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旅人は旅人でも旅ビトって、需要はどこ?2

ネギトロねぎとろネギトロねぎとろ

※捏造たっぷり。クロスオーバー、not旅人。 ※ぽわぽわ語 ※このお話に含まれているのはビト成分一人分だぜ! ※短いお話たくさん ※夜叉も先生もかわいい。やさしいせかい。やさいせいかつ。 ※このお話はかわいい夜叉とぽわぽわビトでお送りします。 書いた。続いた。可愛い。 想像するとやっぱり可愛い。正座待機の方は足を崩してもろて。何も考えず書いてるので展開が推しの戦闘のような速さ。誤字脱字など、気づいたら直します。

黄金の砂漠。夢のように美しい、あの旅をしたい。雪山へ向かい、凍りつき力尽きてしまうあの終わりを。私は旅の終わりに、うつくしいものが見たいのだ。

だがしかし、いま私の目の前にあるのは真白いけど甘い、ちいさな山。

ぽわ

「構わない。」

ぽわ

「遠慮はするな。」

ぽわぽわ

感謝感激。お礼を伝えてから、最初から大きく半分にわり、行儀が悪いが皿に顔を近づけ口へ運ぶ。勢いよく口に含んだが、ビト、もしくはビトもどきの私は一応、物を食べられるようだ。ちなみに魈様がくれたのは杏仁豆腐。食器に口をつけないよう食べ切り、あと半分は返す。

「……!我にか」

ぽわ

元々この杏仁豆腐は魈様のものだ。半分もらえただけでもめちゃくちゃ嬉しい。爆発するかと思った。ビト、食べなくてもよさそうだが厚意はありがたくいただきたい。おおさめください、何とか口をつけずに残した杏仁豆腐です。

「我に寄越せば、我は食べ切ってしまうぞ。お前はもう良いのか。」

ぽわ

べつに、かまわなくてよ。何故そんなにも打ち震えているのだろう。頬を染め杏仁豆腐を大事そうに少しずつ食べているもぐもぐ魈様を眺め、立ち上がる。良いもの見た。そんなに杏仁豆腐が好きだったんだな。一人にさせてあげた方がいい気がする。

「まへ」

ぽわ?

彼は口に入ったまま喋ってしまったようだ。こほん、と咳払いした後の咎めるような眼差しに肩が跳ねる。悪いことしてないのに。

「どこへ行く気だ」

目的地はないが、あまり彼の休める場所にお邪魔するのもどうかと思っている。でも別に急ぎでどこかに行きたいわけでもないし、と考えてしまったその瞬間、色々バレたのだろう。夜は危ないから休んでいけばいい、水浴びはするのか、寝床はどこがいい。外か、中か。濡れるとその布はどうなるんだ。あの手この手で何故か引き止められるので、一室かりて寝ることにした。推しのお誘い、断れるはずもない。

整えられたベッド、おひさまのにおい。でもビトはあまり眠れない。私、初めて知った。
魈様はすやすや寝ていた。夜叉も眠るんですね。激レアショットな気がしたが、スクショ機能なんぞビトに搭載されてないので目に焼き付けた。
あどけない少年仙人の寝顔、プライスレス。

ところで、同じベッドで眠る必要はあったんですかね。ビト、ペットか何かだと思われてるのかな。

次の日、雷雨があまりにも酷いので飛ぶには適さないと引き止められた。それは確かにそう。私も飛び慣れているわけではない。
旅館の手伝いでもして、もう少し居候させてもらおうかな、と計画を立てる。ぽわ語しか話せないが飛べるので物の運搬とかどうだろう。オーナーに売り込みに行こうとするが、魈様にとにかく引き止められる、私は目を離せば逃げる鳥か。人に慣れてない猫とでも思われてそうだ。

「外は危ないと言っているだろう。お前にはまだ早い。雷に打たれたらどうする気だ。この雨風では飛びにくい、大人しくしていろ。」

ぽわ、ぽわ

「我は少し出てくるがお前はここに居ろ。」

フリかな。旅に出ても良いやつかな。おかしい、魈様に親鳥面をされている気がする。私はひなでも卵でもない、ビトなのだが。

チラッチラッ、よし誰もいない。屋根の上も見える範囲で確認。魈様がいなくなったので、平然とした姿で見晴らしの良いところから飛び立つ。はずだった。

見事な雷雨である。

ぽわ!
「何をしている。」

フェイントはずるいと思う。槍を片手に面を被った顔で背後に落雷はもはやホラー映画です。手すりの上に器用に立ち、腕を組む夜叉がいる。三歩ほど下がり、手すりから離れる。

「我は別に怒ってはいない。」

怒っている人はみんなそう言うんだよ、魈様。

───────────────────

ビト一人に含まれるビト成分はビト一人分だぜ!

