コラボライブ前日の朝。
私,..月見ヤチヨはかぐやとダンスの最終確認をした後近くの休憩所で体を休めていた。10分ぐらい経った時、今日やけに静かだったかぐやが勇気を出したのか、もじもじしなから私に一つ質問をした。
かぐや「ねぇヤチヨ」
ヤチヨ「なんだいかぐや?ライブのことかにゃ?」
かぐや「それもあるんだけど相談事があって....みんなに聞いてもらうのはちょっと恥ずかしかったから...」
ヤチヨ「おやおや。あのかぐやが恥ずかしがるなんて珍しいね。いったいどんな相談なんだい?」
かぐや「えと、その...」
かぐや「かぐや今いろはと一緒に住んでるじゃん?」
ヤチヨ「そうだね」
かぐや「それでね、いろはと目あった時とか...触れ合った時とか...最近は声聞くだけでね、めちゃくちゃ心がドキドキして痛いの。」
かぐや「これって....恋ってやつかな?」
かぐやは顔を真っ赤に染めながら話す。そこには月からきたお姫様なんかではなく、ただの『1人の少女』がいた。
私もこんな相談してたなぁなんて思いながら言葉を返した
ヤチヨ「そうだね。それはかぐやが彩葉に恋をしている証拠だよ。かぐやは彩葉の事好きでしょ?」
かぐや「うん!好き!大好き!」
あぁ、眩しい。
笑顔で人の事を好きと言えるその輝き。
好きな人に好きと言える素晴らしさ。
『かぐや』だから許されること。
私には許されない...いや、もうできないこと。
ヤチヨ「かぐやは彩葉とどうなりたいの?」
かぐや「ん〜かぐやは彩葉とずっと一緒に居れたら大満足だよ!一生離れたく無い!」
ヤチヨ「そっか....」
ヤチヨ「なら、とりあえずコラボライブ大成功させなきゃね!」
私は気持ちを誤魔化すかのように話題を変えた。
かぐや「そうだね!よっしゃ!気合い入ってきた!もっともっと踊るぞぉぉぉ!」
それから私はどこか言葉にできないような気持ちを心に秘めたまま練習を続けた。
コラボライブが終わり、かぐやが月に帰ることになった。
突然ツクヨミに現れたキラキラなかぐや姫は月に帰ってしまう。かぐやが月に帰って私が知ってる物語は終わり。
かぐやには本当に申し訳ないけど輪廻を巡らせるためには必要なことなんだ。
そんなことを考えていると彩葉からメールがきていた。
呼ばれたところにいくと黒鬼のみんなや芦花と真実、そして彩葉がいた。
帝「ほんとにかぐやちゃんが月のプリンセスだとは...」
真実「築地生まれじゃ無かったんだぁ」
芦花「海行っても肌真っ白だったもんね〜」
これ、私がかぐやだった時は知らない会話だ...
私は少し身構える。
彩葉「ヤチヨ...かぐやを助ける方法ってないかな?」
あるよ。私が本気を出せば多分かぐやを救える。
でもそれじゃ...
ヤチヨ「ごめん...わからない、」
違う...こんな返事をするつもりはなかった。
もうちょっと軽く、あの『ヤチヨ』みたいに言うはずだったのに....
彩葉「そっか...」
彩葉「じゃあ、私も戦う。何ができるかわからないけど、お願いします」
あぁ、カッコいいな。
かぐやの為にここで戦う決心をしてくれたんだ。
帝「それじゃ、準備だな。乃依」
乃依「えぇ〜?あれぇ〜?めんどー」
雷「リーダーは絶対」
乃依「はいはい」
黒鬼のみんなも...かぐやの為に...
芦花「来年もまたみんなで海行こうね」
真実「温泉もいこぉ〜」
芦花や真実も.....,..
彩葉「あ、ヤチヨ一つお願いがあって.,..」
彩葉「かぐやの卒業ライブ、プロデュースしてくれないかな?かぐやの最後はみんなに見てもらいたいの」
そう言う彩葉の顔はとても美しくて、カッコよくて。
みんなかぐやの為に.....ここまでしてくれていたんだ。
やっぱ愛されてるなぁ。
やっぱ彩葉には私よりかぐやが.....
私は彩葉のお願いに了承して、用事があるからと自分のプライベートルームへと足を進めた。
ヤチヨ「ねぇ...Fushi?」
Fushi「だめだぞ」
Fushiは何かを察したかのように私の言葉を拒否する。
ヤチヨ「でもやっぱ彩葉には..私よりかぐやが必要なの」
Fushi「存在自体無くなってしまうかもしれない...」
ヤチヨ「それでもだよ」
Fushi「それじゃあ!お前が頑張ってきたこの8000年はどうなるんだ!お前が泣いて...泣いて泣いて泣いて耐えた8000年はどうなるんだよ...」
うん。耐えたよ。悲しい事も、苦しい事も。時には死にたくもなったよ。でも...
ヤチヨ「無駄になんかなってないよ。この経験をしたからこそ今のかぐやにこんな思いになってほしく無いって心から思えるようになった」
Fushi「.....」
ヤチヨ「Fushi、お願い聞いてくれる?」
Fushi「...なんだ?」
ヤチヨ「もし私が消えていなくなっちゃたらさ...」
ヤチヨ「ツクヨミをお願いしてもいい...?」
Fushi「続ける必要はあるのか?」
ヤチヨ「ここはみんなの楽園だから...そして、私と彩葉の繋がりでもあるからね」
Fushi「お前...どこまで...」
ヤチヨ「ふふっ...それが『ヤチヨ』だから」
Fushi「わかった...」
ヤチヨ「ありがとね、Fushi...」
また迷惑かけちゃったね。
9月12日。
かぐやの引退ライブがある日
かぐや「ここでライブ...?」
ヤチヨ「彩葉の希望でね〜」
かぐや「私がヤチヨだったら...もっと虜にできたのかな...」
違うよかぐや。かぐやだからできたの。貴方のその無茶苦茶で破天荒な性格だから彩葉はかぐやと一緒に居たいって思ってくれたんだよ。
ヤチヨ「ねぇ、かぐや」
かくや「なに?」
ヤチヨ「彩葉の事...好き?」
かくや「うん!この前も言ったと思うけど、大好き!!」
うん。やっぱ勝てないわ。
これからの彩葉のことは任せたぞ、私。
ヤチヨ「それなら、これからは沢山伝えてあげてね」
かぐや「え?」
私はかぐやにそう言い残してその場を去った。
卒業ライブが始まり、月人が来た。
私はあるアパートの部屋で戦いを眺めていた。
みんな一生懸命戦っている。かぐやを盗られないように。
気づけば私の目から涙が流れてきていた。
ヤチヨ「あれ...?なんで?」
この涙の正体はわからない。
ヤチヨ「いろは...いやだ...こわいよ...」
いっそやめてしまおうか。
いや、駄目。決めた事はやりきらないと。
彩葉とかぐやが幸せに過ごしていける事を祈って。
ヤチヨ「いろは...だいすき...」
私はあるプログラムを実行した。
その瞬間、ツクヨミ全体が光に包まれ、晴れるころには月人はいなくなっていた。そう。かぐやが取り戻される事はなかったのだ。しかし
その夜。全ての人が「月見ヤチヨ」を忘れた。





















超かぐや姫!の超!担当とかぐ!担当が残ってるからハッピーエンドに連れて行ってくれると信じてる