「ご機嫌如何ですか天女様!!」
「滝夜叉丸か。ここんとこエンカウント無くて結構落ち着いてるー。そんで何ぞご機嫌だね」
「天女様にもわかりますか私のこの抑えきれない喜びの輝きが!!!!」
「本当安心する」
天女は真顔で頷いた。こういうとこよな。
そんな天女に、滝夜叉丸はご機嫌で告げた。
「実は数日後、卒業した先輩方が顔を見せに来てくれるそうなんです!!!」
「イ゜ヤ゛ーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッッッ!!!!」
「えっ」
滝夜叉丸がニッコニコで告げたら天女は悲鳴を上げて天女に用意された自室から逃げ出した。
「外にサブリミナル豆腐野郎居やがったク゛ソッッッッ!!!!」
と思ったらダッシュで戻って来た。相変わらず元気な人である。
「あの、どうかされましたか」
「クソ…………二度と捕まって堪るか……もう色々と諦めて好意的に接して何故かラブコメイベントが多発したと思ったら最終的に手足もげたしその状態で自分の物に出来てラッキーとかほざきやがる幸運野郎には遭いたくない……!!!」
「まさか西園寺光雲先輩の事までご存じで?」
歴代天女の中でも先輩方に関しては知っているかどうかが意外と別れるところだったというのに。
「知ってるよ!! 知ってるに決まってんだろ被害受けてんだぞこっちは!!! 対決野郎には無理矢理南蛮へ誘拐されたわ!!! 他にもよくわからんまま敵対したかとかいう理由でぶっ殺されたし無駄死にだったし!!!!」
対決野郎、という事は流石王子先輩の事だろうか。滝夜叉丸はそう思った。知られていない事も多い西園寺光雲先輩、流石王子先輩の事もしっかり把握しているとなるとやはり別次元にて被害を受けていたのは本当と見て良いだろう。実際に接してでもいないと知らないだろう面々について詳し過ぎる。
「しかしご安心ください天女様、来るのはそちら二人ではありません!!」
「つまり初手誘拐野郎とクソ重殺せ野郎か」
「何やら先輩に関する認識に齟齬があるのはわかりました。一応聞きますが桜木清右衛門先輩と若王寺勘兵衛先輩の事を言ってます?」
「他に居るわけなくない?」
「他にも何もまずそんな事しそうな方は一人も居ないはずですが……」
この天女は本当にどういう次元からやって来た方なんだろう。
天女
先輩陣とも関わった事があるらしく絶対会いたくない様子。
滝夜叉丸
桜木先輩推し。
難しかった書き手
映画コンビは天女にも普通に話しかけて天女が威嚇しそう。しかし問題はミュコンビ。南蛮組がどうやって関わるんだとなってMURI判定を出しました。ミュの展開に巻き込んで、も何もこの天女基本的に引きこもってるから絶対関わらんまま終わるのよな。
その日、天女はこそこそと忍術学園を出た。嘘だ。おつかいの振りをして苦手な小松田相手にも適当な相槌を打って出門票にサインして出た。自由の身である。
「おうち帰る……帰ってやる……!」
これ以上あんなヤベェ奴らに囲まれたままで居られるか。俺は自分の家に帰るぞ。つまりはそういう事である。死亡フラグだとかは言ってはならない。
「とはいえどうしオギャッッッ」
「?」
「オアアア゛アアアアァァアアアア゛ッ゛ッ゛」
天女は走った。ぶつかったのが知ってる顔の風魔キラーだったので逃げるしかない。尚突然見ず知らずの女に叫ばれた万寿烏と土寿烏は最近暑いから変な女も出るんだなと納得した。
「ん? お前もしや前に忍術学園で見かけた」
「ギャーーーーーッッッ」
途中で出茂鹿之介と遭遇したので逃げ出した。
「あら、あなたもしかして噂のてん」
「ピミ゛ーーーーーーーーッッッッ゛」
途中でバイト中の北石照代と遭遇したので逃げ出した。
「俺こそがオニタケ一のイイ男!!!」
「ワ゛ーーーーーーーッッッ」
「急に叫ぶから通行人が逃げちゃいましたよ」
途中で荷物がクソ多いオニタケ忍者達と遭遇したので逃げ出した。
「くっ、クソ、何で遭遇するんだ……というか何で一部に顔知られてんだ!!!!」
確かに何か見かけた事ある気がするけど!! 忍術学園で世話になった期間もそれなりになってきたばっかりに時々チラっと見かけた事あるけど!! だからって顔覚えなくても良いだろ一般人だぞこっちは!!