「わあ!?お前、どこから降ってきたんだ!」

時間を忘れ飛び続けていると、長めの白い布に刻まれた紋様が消えた。あ、落ちちゃう、そのまま風に流されて落ちていたら、近くに人がいたようで驚かせてしまった。これはすまない。地面に足をつける、風になびく真白に黄金が刻まれていく。

「お前も見たか?いま飛んでたぞ!」
「パイモンも飛んでる」
「そうじゃないだろ!こいつの話をしてるんだ!」

空くんとパイモンじゃないか。まさか主人公に出会うとは。旅の邪魔をして申し訳ない、この辺で失礼します。ぺこりと頭を下げて飛ぼうとしたのだが、白い布を掴まれた。

「旅人!?お前も飛んでるぞ!」
「パイモンも飛んでる」
「オイラはいつも飛んでるだろ!」

えっこの白い布、触れてる人も飛べるんですか聞いてない。スペース旅ビト顔で風に流されていると、同じように旅人も風に流されていた。

「お前たちはいったい、何をしている。」

ぽわ

魈様に助けてもらった。

「喋るのかそいつ!?」
「喋られるが、どうした。」
「どうして魈が答えるんだ?」
「人の言葉は喋られないからだ。」
「そうなのか」

ぽわ

「お前も大変なんだな。なあなあ、オイラも一緒に飛んでいいか?」

お前はいつも飛んでるだろ。そういう二人の視線にパイモンは叫んだ。

「オイラだって楽に飛びたい!」

ぽわ

どうぞ、と白くて長い布を向けたところ、パイモンだけでなく旅人も掴んできた。微妙に高いところにある素材を取りたいらしい。良かろう、旅ビトさんに任せなさい。連れて行って差し上げよう。得意げにパイモンと旅人と飛んでいる。魈様の視線がめちゃくちゃ刺さることに、私より先に旅人とパイモンが気づいた。

「魈もこいつと飛びたいんだろ〜!」
「何を言っている。」

見守っていた彼の元に戻り、それならどうぞ、と白い布を差し出すも、手に取ってはくれない。旅人、パイモン、私による期待の眼差しを向けるが魈様は腕を組んだままだ。触る気はないと態度で示している。

「触れるのはやめた方がいい。業障がお前にどのような影響を与えるか、」

魈様、私は人ではなくビトなんですね。それ以上の有無を言わせず、そっと手を取り、布を持たせる。ぴくりと彼の手が動いていたが、逃げられなかったので良しとする。行って、ヨシッ。なんとも言えない顔をされるが気にせず、よいしょ、と気合を入れる。

ぽわ〜ん

楽しいね、張り切って参りましょう。私の周りを泳ぐように現れた布イルカに触れながら、紋様を回復しつつ、地上につかないよう飛び続ける。とりあえず小高い山の上にある真っ白い花でも取りに行こうか。

旅人が素材を集めているのを眺めているとパイモンが近づいてきた。

「ところで、魈とお前はどういう関係なんだ?」

パイモンの何気ない言葉に、暫し考える。関係ってなんだ、この熱い想いだけなら伝えられるけど。虚空を見つめていたせいか、無理に聞いてるわけじゃないぞ!と付け加えられた言葉。気を使われたようで、どう表現したものか、悩んだがハッと思いつく。

「待て、下手に動くな。見ていろ」
「なんで魈が言うんだ?」

右へ左へ、あまり広くない小さな山の上をウンウン歩き回る。同じような動きをする首元の白い布が宙を舞っては、地面に落ちる。よし、できた。長すぎる布があるから、できる技もある。

どうぞ、おおさめください。好意です。

「凄い、ハートだ。」
「我は……お前の、心臓……ということか?」
「どういうことだよ!」

推しは心臓。なるほどね、そう解釈されるとは。あながち間違ってもいない。好き、を形にしたのだが上手く伝わらなかった。白い装束の下、ビトとは違うであろう人間の手をもぞりと動かす。ええい、ままよ。顔は別の方向を見て、布から両手を出してハートを作り、彼らに見せた。いっぱい好きです。

「どこからどう見てもハートだ。」
「やはり我は心臓、だと……」
「お前たち本当にわかってるのかよ!?」

伝わってる気がしない。肩を落とす。

「おいらだけにこっそり教えてくれ!」

パイモンがキラキラした目をしている、私も期待を込めて口を開く。

こそこそ。ぽわぽわ。好き、とても好き。

「うん、うん、なるほど、そうなのか〜。さっぱりわからないな!」

パイモン、まさにパイモン。私の表情に大きな変化はないが、つん、とくちびるをとがらせる。ビトはわかりにくいけど、この中身は雌である。勇気を振り絞ったから、ちょっと恥ずかしくなってきた。ぴょんと高所から降りて飛び立つ。後ろで騒いでいる三人の声を聞きながら、私は三日は戻らないぞ、と思った。

羽ばたいて、羽ばたいて、地面に向かいすれすれを滑空し速度を上げる。本気で飛べばそこそこ速いのだ、ビトは。

⚪︎ ⚪︎ ⚪︎

璃月をぐるりと見て回り、まだ見足りないが三日目に望舒旅館へ足を運んだ。飛ぶ勢いが強すぎたらしい。一番上の屋根の辺りに転がりながら辿り着く。いつもの如く、シュッと、風とともに現れた魈様がいる。

「返事をせねばならないと、あの者たちと、ある方に教えてもらった。人のやり方にこだわるつもりはなかったがお前にはきちんと伝えるべきだと。」

返事って何だろう。何のお話をしているの。旅人とパイモン、そして恐らくあの人にも話したのだろうか。覚悟を決めたように顔を上げた魈様が、両手も持ち上げて、ゆっくりと、ぎこちなくハートを作った。衝撃走る。

魈様のハート。

「……何か、言え。」

不安そうに私を見つめる魈様の瞳は真っ直ぐで、けれど揺らいでいる。俯いた私に、ハートを作る指は震えていたが、形はそのままだ。私もぷるぷる震えては大きくジャンプした。うれしくてたまらない、あのモーションである。

いまこそよろこびをあらわせ!

