Novel1 months ago · 2.1k chars · 1 pages

運命の歯車は動き始める

星空の奇跡星空の奇跡

ただ楽しみたかっただけなのに…

2022年11月5日、比企谷八幡は半年以上の入院生活で慣れ親しんだ病室の外の風景を見つめている。
高校1年生の入学式の日、道路に飛び出した犬を助けようとして車に轢かれ、足を負傷した八幡。 不運にも重度の骨折で治療期間が長引き、11月になった今でも病院にいる。
『はは··· こうなると高校生活で孤立+留年という記録を作ることになるだろう』
そんな考えを巡らせていると、病室のドアがノックされ、返事を待たずにドアが開く。
「やほ~!比企谷くん、元気にしてた?」"
「ケッ…」
「ケッ…なんてひどいね~ 久しぶりに美人のお姉ちゃんが会いに来てくれたのに~」
「はい、はい、嬉しいです、嬉しいです。 ですから、もう戻ってください。 雪ノ下さん。」
入ってきた人物は 雪ノ下陽乃
八幡を倒した雪ノ下家が謝罪と和解のために代表として来た人物だ。
本来なら合意が円満に終わった以上、会う機会はない関係だったでしょうが、初対面で八幡が陽乃の態度を見て『仮面···いや、強化外骨格か…』 そう言いながら、陽乃が持っていた仮面を見抜いたことが始まりだった。 自分が持っていた仮面を初対面で見抜いたことが気に入ったのか、陽乃はその後も何度も見舞いに来ることになった。 もちろん、八幡は様々な点で負担を感じている。
「そうしないで~ 久しぶりにプレゼントも持ってきたんだよ~」
「プレゼントですか?」
「そうだ、もうすく比企谷くんも退院するから持ってきたんだが、比企谷くんは『ナーヴギア』って知ってる?」
『ナーヴギア』という言葉を聞き、八幡は記憶をたどりながら語る。
「確かに5月頃に発売された次世代のVR機器でしたよね? 最近、医療用途での使用可能性についても議論されているという内容を見たことがあるようですね」
「そうだ、そして今回初めてナーヴギアを使ったゲームが発売されると世間が騒いでいるだろ?」
「VRMMORPG型ゲームの『ソードアート・オンライン』だったのですか? 天才開発者・茅場晶彦が作ったという」
「そうだ、インタビューで『これはゲームであっても遊びではない』と言った天才が作ったゲームだ」
自然に説明する陽乃を見て、八幡は意外だという反応を見える。
(意外だ。この魔王がこんなにまでよく知っているとは、本当に意外だ。)
「私もゲームに興味はあるくらいはあるんだよ、比企谷くん?」
「自然に心を読まないでください。本当にお願いします。」
頭を垂れ、八幡はこの人はやはり魔王だと考える。
「全く~ 比企谷くんが分かりやすいんだよ。 それで、比企谷くんは『ソードアート・オンライン』についてどう思うの?」
「まあ…一人のゲーマーとしては期待していますね」
そう言うが、八幡もプレイしたいという思いでナーヴギアを手に入れようとしたが、途方もない価格に涙をこらえて諦めた記憶がある。
「それなら良かったね! もうすぐ退院だから、姉ちゃんが先にくれた退院プレゼントだよ。」
そして陽乃はベッドの横の引き出しに2つのパッケージ箱を置く。
1つは『ソードアート・オンライン』のゲームパック、もう1つは『ナーヴギア』の箱だ。
それを見た八幡は驚いて叫んだ。
「何ですか、これ!? こんなに高価なプレゼントとかもらえないんです!」
その八幡の反応が気に入ったのか、陽乃は笑顔で答える。
「そんなに驚かないで、比企谷くん~ 私もプレゼントされたものだから。」
「雪ノ下さんが…ですか?」
「そう。仕事で出会った茅場晶彦の後輩という人が、プレイして感想を聞かせてほしいと言ったんだ。でも姉ちゃんは忙しいからプレイが難しく、雪乃ちゃんはこういうゲームに全く興味がないから無理だし~」
すると八幡も理解して答えた。
「なるほど、だから時間がたくさん残っている俺に譲るということですね。」
「正解~!しかも、こういうのは男の子の感想がもっと大事だよね?」
そう言う陽乃を見て、八幡は『この人がプレイすれば、最初から魔王が降臨するだろう…というかすぐにエンドコンテンツまでクリアして、『楽しむことがないな~』とか言うたろ』、という考えやってるんだけど···
「比企谷くん?」
「申し訳ありません。 すべて俺の左脳と右脳の妄想でした。 どうか命だけは。」
陽乃の低い声に、速い言葉で命乞いをしてしまう。
「もお~せっかく比企谷くんのことを考えて持ってきたのに~」
「それは…まあ… ありがとうございます。ただし、俺も病院で指定された時間にしかプレイできないので、長い鑑賞は期待しないでください。」
本心は入院しなければ、一日中プレイしたいと思うが、やはりそれは食事などの問題で難しいと考えていた八幡だった。
「フフ、大丈夫だよ。その時はほどほどに巻けばいいので、感想は後で必ず聴かせてくれ、比企谷くん~」
そう言いながら、陽乃は病室を出た。
そして翌日、11月6日13時に八幡はナーヴギアを装着し、病室のベッドに横たわった。 そして、ナーヴギアの作動のために言葉を叫ぶ。
「リンクスタート!」
その時、八幡は知らなかった。 その日の選択が今後の人生にどのような影響を与えるのかを。

— End —

Comments 8

星空の奇跡1 个月前

ランキング95位に入りました! ありがとうございます!

ゼロ1 个月前

ログイン前の時点からある意味仲が良い関係スタートは割りと珍しいな しかも入学式の事故の時点からだからまだ奉仕部どころかあの2人と面識すらないってところか? 魔王ならゆきのん連れて来てそうだが(笑) 魔王と八幡が病院でログインなら総武組は来ないか別口でログインってどころか?

Sakuria
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