「いや忍者なら一般人が学園居る時点で面覚えるか……」
そう、例え一般人であっても、寧ろ一般人であればある程不思議に思われて覚えられてても仕方がない。それこそ一周回ってああいう変な顔の方が、
「って太郎と次郎じゃーーーーーん!!!」
「うわっ何!? 誰!?」
「知らない!!」
「あーーーー良かった知ってる顔居た……お前ら程安心出来る知ってる顔もねえわ」
「知らない顔の人が知り合いみたいな事言ってくる」
「一体誰なんだこの人」
天女は明らかに目立つ格好で茶屋の方見てこそこそしていた太郎と次郎に突撃して絡みに行った。当然ながら太郎と次郎は見ず知らずの女に絡まれて困惑した。
「そっかそっか初対面だっけまあ別に良いよお前達は安心安全マイフレンド。一緒に馬鹿やってきゃっきゃうふふするだけの日々にどれ程癒された事か」
「どうしよう知らない人が知らない話してくる」
「俺達今忙しいのに」
「え? 何? 何か仕事中だった?」
「あそこの茶屋に居る人の仕事調べろって」
「よっしゃ任せな」
フレンドのお悩みを聞いた天女はスタスタと茶屋に移動し、ターゲットの隣に腰掛けてお茶を注文した。
「いやー、それにしても暑いですね。お兄さんそんな恰好で暑くないの?」
「む? いや、自分は特に……」
「へー、そりゃ凄いや。何か暑さに強い人じゃないと駄目なお仕事やってるとか? あ、待って当てるから。暑さに強そうなのは…………馬借!」
「違う! 自分の恰好が馬借に見えるか!?」
「言われてみれば。じゃ何だろ。鍛冶場?」
「何だ、わかってるではないか」
「あれ、合ってた。鉄瓶とか作ってたりする?」
「いいや。自分のところで作るのは主に刀といった」
「ほうほう」
天女は届いたお茶を飲み、それらしいタイミングで話を終わらせ、なけなしの小銭でお代を支払い、フレンドのところへ帰還した。
「戻ったぞえーい。あのおっちゃん鍛冶場勤務で刀とかの武器系作ってるってさ。今は暇してるから遠出してるって言ってた」
「ほえー」
「すっげー」
「へっへっへ褒め称えろ。お前らよりは成績優秀ちゃんでしてよ」
「これでお頭に怒られずに済む」
「どうやって調べれば良いかわからなかったもんなー。助かっちゃった」
「そうだしょそうだしょ。フレンドに会えて嬉しいから特別サービスな。次から金取るぞ」
「「えー」」
「当たり前だろおぜぜないと生きてけないんだから!!」
「「そりゃそっか」」
これよこのノリよ。この呑気極まりないまま話が進むこの感じ。天女はすっとぼけたフレンド二人に癒されていた。タダ働きは好かんが久々の安心感が得られるなら多少のタダ働きはしても良し。気の休まらん中でのオアシスもありがたかったけれど、やはり警戒対象が居ない状態で安心対象と会話出来る環境の癒し効果といったら。
(仁之進も同じくらいの安心感だったけど、あの時錫高野与四郎居たからなー)
気を緩めきるわけにはいかない理由があった。しかし今なら気もゆるっゆる。この間延びするような癒し空間よ永遠であれ。
「じゃあ仕事も終わったしどうしよっか」
「お菓子食べよー」
「え、私も一個ちょうだい」
「えー」
「まあでも手伝ってもらったし良いか」
「やっぴー!」
「 何 を 呑 気 に し と る か お 前 ら ! ! 」
突然真横で顔をでっかくした上で叫ばれたので天女と太郎と次郎はひっくり返った。見ればドクササコの凄腕忍者。
「その女は誰だ!! お前達にやらせた忍務はちゃんとやっとるんだろうな!!?」
「あ、これ友達です」
「忍務はちゃんとー……あれ?」
天女は脱兎の勢いで逃亡済みだった。
「あーあ、お頭が怖い顔するから」
「ビックリして逃げちゃった」
「どう考えてもやましい考えがあるから逃げたんだろう。お前達に取り入って情報を抜き取ろうとした可能性だってある」
「まっさかあ。友達ですよ」