ぽわ〜ん

こんな喜びがあっていいの。推しからハート、もらいました。ビト、近々爆発するかもしれない。くるりと回って飛び上がった私に驚いたようで、口を開き、そのあと微かに口元を緩める。笑顔のような緩んだ表情。

魈様、ハートを作るのは恥ずかしくなさそう、ただ人間の真似事をするのに慣れていないだけなのだろう。ぎこちなさはそっちだと思った。だから彼のハートに、特別な意味もない。でも嬉しい。視覚から叩き込まれたかわいい情報がこんなにもかわいい。私も手を持ち上げ人間の手でハートを作る。へんなの、気持ちがふわふわだ。

私の表情は変わらない。魈様も真面目な顔ではあるが何だか、雰囲気が柔らかくなる。胸がぽかぽかする。

ぽわ〜ん!

「そんなに嬉しいのか、これが。」

手で作ったハートを見下ろす魈様に二、三回深く頷いた。魈様が手を下ろして屋根に腰掛ける。視線を向けられたままなので、とてとて近くに寄って同じように座った。

ぽわ語しか話せない身でどうしよう、面白い話題といっても、スライムが転がり落ちてヒルチャールをボウリングのように蹴散らした話とか、岩の隙間にハマっていた一匹のスライムを助けたらぴょんぴょん囲まれて感謝された話とか、仙人を求め山を登る子供の元にたまたま落ちてしまい仙人だと間違われ、その子がフラフラだったのでとりあえず町の近くまで送ったら家族にとても感謝された話とか、あまりネタがない。

何を話そう、そもそもどうやって話そう。意を決し顔をあげ、魈様を見る。

彼は目を閉じている。あ、もしかして、眠っているのだろうか。私が思うよりも夜叉はよく眠るな。夜は忙しくて眠れていないのかもしれない。
落ち着かない、引き寄せた自分の膝に頬をつけて柔らかな雰囲気の寝顔を見守る。

強い風が吹く、布は大きくはためいた。雲が少ない、晴れ渡る空の青に白と金が映える。魈様の頭の上に、ふわりと落ちた布が眠りを妨げないか不安に思ったが、心地良さそうに目を瞑り続けていた。呼吸は一定で、何の邪魔も入らない。魘されることもない。

私が手を出す方が眠りを邪魔しそうで、布をそのままにする。誰にも想像がつかないほど、あどけない寝顔だった。

この姿を見た者に、彼は降魔大聖で、璃月を影から護る護法夜叉なのだと言っても信じてもらえなさそう。そう思ってしまえるぐらい穏やかな時間が流れていた。

───────────────────

あなたの許へ落ちていく

千切れられた白い布が、地面に落ちて消えてしまう様をそこらへんに投げられながら見ていた。

傷一つつかないビトではあるけど、わりと派手に放り投げられるもので。実際にゲームでも大きな敵に捕まったりすると、めちゃくちゃ盛大に回転しながら放り投げられるよね。旅ビトは人間よりも軽いのか、バウンドしては地面へ放り出された。布が千切れちゃうとしばらく動けないのもビト特有。やる気がとても失われます。もう動きたくない、私この地面に住む。

「貴様ッ!!!」

推しはどこから現れたのか。顔だけそちらに向ける。生きて返さんと言わんばかりの鬼の形相、夜叉の面を被った魈様が遺跡守衛を仕留めに行った。絶対、夢に見る、あの恐ろしい顔。推しとはいえめちゃくちゃ怖かった。

「無能!」

見てないけど、落下攻撃している気がする。むくりと起き上がり、千切れて短くなった首元の布に触れる。これは飛べてもすぐ落ちちゃう長さ。ちゃんと長さが戻るのか不安だ、私が何をしたというのか、目の色変えて追いかけてきたなあの遺跡守衛。
ヒルチャールは嫌なことをしない限り襲いかかってこないし、スライムは一緒に跳ねるだけだし、だが遺跡守衛、お前はダメだ。追いかけ回してビトの布をちぎりやがる。私はお前の前を飛んだだけだ、それなのに布を剥ぐなんてお前は盗賊か。誰もお前を愛さない。
しょんぼりする。飛べなくなったらどうしよう。せっかくの旅ビトなのに。飛べないビトはただの人だ。

「怪我は、その布は……戻らないのか?血は出ていないが、いや、元々ないのか……。」

遺跡守衛を倒し走り寄ってきた魈様が、私の体のあちこちを見ている。心配そうな眼差しに唇を噛み、頭を覆っている部分を深く被る。飛ぼうと、したのだが、千切れた短い布ではまともに飛べるはずもなくすぐに落ちて、何なら転けた。地面に寝そべっている。やる気が死んだ。私もう地面に住む。

