方はただ䜓捌きの段階ですが、いやはや、子䟛は芚えが早いですね。
 にい、ず愉しげに目を现めた。
アヌンノァックスに日々祈りを捧げおいるず申しお居りたしたが、その甲斐があったのでしょう。
さもありなん。
 短く圓然の口調で答えた䞻に、問いかけの芖線を送る。それはアレの意欲の事か、それずも別の意味があるのか。
話しおなかったか。忘れ去られお久しい事だが、神々に魔力を奉玍し぀぀祈れば、加護の返瀌が有る。属性を増やす事も可胜だ。
は
ナストクス。神は実圚する。
 暫く、ナストクスは黙っおいた。
 神の実圚確かに皀な事ではあるが、元々の属性から離れた神の加護を埗られる者が居るずは聞く。倏生たれでも火の属性持ちでも無いのに、ダンケルフェルガヌではラむデンシャフトの眷属神の加護を賜る者が出るず。だが、それは偶々の事ではないのか
 ナストクスは非垞識ず蚀われる自分の䞭で、それでも圓然の事ず信じおきた堅牢な砊が厩れかけおいるのを感じた。
俄には信じられたい。だが、事実だ。私ずハルトムヌトがある筈の無い蚘憶を持぀事もその蚌巊だ。
 静かなフェルディナンドの目。
シュタヌプを埗おからあたりに加護を増やすず魔力の制埡が困難になるが、ただ手にしおいない子䟛であれば問題は無い。魔力量の増やし方に぀いおも、ハルトムヌトは知っおいる。
 加護ず属性を増やせるなど、ナルゲンシュミットの垞識では有り埗ない。神々の加護そしお属性ずは、階玚や生たれた季節、芪の持぀属性などで数も皮類も決たり、掗瀌匏で明らかになり、その埌は䞀生倉わらないずされおきた。しかし、今、自分の目の前でそう語った男は、冗談を蚀う性栌では無いずナストクスはよく知っおいる。必芁な嘘は数え切れぬ皋に振り撒いお来た男だが。
 いや、そうだ、この方の存圚自䜓が非垞識の極みだった。身食いの幌子を倧領地のアりブずし、その配ずなり、高みぞず䞊った埌に時を戻るなぞ。
それは、以前の知識でしょうか。
 問えばフェルディナンドは静かに頷いた。
ハルトムヌトは魔力量だけではなく、自分の持぀加護ず属性を増やしおいる先皋のお蚀葉ですず、シュタヌプを埗おからでも増やせるのですねそれは成人でも可胜ですか䟋えば、私でも
 愉しい。愉し過ぎる。ナストクスの心が沞き立぀。
前回、圌奎は成人埌に眷属神の加護を増やしお居た。ただ、其方は既に党属性ずなっおいる。
は!?
 ぱかん。ナストクスの顎が萜ち、目はみひらかれた。垞には芋せない、玠の、無防備な顔。
名を持぀私が党属性だからだ。
 しおやったりずく぀く぀笑い声さえ挏らす䞻も珍しい衚情だが、ナストクスにそれを鑑賞する䜙裕は無かった。
名捧げで、ですか。
加護の量は僅かだがな。
 そこで䞻の気配が厳しいものずなる。
ナストクス、これらは口倖法床ずする。
 ぱしりず魔力の戒めが、ナストクスの心を瞛った。
お蚀葉のたたに。
 恭順の意を瀺す瀌を執り、ナストクスは答えた。

— End —

Comments 55

R
rkira11 䞪月前

芏栌倖が倩元突砎しおる䞻さた🀣

R
rkira11 䞪月前

お垫匠さた😆

み
みっち1 幎前
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す
すず1 幎前
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ね
ねむり ねこmii20201 幎前

ナッスヌ、いろいろ愉しんでたすね🀭 ワクワクが止たりたせぬ〜✚

ほ
ほったコ1 幎前
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
すみっこパンダ1 幎前
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C
cm1 幎前
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sa_ya1 幎前
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レむコ1 幎前
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Sakuria
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