「そうそう。忍務だって代わりにターゲットに話しかけて聞き出してくれたし」
ドクササコの凄腕忍者は頭を抱える。
「…………一応聞くが、いつからの知り合いだ?」
「「ついさっきが初対面です!!!!」」
「どう考えても怪しい以外の表現法が無いだろーーーーーーーーーが!!!!!」
正論だった。
天女
忍術学園を抜け出て逃亡中。何故かやたらと遭遇している。悲鳴を上げる以外出来ないのかと思いきや意外に有能。ランダムエンカウントしがちな環境で生き残るだけはある強かさとタフさと生き汚さとコミュ力を持つ。
太郎と次郎はマイフレンド。でもドクササコは基本的にアウトメンバーが多いので凄腕忍者と理解した瞬間逃げた。ぴえん。
風魔キラー
通行人とぶつかったと思ったら逃げられた。暑さによる不審者だろうと結論付けた。
出茂鹿之介
忍術学園で見かけた事のある顔と思ったら逃げられた。
北石照代
忍術学園で見かけた事のある顔と思ったら逃げられた。
オニタケ一のイイ男
風の玉三郎。話の流れでいつものをやっただけなのに通行人に逃げられた。
太郎、次郎
全然知らん女が友達面して来ても普通に喋るし友達だったかもなと思っちゃう程度には忍者に向いていない。
ドクササコの凄腕忍者
まさか忍術学園の天女が脱走してるとは思っていない為、どう考えても下っ端狙いで情報取りに来たくノ一か何かだろうなと思っている。少なくとも抜かれた情報は無さそうという事で追わなかったが、部下二人はド叱った。
困ってる書き手
この天女、誰かと一緒に出掛けたりもしないもんだから学園外部メンバーとなると円満()に顔を合わせてからのいつものやり取り、にならないという。研修とか曲者とかの感じで学園来てたら顔合わせる事もあったかもだけどまず天女が学園内すら出歩きたがらないから学園に居る限りどうしようもない。
ただし行動力がないかというと全然あるので、自分から単独で逃げ出すくらいはする。それがこの天女である。
「じゃんじゃじゃーん、デカいイベント用のビッグパック~~~~」
「つかれた」
「だろうね。デバッグ乙」
ゲームのジャケ絵を見せられたがあまり見たくないのでそっと横に退けた。デバック作業中に散々見たよそいつらの顔。もう見たくないよそいつらの顔。
「でもキャラ数の分扱い辛いしそこまで幅広い展開にもし辛いからって事でエンド数は当社比少な目になってるよん。そうへばらんでも」
「病みルートを無くせ」
「うちの売りそこなんで」
「ちくせう」
ケラケラ笑って言われたので世界一有名なネズミ王様のぬいぐるみに顔を埋めた。わあい我らがネズミー様なだけあってふっかふかのもふもふだあ。手触りがやたらと良い。
「んでどう? 一般人主人公ちゃん視点と忍者主人公ちゃん視点じゃ関わり方とか見える側面が違う感じにしてあるけど」
「出茂鹿之介に足潰されて養われた」
「あちゃー。私の勝ちだルート入っちゃったか」
「超怖かったんだけどオ゛!? 何なんだよアイツ!!!!!」
「忍務とかバイトとかでのランダム遭遇イベントによって入るルートね。フリー忍者系と一緒の職場で働く事もあるかも……!? なイベントだけど、募集人数一人のヤツだと主人公のせいで攻略対象は募集に落ちるという」
「主人公ちゃんはただ真面目に仕事してただけじゃろがい!!!」
「うん。出茂鹿のあのルートは主人公ちゃんによる出茂鹿募集落ちが三回発生、尚且つ主人公がバイトまたは忍務にて好成績を残す、あーんど出茂鹿との会話にて好意的でも嫌味でもない他人行儀選択肢を何度か選んでると入りまーす。いけ好かないヤツだが真面目にやっている、という好意的第一印象を持つもその後の関わりからコンプレックスとか色々が爆発し、主人公ちゃんを働けなくする事で自分が働けるようになり、しかし働けない体にした分の責任は取ってやる、という絶妙に愛憎こもごもなエンド」