「無理に飛ぶな。我が運んでやる……帰るぞ。」

抱き上げてくれるのはとてもありがたいですが、どこに帰るんですか魈様。一緒に飛ぶよりもずっと速く、望舒旅館に着いた。私と飛ぶとき、飛ぶスピードを合わせてくれていたことを知った。

慣れ親しんだベッドに横たわる、ビトは眠らない、と思いながら目を瞑ると何だか眠くなってきた。そうこの感じ、まるで雪山で遭難した時のような、ずぶずぶと眠気が襲いかかってくる感じの、遭難したことないけど。久しぶりの凄まじい眠気が、ちょっと、こわい。

手を伸ばせば、魈様の服を掴んでしまったようで。息を、大きく吸う音がした。装束、頭に当たる部分。布ごしに、ぽん、と手が置かれる。撫でてはくれないが、ぎこちなく、手が置いてある。

「よく、眠れ。お前の眠りは我が護ろう。」

優しい声にぱたん、と意識がとんだ。
この夜叉、おそらく、寝かしつけのプロ。

星のような姿となって、地上へ落ちる夢を見た。

空を流れる光の線が世界を跨ぐ。

どうやらビトは、この地に落ちたらしい。

なら、この旅の終わりはどこになる。

◇ ⚪︎ ◇

飛ぼうとして落ちた、哀れな様を思い返していた。べしゃりと転けた、ただの凡人のような姿を。布を脱ぐ姿を見たことはないが、そもそも、その体は布そのものというわけではなさそうだ。謎が深い。人間と同じ作りの手足や顔が覗くたび、目をひいた。そうして、魈は気づいてしまう。布がなければ彼女は、飛べないことに。

法宝、もしくは神宝。布のおかげで業障の影響を受けない、その可能性もあり得そうだ。直せそうにない謎深き布に触れる。首元の千切れた布、繋げられないものか、落ちていたりしないか探したが消えてしまったようだ。普通の布ではない、紋様が変化する所をよく見かける。紋様が光るとき彼女は空を飛び、紋様がなくなると地へ落ちる。紋様がまた刻まれて、飛ぶことが叶う。共にいる時間が長いほど彼女を深く知る、魈は璃月の誰よりも彼女に詳しいとすら、思ってしまっている。

彼女には何かあれば名を呼べ、と伝えることはできない。彼女は言葉を持たないからだ、不思議な音を放つが。
それは、人間でもなく、仙人でもない。魔物とも違い、だからといって鳥や魚ではなく。仙人に礼を尽くす不思議な生き物だ。人を害することもなく、だからといって魔物に殺されかけようが相手を殺すそぶりを見せず。

外に出すべきではない生き物。魈はやはりそう判断しかけるが、穏やかに寝息を立てる彼女の顔を見つめ、その首元の布が少しずつ伸びていることに気づく。

「……自然治癒力には優れているのか。」

また、共に飛べる。幸せそうに飛ぶ姿を目にできる。ホッと息を吐き、安堵した気持ちと、あのまま飛べずにいればずっとそばにいられただろう、どこにも行かせたくない、その葛藤で。彼女はまるで、現世のどこにもあり得ないような姿で、美しく飛ぶ。布の生き物たちと戯れては、一度も地面に着かず飛び続ける様も、見る者によっては仙女と間違えることだろう。
遊ぶように飛んでいる、二度と帰ってこないのでは、そう思ったのは一度や二度じゃない。仙人に欲はない、願望は抱いている暇もない。それでも、何と表現すれば良い。自分には一生できないことをしている様が、存外、見ていて悪くない、とでも言えば良いのか。見ていたい、が正しいのか。

不可思議な、けれど神秘的な何かしらの力を感じる布が伸び切ったのを見届け、魈は音を立てないよう気をつけて横たわる。

彼女のそばで眠ると体の痛みがマシになる。欲に反応しざわめく業障が何故か鳴りを潜める。

その布は千切られたことなどなかったような長さで、いつも通り黄金の光をたくわえていた。

───────────────────

怒りと旅と契約

ぺたりと座り込んでしまったが、崩れ落ちそうなその人をなんとか抱き留めた。

開かない瞼、寄せられた眉、頬についている傷から漏れる、緑や黒い、何か、だとか。傷ついている、大事な人が。魈様が怒っていた意味を理解してしまった。こんなきれいなものをいともたやすく奪うなんて、絶対に許さない。

白い装束が赤く染まる。持ち上げた手に従う赤い布が、あの、おそろしい機械の形を成す。私を食いちぎり餌にする、蛇のような一つ目の機械、空を哨戒せしガーディアンが魔物を食い散らかしている。私はあなたの餌になる、だから、あらゆるものを破壊しろ。

「その少年仙人はまだ生きている。」

行動を咎められた、気がした。見上げると側で立っていた男性と目が合い、怒りがしぼむように消えていく。布たちが再現したガーディアンは消失した。身に纏う赤い衣服が少しずつなくなっていき、中にいる人間の体が晒されていく。

