わたくしはダンケルフェルガーの領主候補生のローゼマイン。
エーレンフェスト領主候補生のフェルディナンド様に婚約の課題を頂いて成就し、この度無事に婚約と相成り、エーレンフェストにやって来ました。
実はわたくし、日本生まれの日本育ち。
本大好きな書痴で現代日本で本に埋もれて死んでしまいましたの。
なのになぜかこのユルゲンシュミットに転生し、魔力ありのファンタジーな世界にあ然呆然。
このユルゲンシュミットは中世風の厳格な貴族制度の身分重視世界。
でもどうやらわたくしは支配者側に生まれた様で、ならばその地位を本を読むために使わなくてはと一念発起いたしました。
なにせわたくしは日本では本に埋もれて死んだ書痴ですから。いわゆるファンタジーなこの世界であらゆる本を読まねば転生したかいがないではないですか!
中世もどきのユルゲンシュミット、本は重く美麗ならばこそ、高価で貴重であるばかりで。
平民やら貴族やらの厳格な身分制度があり、平民の識字率も低くて…。
誰もかれもが気軽に本を読み楽しむなどは夢のまた夢の世界。
大領地我がダンケルフェルガーとて、所蔵している本には限りがあるのです。
つまりギブミーブックなのですよ。
もっと活字を読ませてくださいませ!
わたくしはより蔵書の多い中央の図書館司書になるため、それはもう考えに考えました。
せっかくこの世界でアウブの娘として権力のある地位に生まれたのですから、貴族としてまずダンケルフェルガーの図書室の本を読み終え、在学中に貴族院図書館の本を読んで中央の図書館の司書になるための算段をつけねばなりません。
しかしなんと云うことでしょう、うっかり、本当にうっかりと叡智の女神メスティオノーラの書を手に入れてしまいました。
しょんぼりへにょんです。
…マズいです。
これ、王族が求めるグルトリスハイトではないですか!
本を手に入れることに躊躇いはありませんが、王族とかユルゲンシュミットの支配とか、そんなことに関わりあったら本を読む時間がなくなってしまいます!
領主候補生でいるのでさえ、やれ流行を生み出せとか美味しいものは分け与えよとかの面倒事があるのですから、このまま中央にいつ続けるのは危険過ぎます。
中央を諦めるとすれば、次点は…本を沢山お持ちの殿方と婚姻することでしょうか。
このまま、アウブに婚約者を決められては、本などお持ちでない異母兄や王族に縁付けさせられてしまいます。
でも大丈夫。
1年時に、わたくしの野望達成にピッタリの旦那様としてエーレンフェストのフェルディナンド様をロックオンしてるのです。
まあ、フェルディナンド様は優秀な上、大変な美貌を有する方なので本須麗乃のままでしたら無理ゲーと諦めるところですが、今世のわたくしは側仕えのおかげで一応は美少女カテゴリーらしいので頑張りました。
ダンケルフェルガー女子として、押して押して押しまくりましたとも!
結果、婚約がかない、ここエーレンフェストにやって来たのですが。
エーレンフェストの社交では驚くべき状況が発生していたのです。
「領主候補生として生きていくのならば、努力し、結果を出すのは当然」
「結果を残せないような役立たずなど、領主の子ではありません」
アウブ・エーレンフェストの第一夫人のヴェローニカ様のおっしゃりようと来たら!
アウブのお父様もビックリしています。
勿論わたくしも激おこプンプン丸ですわ。
「フェルディナンド様は在学中全ての学年で最優秀、ジルヴェスター様は優秀とすると」
「まあではヴェローニカ様はお子さんのジルヴェスター様はフェルディナンド様より役立たずとおっしゃるのですね」
へ〜、ほ〜とにっこり笑って言ってやりましたとも。
「どこの生まれとも知れない者」
「庶子」
ことあるごとに、フェルディナンド様に言い募るヴェローニカ様。
「たかが上級貴族の出の夫人が、領主候補生のフェルディナンド様をそのようにおっしゃるとは、ヴェローニカ様は貴族階級を理解されておりませんのかしら」
「そもそも、ご自身が洗礼で名を貸すことすらしない不敬を、エーレンフェストは許していらっしゃるのですね、アウブ」
わたくしは領主候補生としてダンケルフェルガーのアウブとアウブ第一夫人と共に、フェルディナンド様との婚約式に出席しているのですが。
あらら、お顔が真っ赤でしてよヴェローニカ様。
「なんです食事中に汗などかいて見苦しい」
「ヴァッシェン」
ふぅ、やれやれ。
アウブ・エーレンフェストに事前に許可して頂いて良かった。
「おかしいですね、ヴァッシェンは毒の摂取に長く反応するのですが」
ごめんなさい、フェルディナンド様。
まさか噂のヴェローニカ様がここまでお馬鹿さんだとは思わず。
ダンケルフェルガーとの会食中に毒を盛るなど、フェルディナンド様を溺れさせてしまうところでした。
「これは徹底した調査が必要ではありませんか、アウブ・エーレンフェスト?」
その場で食事中の食材の確保、フェルディナンド様に給仕していた側仕えと料理人の確保。
「みなさまの誤解は凄いですね」
「え?フェルディナンド様が素晴らしい方だなんて、当たり前じゃないですか」
「貴族院の一学年生が何人いると思っているのですか?最優秀生とは、その学年の頂点ですよ?
それをフェルディナンド様は領主候補生コース、騎士コース、文官コースは勿論、全学年全てで最優秀を取られていて、貴族院伝説の方なのですよ?」
婚約式出席のため、お父様のアウブ・ダンケルフェルガーに対してわたくしの夫になるフェルディナンド様を悪し様に云うのは誰ですか?
アウブ夫人の派閥?
領主候補生でもない上級貴族の派閥がエーレンフェストではのさばっているのですか??
「アウブ・エーレンフェスト?」
いくら第一夫人…いいえ、唯一の夫人としても、領主候補生を誹謗する上級貴族を許しているのですか?
許すのですか?
ならばわたくしの嫁入りは止めて、フェルディナンド様の婿入りにいたしますか?
その場合、勿論わたくしがエーレンフェストに利を回すことは無くなりますが。
アウブ、わたくしに毒好きの夫人がいる領地に嫁入りせよと仰せですか?
それとも、思い上がった上級貴族を通常通り処分いたしますか?


























ロゼマがいないならフェルが厭ーレンに居る必要ないですね!ここは婿盗りディッター一択vついでに廃領にしましょうそうしましょう。リボンつけてゲオにプレゼントもイイネ(angry2)