「愛憎とか知らんわい!! 主人公ちゃんの!! 足!!!」
思い出しても怖かった。背景とか立ち絵とかも何もない真っ暗画面で不穏な効果音&淡々と喋る出茂鹿之介やめろ。今まで抱いた感情とか印象とかこの結論に至るまでの考えとか色々喋ってたけど知らねえよ主人公ちゃんに何しやがる。
「北石照代はど? ぐいぐい強引めな彼女に連れられて一緒に一流忍者になろうルートとかあるよ」
「忍務に失敗し続けた結果アンタは何も出来ないんだから私がずっと守ってあげるわルートだったけど???」
「あちゃー。主人公が完全に自信失って思考停止状態になってるやつ」
「そう!! それ!!! 何でや゛!!!!」
「まあ基本的に忍務の成功失敗は主人公ちゃんのステータス値とかで成功失敗の確率が変わるわけよ。会話とかで情報どれだけゲットしてるかによっても。しかしあくまで確率なのでどれだけ準備をしても忍務失敗する事はある…………」
「おいこら」
私がランダムの引きが異様に良いの知っとるだろうが。お陰でめっちゃステータス上げたりも頑張ったのに失敗続きになったのも何度かあったぞコラ。
「あとはまあこれもランダム発生イベントだけど、忍務連続失敗すると低確率で主人公ちゃんの落ち込みイベント発生。落ち込み状態のままメンタル回復イベントが発生しない、またはメンタル回復可能な場所に行かない、状態のままで北石照代と仲を深めると入るルート」
「くそ……くのたまの時はアカンとわかっちゃいたものの今回は他にも攻略キャラいっぱい居るからセーフ枠の女の子だろうと思っていたばっかりに……!!!」
「だはははは引っ掛かってやんの。お友達枠じゃなくてしっかりがっつり攻略対象でーす。ジャケ絵にも描いたるべ」
「まだジャケ絵上がってねえ時にデバッグしとるんじゃい!!!!」
それでも立ち絵やスチルはちゃんと出来上がった物用意するだけ凄いと思うよ。凄いと思うけど最近はデバッグ名目で私の悲鳴を聞きたいだけなんじゃねえだろうなと疑っている。アップされてる私のプレイ動画へのコメント見たけど結構な率で愉悦部居たもん。
「あとは外部忍者組とかかな。オニタケ一のイイ男とか良いっしょ」
「気付いたら主人公ちゃんの外堀埋められてましたが??」
「他の病みルートに比べたらマシじゃん。確かに他の選択肢を全て無くす勢いで囲い込みに来るけど」
「他のルートじゃ何故か縋りつかれましたが???」
「あー、ランダム発生玉三郎落ち込みイベントを三回出すと行くルートね。普段自信満々ナルシストな男が自信喪失して惚れた女に必死で縋るの良いよね」
「知らんがな」
トッモの性癖を見たいわけじゃないんだよこっちは。だって別にトッモと性癖一致してないもん。しかしトッモが作ってるのはトッモの性癖に一致するゲームなのでデバッグするこちらは必然的にトッモの性癖を見せつけられる。うぬぬん。
「西長洲本通九丁目も良いっしょ? ドキドキほのぼのラブコメルート多めにしてみました」
「西長洲本通九丁目以外が作った飯を食ったら黒背景に真顔立ち絵で固定されたの忘れねえからなテメェ。他のキャラが登場しようがその場に西長洲本通九丁目が居なかろうが関係なく黒背景に真顔立ち絵。幾ら何でも怖過ぎるバグだと思って報告したのに合ってる合ってると気軽に言いやがって」
「あの何とも言えない目力と「間」が良いんじゃん。甲斐甲斐しさ強めのルートだとそうなる。生活力薄めの主人公ちゃんかつ嫉妬イベント発生させると行くルートでぇーっす」
「普通に良いヤツだと思って油断してたところでその黒背景と真顔立ち絵マジで怖かったんだからな゛ア゛!?」
マジでトッモ許さねえからなと思った午後十時。忘れねえよあの時間帯すらも。後日バグとして報告したらゲッラゲラ笑いやがったのも忘れんぞ。回るお寿司奢ってくれると言ったから許す事にしたけど回るお寿司無かったら本当許さんかったからな。