「ほんとう?彼は、いきて、る?」
「生きている。聞いてはいたが、なるほど。行くべきところに行こうとしているのか。それを彼が止めている、と。」

神も、仙人も、本来であれば旅の終わりを見届けるべきものだ。喋りかけられている言葉を、少しずつ飲み込んでいく。彼のせいではない、あの手この手で引き止められるけど、私は飛べてしまえるんだから、わざわざ足を止めなくてもよかったんだ。
赤い衣服が、ただの布切れのように、少なくなっていく。人間の手足が布の下から現れて、布がこのままなくなったら、私はどうなってしまうんだろうって他人事のように思った。

「お前が業障にさわりがない生きものなのではなく、お前は、そのものだということか。」

この身は、免罪符になるのかな、どんな旅なのかは分からない。旅ビトが旅をする理由は、私はあまり気にせず旅をしていたけれど、しなくてはいけないつとめ、に近いのかもしれない。意味深いゲームだった、あれは。突き動かされる本能といっても良い。旅は戻れず、進まねばならない。もしこの世界でも旅がビトにとってとても重要な意味を持つなら、ビトのするべきことを中にいる私のわがままで、足を止めている。

雪山で逝って、凍りついた先。
この世の果てを通り過ぎるような旅をしなくてはならないのだ、本来は。
とても美しい光景を目にし、たくさんの生き物と戯れるように飛んでは真白い山に辿り着き、誰かと連れ添っていようとそこで、バイバイをしないといけない。
そして最後は、流れ落ちる星になる。
また、はじまりの地へ流れ落ちる。

ビトは、そういう生き物だから。

私は、ビトは、魈様を置いて逝くんだろう。そう思ったときに、涙が出るから進みたくないんだ。ほんとはどこにも、逝きたくない。許されなくても良い。誰に許されずとも私は魈様と居たい。死にたくないんじゃなくて、逝きたくないんだ。私にとっては明確な違いがある。待ち受けている死から逃げたいのではなく、どうしようもない力の流れに逆らいたいのだ、選んでも良いなら、私はまだここに居たい。
私は、しなければいけない旅をとめる方法を、足を止めるしか、知らないの。

「お前の神は、お前を許さないだろう。」

ビトに神がいるのかは、知らないけどきっと、そうだ、そうに違いないと思った。
旅を放棄する旅ビトなんて居て良いはずがない。ぽたぽたと、人間の顔から涙が出た。ガワがビトでも、中は私だった。この行いは許されるはずがない、でもそれでもいいと思っているのに、涙が出る。ビトか、私か。許されない選択肢を貫かなきゃいけないのは、辛いんだ。

みごとな星空を遮るように、岩神は立つ。

かざされた掌に石にでもされるのか、と小さく笑ってしまった。

嗚呼、私、このまま石になっても良い。どこにも逝かず魈様のそばに居られるなら、後悔はない。

「だが、お前の選択を俺は許そう。」

神らしい傲慢さで、物々しくて、でも何だかやさしい。思わず俯いた私に琥珀色の光が降り注ぐ、その光は私を撫でていく、いちど強く瞑った目は、怖いからじゃない。

赤い衣服が白い装束に戻っていく。首元の長い布には黄金の紋様が刻まれる。そんな私を抱き込んだ誰かがいた。傷ついた体で、それでもなお私を庇うように。荒い息遣いが近くでする、目を開ければそこには胸板がある。はく、はく、私はくちびるを震わせるが、案の定、言葉は出なかった。ぽわぽわは出そう。彼の体は震えている、たぶん、あらゆる感情に襲われている目が岩神を見据えているんだろう。私はいま魈様に庇われている。

「ていくん、このものは、」
「分かっている。お前よりもな。」

ぐ、と息を呑む魈様が岩神の決定を恐れているように感じられて、離してね、大丈夫、と胸に手をつけて身を離す。背中に手を当てられ、嫌がられた気がしたが、何とか、離してくれた。今度はこちらからそっと頭を抱き締める。こわいものは、いまはどこにもないんだよ、なんて具合に髪を撫でておく。きっと、きっとね、とても優しい神なのでしょう。あなたの神、岩王帝君は。私と魈様を見下ろしている、岩神が口を開いた。

「貴殿は契約をしたことはあるか。」

ぽわ?
契約?

「そうだ、契約だ。内容は後で、茶でも飲みながら決めるとしよう。」

ぽわ、ぽわ、ぽわ
優しくしてください

「契約に優しくも何もないと思うが。そうだな、善処しよう。」

ぽわぽわ
ありがとう、お兄さん。

「ふ、いや、俺ももう若くはない。そう呼ばれると落ち着かないものがある。人の世では鍾離と名乗っている、そちらで呼んでくれ。」

ぽわぽわ
了解です

「鍾離様」
「何だ?」
「その者が話している音の意味が……分かるのですか。」
「まさか、お前は分からないのか?」

がーん、と物凄くショックを受けている魈様を目にすることになろうとは。何も考えずぽわぽわ話していたが、確かに、鍾離さんには通じていた。嬉しくて、表情は変わらないのだが頰に手を当て、どうしよう、とっても嬉しい、そんな具合にぽわぽわ音を溢してしまう。

「そうか。……お前の鳥はなんともいとけない、愛らしい言葉遣いで鳴いているが、聞こえないのか。」

自然に煽っていくタイプの岩神じゃん。まだしんどそうな魈様が起き上がれるよう手助けしているのだが、頭を抱えている魈様を鍾離さんが面白そうに見つめている。遊んでやがる、この岩神。

ぽわ!
怪我人!