「そして風魔キラーの万寿烏土寿烏は」
「あいつら何度も殺してくるから嫌い」
「主人公ちゃんがフリー忍者な設定にした時のランダム出身設定で風魔出身引くのが悪い」
「好感度上げねえと普通に殺しに来るし好感度上げたら上げたで超怖い殺し方してくるの何なんだよあいつら!!!!」
「風魔出身さえ引かなきゃわりとコミカルな付き合いも可能にしてあるんだよなあ」
ちゃんと風魔出身以外も引いてたやい。でも風魔出身引いた時に限って風魔キラー共が関わってくるんじゃい。挙句他の攻略キャラと全然会えなかったりで気付いたらアイツらのエンドに行っとるんじゃい。つらい。
「あとはドクササコの」
「太郎と次郎イズマイフレンド」
「モブでしかねえ二人に意識を向けるな。もっとドす部下とか!! 凄腕とか!! 個人的趣味で入れた八味地黄丸とかへのコメント寄越さんかい!!」
「怖い目にしか遭わんからヤだ。ドクササコ所属になって太郎と次郎ときゃっきゃうふふするの超楽しかった。ドクササコの役立たずエンド最高」
「ドクササコ所属して忍務失敗しまくって尚且つ誰のルートにも入らなかった場合のバッドエンドじゃねーか」
「私にとっては最高の最良エンドだわ!!! 何だよ八味地黄丸とか知らんわ外見情報多いんじゃ!!! 何か毎回よくわかんないままコイツとの会話多いなーって思ってたらエンド入るし!!!」
「こいつ主人公と一緒に話術引っ掛かってやんの」
引っ掛かってないわい。いやどうだろ。引っ掛かってんのかな。少なくともよくわからんままエンド入るんよな。だって正論しか言ってこないし。そうかなって思うし。主人公ちゃんの選択肢でも納得する系しか出なかったし。
思い出してみれば好感度下げを徹底した時だけ主人公ちゃんの選択肢が変わってたけど、なんか頭良さそうな事を主人公ちゃんが言い始めるから私は置いてかれるという。ゲームは牧場物語が好き、な私に難しいストーリーとか言い回しとか設定とか出されても困る。アプリゲーでも大体スキップするもんその辺。頭痛くなるからしゃーなし。何となくの全体的なストーリーは追えてるからセーフセーフ。気付いたら重要キャラっぽいのが知らん間に退場してたりするけどな。
「ドす部下は結構可愛めのラブ多めにしたけどそっちは?」
「あいつ病んではドジるし病んではすっとろい事やるし、で結果としてフォローに回る主人公ちゃんまで彼には自分が居ないととか言い出してお互いに病んだ相思相愛になったんだけど」
「主人公に意識して欲しくて恰好つけるも失敗し、逆に助けたい気持ちにさせようとわざと失敗するけどマジ失敗に陥って危なくなるし、という状態のドす部下を見てそれなりに忍務出来る主人公はそんなダメンズを放っておけないとなるルートでーす」
「そう!! それ!! ヒモ男に引っ掛かるバリキャリみたいな主人公ちゃんになってたんだよあれ!!!! うちの主人公ちゃんに近付きやがってどこの馬の骨とも知れねえ白目野郎が!!!!」
「ひっでぇ言われよう。まあ公式で名前が無いからどこの馬の骨云々はぐうの音も出ないけど」
「あと女中主人公ちゃんに対して事故やドジを装って機密文書や機密事項を見せたり聞かせたりする事であれよあれよと囲い込んで情報漏洩しないように見張りを、って名目でまんまと夫婦になりやがったルートは許゛さ゛ん゛」
「どこぞのブラックライダーみてえな声出してら。ドす部下によるつかまえたエンドでーす。抜け目ないタイプのドす部下も用意してみました」
「いらねぇそのサービス精神」
マジで許さんぞあの野郎。うちの可愛い可愛い主人公ちゃんに嫌な絡み方をしおってからに。
「ちな凄腕はどう?」
「フリー忍者としてアイツと会うと必ず殺されるんだけど」
「かわいそ。有害or無害認定は基本的にランダム(無害寄り確率)になってるのに有害判定ばっか出されてやんの」
「かといってドクササコ所属だとそれはそれでうるせえ」
「部下を見捨てない良い上司じゃん」
「普段の忍務に対する云々から忍者知識の何ぞかんぞまでは上司部下だから仕方ないとはいえ、生活態度まで口出ししてくるんやぞアイツ!! 挙句の果てには普通に部屋に入って来て起こすし着替えはこれにしろとか言うし勝手に部屋の掃除してるしで思春期キッズが母親にされたら正直嫌な対応オンパレードだわ!!! こっちは太郎と次郎と仲良くしてたいだけなのにあの゛姑野郎!!!」
「ん゛ははははは姑て。まあ心配が高じて過保護になるっていう凄腕ママンルートだからね。ルート入る対象が居る以上はノーマル寄りバドエンじゃなくきちんとしたエンドですわよ」
「ママンよりフレンドと遊ぶエンドが良いよお!!!」
誰だってママンエンドよりフレンドエンドの方がええやろがい。バレンタインだってママチョコより友チョコの方が救いがある。そういう事だ。いや凄腕忍者はママンじゃないはずだけども。何でママンになってんだアイツ。それも口うるさいタイプのママン。ヤバい依存をさせてくるママンよりマシだけど本当に口うるさいのやめてほしい。
「だからといって一般人として出会っても何か攫ってくるしぃ゛……!!」
「攫われたん?」
「攫われたよ!! 俺と仲が良いと踏んで狙われているようだから情報漏洩防止とお前の安全の為にとか言われてドクササコに保護されたよ!! でもエンドの時に八味地黄丸から適当な出まかせで攫って来たあの娘はもう手を付けたのか云々話してたから嘘だってわかってんだよも゛う゛!!!」
「牛よりひでぇ叫び。でもスチル良かったっしょ。話聞かれてたの普通に気付いてた凄腕が口布外しながら迫って来て、一瞬目が怪しく光って暗転。かーらーの、お前の帰る場所はここだ――宣言!! これよ!!!」
「誘拐犯にときめく心は無いですね」
「あの凄腕忍者が一般人女性相手になりふり構ってないような手段で確保しに掛かってるってとこが良いんだろがよ!!!」
「知らんがな」
あのとか言われても元ネタ自体見てないからよく知らんのよ。名前が無くて可哀想だなとは思う。太郎と次郎は名前あるのにな。あの二人は顔もすっとぼけていて安心するので助かる。
「そんでポジション難しくて卒業生枠で良いのか外部忍者枠にするかで悩んで結局DLCとしてぶち込んだ面々は」
「知らねえなあ」
「知らねえわけねえだろプレイ動画残ってんだぞ」
「知゛ら゛ね゛え゛な゛ア゛!!!」
「頑な過ぎる。そんなやべえ反応されるストーリー作ってないよ」
「普通のラブコメしてたはずなのに最終的に手足もげたし介護必須状態の逃亡不可姿をラッキー扱いしてきやがった幸運野郎を忘れてんじゃねえだろうな」
「そういやプレイ動画確認した限りじゃ卒業生枠一発目にソレ引いてたわコイツ」
「怖かった!!! 凄く!!!!」
だって最初は普通にラッキースケベ方面だったりラッキーハプニング系だったもん。曲がり角でドンッ、くらいだったもん。コケた時に支えてもらうとかの真っ当な少女漫画、時々ラキスケもあるよ☆スタイルだったもん。
「ラキスケ有り少女漫画ハプニング系ラブコメがいきなり手足もげとるんやぞ!!!」
「卒業後話で誰も知り合いが居ないようなところで自由に生きてこうかなって選択肢選ぶからだろ。アイツ後輩と戦ったりするの嫌だからって理由で外国行くし同級もそこに連れてくタイプの男なんだから」
「だからって手足もぐのは違くない!??」
「事故だからセーフ。光雲本人はもいでない。あくまで事故で主人公がちょっと手足無くしただけ。結果として光雲的には確保出来てラッキー的な」
「それをラッキー扱いするメンタルを認めて堪゛る゛か゛!!!!」
ラッキー扱いされてはいそうですねと好感度上がる方がおかしいじゃろがい!!!!