「ふむ」

コラ、と強く声をかけると、僅かに目を開いた鍾離さんが顎に手を当て、目を細めた。

「では彼の具合が良くなるまで、貴殿が相手をしてくれ。」

遊ばれる気しかしないので首を横に振った。不敬だぞ、と小声で魈様が言っているが、今の神様感滲み出てる鍾離さんの餌食になるのはマジ勘弁。

◇ ◇ ◇

「鍾離様、我も中に、」
「いや、外で待っていろ。」

無慈悲に扉が閉められた。めちゃくちゃ落ち込んでいる魈様が外にいる気がする。

ぽわ、ぽわ
いたくしないで

「……ふむ、どうしたものかな。」

首に大きな手が触れる、少しでも力を入れるとキュッと締められそうな位置だ、体に力が入る。鍾離さんが何かを確かめている。首元の長い布も掴まれた、紋様の煌めくさまも、ほお、と眺めている。その手に彼は何もつけていない。わざわざ手袋を取った手で何かを調べている。

「これは、混ざっているのか?」

どきり。胸が跳ねた。表情にはでないが、ちら、と鍾離さんを見てしまう。

「そうだな……一つ、確かめたいことがある。布を脱いでみろ。」

エッこの布、脱げるんですか。

どうやって脱げるんだろう。まず脱ごうとしたことがないので、もぞもぞとあちこちに触れては、とりあえず、ぐいぐい引っ張ってみる。

「待て、千切れてしまうぞ。」

さわさわ、くすぐったい。頭の部分から首元、肩に腰、足首。大きな手に調べられている。肩が揺れてしまう。

「下から持ち上げ、上へ引っ張れば脱げそうだな。」

そんなワンピースみたいな構造なんですかこの装束。固まってしまう、いま、気づきたくなかったことに気づいてしまった。この装束の下、私は何を着ているんだろう。全裸であった場合どうしよう。

「どうした、脱がないのか。」

ぽわ
待って

ベッドのシーツを剥がし、一応近くに持ってくる。ふう、と息を整えて、覚悟を決める。脱いだら、こう、脱いだら、こう隠す、よし、いざ。

「そうか、脱ぎ方が分からないのか?俺が手伝おう。」

善意が憎い。すぽんっと風情も何もなく脱がされた。風呂に入る子供の着替えを手伝うお母さんの手つきである。素早い、的確、躊躇などない。

「鍾離さんッ!?」

白い装束の下は装束よりも短いワンピースのようなものを着ていた。かなり太腿が際どいが身体を隠せてはいる。パッと見スリップかと思ったが、ワンピースで通りそう。

「こえが、でる。」
「貴殿が先程消えかかっていたとき、言葉を発していたからな。布が関係しているとは思っていたが。」

エッ私、消えかかってたんですか。自分も知らない情報が出てくると動揺する。死にかけていたとか知らなかった。

「この布は言葉と表情、時間を封じるかわりに空を自在に駆けられる、と考えて良さそうだ。中は人間か。神の瞳すら騙すとは随分珍しい品だ。どこで手に入れた。」
「……どこで。この布は、気づくと身につけていました。」

鍾離さんの手元にある、黄金の光が消えたただの白い布に手を伸ばす。触れそうになると、黄金の紋様が浮かび上がる。

「これがなくなれば、貴殿は人間に戻ることが叶うだろう。」
「エッ」
「だが、彼の側にいることは難しくなる。」
「なら纏います」
「……言葉を話せずとも?表情が変わらず、人間としての時間が止まろうともか?」
「えっ、はい。魈様と居られるなら。」

信じられないものを見るような目を向けられている。

「お前が殺生をすればその身が魂ごと消えるとしてもか。」

法宝や神宝は、必ずしもその者に幸福と安寧を与えるとは限らない。身に余る力は人間を堕落させる。有難いお言葉に、うん、と頷いた。布が消えかけたあのとき、私は魔物を殺したから、私自身も消滅の危機に襲われていたのか。

「はい。」

あまり間を置かず返事をしたせいか、は?という顔をされている。

「その時はその時です。人というものは今しか知らず今を生きる愚かものなので、私が今したいことをします。魈様と居たい。」

飛べないビトはただの人だ。凡人だ。私は人間らしく、視野が狭くて強欲で傲慢な姿勢で行こう。好きな人といたい。少しでも長く居られる可能性に賭けてみたい。それだけで良い。

「あなたの目に結末が見えていても。あなたの頭がどのような残酷な先を予測できても。魈様の神であるあなたが、あのとき……私を許した。」

私の神が私を許さなくても、彼の神が私を許したから。

「私には、それだけで充分です。」

彼と居れる、並んで空も飛べる。十分すぎるほどだ。布を纏い直そうとした、したのだが、鍾離さんが離してくれない。

「ふ、いや、なに、勉強になった。愚かさを貫く凡人、か。今後ともよろしく頼むとしよう。」
「何を」
「彼を。」

琥珀色の壁が、私と岩神を中心に張り巡らされる。両手を真横に伸ばしている鍾離さんに、閉じ込められた、と思ってしまった。ゲームではシールドとして使っていたがこういう障壁のようなこともできるのか。中に閉じ込められると、簡単には外に出られなさそうだ。

「さて、契約の話をしよう。俺の愛する人間よ。」

ぱっ、と布を見る。白い装束に黄金の紋様は刻まれて、身につけられる時を今か今かと、待っている。飛べたところで此処から逃げ出せないと知っていても、つい縋りついてしまう。

「お前は異国からの旅人ではあるが、璃月の仙人に心を傾けた。夜叉のもとに落ちた星よ。お前の望みに応え、お前をこの地に留めるため、俺と契約をしよう。」

璃月の神が笑う。目の前にいるのは、契約の神だ。

「俺は血肉を金銭とし、人間の労働、知恵、未来を保証する。これが俺の人間ヘの信頼。俺の血を汚さぬよう、努めてもらうためにこの形をとった。だがお前は人間でありながら俗世に縛られん。金銭ではお前の労働も知恵も未来さえ、保証できない。」

民に向ける眼差しに似た、慈悲深さをその目に湛えて。金の目が私を見下ろす。

やっぱり、優しい、と感じたのは気のせいじゃない。視点や感情の振り幅がかなり人間と違うけど、ちゃんと、優しいのだ。

世の塵を払い璃月の民を護る、岩神が交わした契約。
女皇との全ての契約を終わらせる契約。
友である若陀龍王と交わした契約。
私が知らない、この人が交わしてきたたくさんの、優しさ。

「私は、何をすれば良いのですか。」
「お前が殺生を行わないことを、俺は望む。」

私の望みを掬い上げられる。
契約をせずとも、魈様のそばにいるため不殺生を貫かないといけないのに、わざわざ岩神が二重契約のような真似をする必要もないと思ったが、私の理解が及ばないだけで、それには意味があるのだろう。

「それは、あなたへの返礼になりません」
「いや、俺の信頼を裏切らないことが何よりもの返礼になる。」

神様の考えることはよく分からない。

「……必ず、守ります。契約を。」
「ああ。」

手を差し出すと首を傾げられた。握手はしないのかな、確かに神様と握手、なんて普通はしなさそう。差し出した手を下ろそうとしたのだが、がしり、と掴まれる。下ろしかけた手を、掬い上げるように力強く繋がれる。繋がれるのだ、私は、この人が見守る璃月の地に。

嬉しそうに綻んだ笑顔の鍾離さんを見て、そういう笑い方が何だか魈様に似ているな、と思った。

「これは、俺とお前の契約だ。彼とではなく。」

引っ掛かりを覚えたが、はい、と頷いた。

「契約を破る場合のことを聞かずに結んでよかったのか。」
「破りません。」

食い気味に返事をして、何だか紋様が増えた白い装束を持ち上げる。岩の神の目に似た、紋様だ。二つのぐるりとしたものが、噛み合わさっている感じのがところどころに。

「ところで鍾離さん」
「何だ?」
「お茶は飲まないのですか」

先程の発言が場を和ませるものであったのか、それとも本当に茶を飲むのを忘れていたのかは、分からないけれど。鍾離さんとお茶を飲んでみたかったのでそう尋ねたところ。

「星の仔は、俺と茶が飲みたかったのか。」
「ええと、はい、もちろん。お茶、好きです。」
「そうなのか」

また、その目が嬉しそうに綻ぶ。何だか、懐いていたおじいちゃんを思い出す。囲碁や将棋といった子供には難しい遊びが大好きで、美味しいものも好きで、隠れて会いに行くとおばあちゃんにも内緒のお取り寄せお菓子を分けてくれる。膝に乗せてよく爪も切ってくれた、やすりまで丁寧にかけてくれるのだ。ひとつひとつ、この小さな指をとって。眠れない夜も、起きにくい朝も、ちょっとした工夫で楽しむことを教えてくれた。世界は思いのほか優しい、ほんのすこしの工夫で。

「では今度、茶の席を用意しよう。まず日取りを書いた招待状を、」
「もう少し気軽な感じで大丈夫です。」

片手を前に、私はNOと言えるビト。でもこれではだいぶ失礼だから。

「私からお誘いしても大丈夫ですか、鍾離さん」
「お前が、誘ってくれると」
「はい、魈様も一緒に。」
「それは楽しみだな。」

ピクニック形式で岩神をお誘いするのは魈様的に不敬に当たるか否か。凡人の鍾離さんをお招きするのはセーフだろう。多分セーフ。どんな食べ物を用意しようか、片手でも食べられそうなものがいいかも。たとえば、とそこまで考えて、はた、と思考が固まった。まさかとは思うが、殺生って、食べ物にも当てはまるのかな。ビトの時は全然お腹が空かないのだが、それってまさか食べるものによって殺生にあたるから、なのでは。
私すでに杏仁豆腐を食べている。でも死んでない。原神の杏仁豆腐のレシピは、杏仁、砂糖、牛乳。植物や牛乳は、セーフ判定なの緩いな。野菜もいけそうだ。やさいせいかつしなきゃ。