「流石王子は」
「南蛮行き断ったのに一緒に居たいからというだけの理由で箱詰めで密航させられた」
「大逆転裁判の密航がナチュラルにクソ重くて好きだから取り入れてみました」
「何が嫌ってこの時に恋人だったならまだしも付き合ってねえんだぞ。好感度上がるような選択肢だって一切選ばなかったし!!!」
「残念ながらステータス上げてつよつよ主人公ちゃんにすると好戦的寄りな流石王子の好感度は自動で上がりまーす。ランダム発生手合わせも負けると好感度変動無しだけど勝つと好感度上がるっていうね。そんな好感度ブチ上げつよつよ女なのに一緒に行ってくれないなんて言うから油断してる後頭部をゴッてやっちゃうよね」
「やっちゃうなよ!! あと南蛮行き回避しても「――そして一年後……」とかいうテロップ出たかと思ったら殺されるんだけどアレ何?? 泣いてる西園寺光雲or流石王子に殺されたかと思ったら雇い主らしいのが同盟破棄とか何とか言って殺しやがった野郎が「じゃあ自分が手に掛けた彼女は……」って勝手に壊れるの嫌なんだけど。主人公ちゃん死んだし。何か無駄死にっぽいし」
「特定のフラグが集まってるとそうなる。普通に進めてる分にはミュ通りに通達の方が間に合ってギリギリセーフで殺さずに済んで円満なハピエン行くんだけどなあ」
「要らねえ特定のフラグ……!」
特定云々のシステムを廃止してしまえ。確率という概念は死んだ。幼少期にラブandベリーをプレイしたら出て来るカードが服以外だった気持ちが貴様にわかるか。可愛い髪型に可愛い靴に色替えだの色々出たけど五回プレイしても服が全然出なかったんだぞ。舞踏会が見るも無残な有り様よ。
「他の二人は?」
「桜木清右衛門は初手で誘拐しようとするの何とかならんか」
「桜は攫うもんじゃん」
「攫うもんじゃねえだろ見るもんだわ」
花見の度に人攫いが出たら堪ったもんじゃねえ。
「桜に攫われそう、という第一印象から桜を攫う方じゃねえかと印象が一気に書き換えられたで有名な桜木清右衛門となればそりゃあ攫いますとも。でも初手攫いによる桜の人攫いエンドは完全にランダム発生となっております」
「五回に二回は攫われて初手で終わったけど???」
「それはお前の運」
人を駄目にするソファにダイブした。もー知らん。運はいつでも私の天敵じゃい。レアを引かせてはくれるけど私の趣味に合わんヤツばっかりだもん。あんまり好みじゃないからこの星5はいいや、こっちの新しい星3欲しいなーとか思いながらガチャ回したのに結局星3出ないまま星5が宝具4になったからな。すり抜けるな。
「普通のルートも多いんだけどなあ。若王寺先輩は?」
「メンヘラクソ重状態になった挙句俺を愛すか殺すか選べとか言ってくる」
「幾ら何でもキャラ崩壊度が尋常じゃなく高いかなーと思って難易度クソ高くしたエンドですね」
「どっち選んでもバッドエンドだし」
「愛すを選べば恍惚とした笑み、殺すを選べば血まみれながらも嬉しそうな笑み、と差分有りの病み的ハピエンでしてよ。ていうかお前セーブ&ロードしないタイプなのにそれ知ってるって事は最低でも二回このルート引いたな?」
「八回引いたから八回クソ重メンヘラにしがみ付かれたんだヨ゛オ゛…………!!!」
「ウケる」
「おう建前と本音でルビ間違ってんぞ!!!!!」
マジで何でこんな絶望ルート多数収録ゲームが人気なのか解せぬ。太郎と次郎と永遠に馬鹿やってるだけのゲームでも良いじゃんか。
天女
トッモとはマジで趣味が合わない。オタク趣味は合っているが好む作品や作風が違う。ご注文はウサギですか?とかハクメイとミコチみたいなのが好きです。百姓貴族も好き。
トッモ
愉悦部。屍鬼とかが好き。十二大戦やxxxHOLiCも好き。稼ぐ才能も売る才能もあるので天女にバイト代を出す事で新鮮な悲鳴を浴びている。お肌ツヤツヤ。
ラブベリ世代の書き手
幼少期夢中だった記憶しかない。尚私は一発目が髪型(しかもデザイン的に何となく太って見える)だったものの、その後すぐに服も出てたはずなのでセーフ。
キャプションにおまけあります。


























主人公の運があまりにも悲惨過ぎる これさぁトッモまで転移してきたら 「どういったもんを見せて狂わせてくれやがった」からの全校生徒によるビンタ祭りになりません? その光景が微妙に浮かぶし 爆笑しながら逃げ回るトッモの幻まで見えてきた