「鍾離さん。殺生って、食べ物も?」

教えてくれるかな。聞いてみると、瞬きをしたあとで、ふ、と笑われた。

「そうだ、よく気づいたな。」

これ気づかなかったら速攻で契約破ってたことになりそうで震えた。一応、やさしいせかい、ということでいいのだろうか。

「魈様!鍾離さんとのお話終わりました!今度一緒にお茶しましょう!」

扉を開け外にいる彼に声をかける。扉のすぐ横の壁に寄りかかるように立っていた彼が目を見開き、私と、奥にいる鍾離さんを交互に見た。

「お前、声が、それよりもその服装は何、なぜ鍾離様と、いったい何をして、いや、そうではなく、我の事を様付けで鍾離様がどうしてさん付けで呼んで、いや、」

魈様が混乱しているのはよく分かった。

「まず、装束を着たらどうだ。そのままでは寒いだろう。」
「……そうでした。ありがとう鍾離さん、おみぐるしいものを」
「それほど見苦しくはないが。」

いそいそと白い装束を纏う。すぽんと着ると、首元の布が長く伸びていく。

「っ待て、まだ話は終わってない!」

ぽわ?

「くっ」

そうか、この姿だと魈様とあまりお話が出来ないんだった。
何だか、伸びきった首元の布から、感じたことのない力を感じる。ふわ、ふわ。自分の布を手に取り、ううんと首を捻る。

「ついでに俺の岩元素の力も少々、込めておいたぞ。簡単な盾となるだろう。長く健やかに生きると良い。」

手厚い、この契約の神。

「では俺は帰ろう。茶の誘いを待っている。」

晴れやかな顔に軽い足取りで帰っていく鍾離さんを見送っていた。町までの見送りも護衛もいらないと念を押されていた魈様がいる横に視線を移せば、とんでもなく物言いたげな様子だった。
これからも、そばにいられるようですよ、魈様。

ぽわ〜ん

「そのような目で我を見るなッ!」

どんな目をしていたというか。拒否られてしょんぼりした。逸された顔、というか耳が少々赤くなっている。気づかないふりをする。うん、足元を何気なく見て、ちょっと飛んでこよ、と外を目指す。

「待て」

出たな、親鳥面魈様。

「鍾離様と話をして、何故、我と、」

ぽわ?

「……何故我とは、話をしない。」

それは、話をしたい、という事だろうか。
それって、つまり、近々、ビトの爆発ってコト?

確実に数日以内に爆発する。ビトが。多分。魈様が今日もかわいくて辛い。

・その者、白き衣を纏いて璃月の野に降り立つべし、ってかなりアウトな気がしてる星の仔。汝はビト!璃月各地で出没してはいろんな事をしている、実はそこそこ信仰ポイント的なのが溜まっている。幸玉的な。溜まり切ったらどうなる?→ビトの壁画とか銅像とかできる。伝説になるんじゃないかな。最近紋様が増えた気がしないでもない。紋様って勝手に増えるもんなんですか、本ビトはビビっている。怪奇現象では。

・親鳥面ではなく、実は……。自分よりもビトを知る者がいて欲しくない同担拒否拗らせてる。だがしかしその相手は己の神、鍾離。我らの明日はどっちだ────。

・孫力(まごちから)が強い星の仔ラブ。中身は人?他の神のものでもない?つまり璃月の民にできるのか→した。契約を破っては欲しくないが、破られるのも……?

・非常食。お前、空を飛べるのか!?

・旅人。パイモンも空を飛べてるのにな、って思ってる。多分これから先、璃月で遭遇したらちょっとあそこの素材が、って相談をすると思う。あと滑空は楽しい。

— End —

Comments 28

徘徊者1 年前

私は1話目の最初に旅ビトで検索して理解しました笑↓

猫狐1 年前

先生が星の仔って言ってるとこでゲーム分かったわ⋯ぽわぽわ言ってるからそれでゲーム分かるはずなのに分からなかった⋯無念

3 年前

旅人とビトと魈様のメンバーだとツッコミがパイモンしかいないんですね。がんばれパイモンw

くさみの3 年前

…もしかして作者様#コン○スとかやっていらっしゃる…?素敵なお話ありがとうございます!

3 年前
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弥凪3 年前

ビト、かわいい。魈様、かわいい。鍾離様の帝君ムーヴも見られて胸がぽわぽわのぽわです。ありがとうございます。ぽわ。

エンキドゥ3 年前
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あおねこ3 年前
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夜帳暁良4 年前

推しに同担拒否されるくらい好かれてるって気付いたら、ビトちゃん爆発四散してしまいそう……w ぐったりした時の地面と住むていう無気力さへの速攻の移行が面白い…w 精進料理系、つまり果物はイケると…

くろ4 年前

ぽわぽわなビトがかわいい…(*´ω`*) 脳内で雀な星の子を足してさらに癒されるなどした

O
orz4 年前
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ユーイ4 年前
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Sakuria
Where every work blooms
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