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・すべてが妄想
・すべてが捏造
・誤字脱字の駄文
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前回のあらすじ
アラサーがトラ転し、死にかけ幼女に。
現状を打破すべく必死こいて鍛刀をしたら、期間限定鍛刀の三郎国宗だった!
・・・・・
ふ、と意識が浮上して目を開けたら目の前には赤髪の美青年がいました。尊すぎる。
「お目覚めですか? 主」
「…ん」
三郎国宗に膝枕されてた。イケメンの膝枕は心臓に悪いのでやめてほしい。
どうやら三郎を顕現した部屋ではないようだ。近くにはゴミの山がない。
「だれ?」
「あぁ、主は倒れてしまったので覚えていないのですね…。私は三郎国宗。どうぞ三郎と」
期間限定鍛刀の三郎国宗を引き当てるあたり、運は使い果たしたかもしれない。でも嬉しい。
「わかった。ねぇ、ここどこ?」
「部屋の外でございますよ。あの部屋は主にとってよくありません。綺麗なところに移動しましょ」
顕現したあと倒れた私を部屋の外まで抱き上げて運んだらしい。いやほんと、ゴミ部屋で顕現させてまじごめん。
「きれいなおへや、ここにはないよ。どこもゴミがあるの」
「なんと…!」
三郎は絶句した。だよね。知ってた。部屋の方が汚いとはいえ廊下もゴミが散乱してる。日光東照宮で丁寧に保管されていた三郎にとって、ゴミ屋敷は耐え難いだろう。
「ところで主、ちゃんと食事は取れているので? 随分と細い。まるで小枝のよう!」
私の腕を触って三郎は言う。
食べれてないです。というか栄養失調で一回死にました。口に出したら怒りそうだからどうしたものか。ここで騒ぎが起きたら母屋の男士がカチコミに来るかもしれない。
「たべれてない。でも、いまからたべる」
「それはそれは! では私とご一緒に」
母屋に侵入した時に頂戴した食料_乾パン_を二人で食べた。あまり美味しくなかった。
しかも三郎がやたらとあーんをさせたがる。心配の気持ちが勝っているのはよく分かる。役得だしガワは幼女だから、遠慮なく「イケメンの手でご飯を食べる」という状況を堪能させてもらった。
でも、三郎にとって初めての食事が乾パンなのはすごく罪悪感がある。美麗な男がガリガリの幼女を膝に乗せて乾パンを齧る姿はかなり強烈。
腹ごしらえを終えたあと、三郎の膝の上でちょっとくつろぐ。ウヘヘ…やっぱイケメンは堪んねぇな。ツラがいい。
…ここでイケメンを愛でるために顕現させたわけじゃない。気を取り直して、三郎に向き直る。
「ね、さぶろー」
「なんでしょ」
「わたしね、ここからにげたい」
「と、言いますと?」
「ここ、わるいところなんだって。まえだくんがおしえてくれた。ここは「ブラックほんまる」なんだって」
「ブラック本丸」という単語が出てきた瞬間、三郎の目元が険しくなった。どんな場所なのかある程度知っているっぽい。
仮に知っていなくても、母屋の穢れがここにまで侵食してきているから、ここがよくない場所であるということは感じているかもしれない。
「…主は、なぜここに」
三郎がそう呟く。気になるよね分かる。
「わたし、『いらない子』なんだって。うまれたときにここにすてられてたって。でもまえだくんとか、あきたくんとか、みんながまもってくれてた」
「その者は何処に」
「いなくなっちゃった」
「…」
三郎は扇子で顔を隠した。
「まえだくんがね、いなくなるときに、「主君はここから脱出してください。仲間を連れて、絶対に」って」
「だから、ここからでたい」
半分は自分、もう半分は、死地に向かった前田の、否、この幼女の世話をしていた短刀たち全ての願いだ。
「ねぇおねがい。さぶろー、わたしといっしょにここからでよ?」
「もちろんでございます。この三郎国宗、主の手によってこの身を得たからには、必ずや力を貸しましょう!」
言質とったりー!
そうと決まればますばこんのすけの解放だ。
廊下から部屋に戻って札がベタベタに貼られた箱(おそらくこんのすけ)を抱える。
「じゃあさぶろー、これあけて」
差し出された箱を見て三郎は心得た!と言わんばかりに頷いた。
「ここで刀を振るには少々手狭。外に出ましょ」
さぁささぁさと三郎に急かされ離れの裏側。というか抱っこされて連れ出された。
前に外に出た時よりも空気というか、雰囲気がなんかどす黒くなってる。いよいよヤバいかもしれない。「審神者斬っちゃいました⭐︎」が発生しそう。二次創作で見たよくあるやつ。
嫌な予感に想像を巡らせていたら三郎が箱を切り捨てた。ちょっと待て。こんのすけは無事なのか。
「主、どうやら二重になっているようで」
三郎が渡してきた箱を見たら札がベタベタに貼られた外の箱は三郎の本体によって切り刻まれたが、さらにその中に木でできた箱がある。これも札がベタベタと貼ってある。
爪の先で引っ掻くといい感じに剥がれてきた。
もしかしたら審神者がやらないとダメやつかもしれない。だから三郎が渡してきたのかも。
なんとか札を剥がし終えて蓋を取る。
こんのすけが丸まっていた。生こんのすけだ。
「こんちゃん、おきて」
ちょっとお腹を叩きながら声をかける。すると弾かれたようにこんのすけが起き上がった
「ここは…?! 審神者様は?! まさか…貴方様は?!?!」
寝起きで情報多いよね、ごめん。
「こんちゃん。このほんまる、ブラックほんまるなんだって」
「存じております! こんのすけ、封印はされていてもこの本丸で起こった事、委細把握しております!」
「ここからでたいからなんとかして」
「もちろんでございます! 急ぎ政府に赴き、鎮圧部隊を派遣いたします!」
「少し時間はかかりますが…」のぼやきが聞こえたが、「こんのすけに救援を求める」という目的は達成できた。
「こんのすけ。政府への要請とやらにどれほど時間がかかります?」
今まで黙っていた三郎が声を出した。
「おそらく10分ほどかと。政府に情報を渡すのに若干時間がかかります」
「時間がありませぬ。急ぎ救援を。そして転移門の場所を教えてくださいまし」
「…もちろんでございます」
転移門の位置を三郎に伝えたあと、ドロン!と音を立ててこんのすけが政府へ向かった。
このブラック本丸からおさらばできると思うとすごい開放感だ。
三郎に目をやると、母屋の方を睨めつけていた。
「さぶろー、どうしたの?」
「いえ…。主、すぐに政府に行けるよう転移門にむかいましょ」
「わかった」
こんのすけの話によると転移者は、母屋の玄関(つまり入口)に面しているとのこと。こんのすけががっつり私を無視して三郎に場所を教えていた。見た目は幼女だから教えても覚えられないとか思っているんだろうな。幼女なのは事実そうだし。
三郎の提案で転移門の方に向かう。母屋はともかく、転移門はちゃんと見てなかった。
離れから母屋までは道のりは、ほぼ直線距離といってもいい。でも離れから転移門までの道のりはよくわからない。離れから見て裏側にある鍛刀をする部屋から、転移門は見えなかった。玄関にあるというのなら納得。
三郎に抱っこされながら転移門を目指して右へ左へと歩く。ブラック本丸とはいえ、その敷地は広大だ。母屋と離れの距離の短さがおかしいだけなのかも知らないが。
当然道中の警戒は怠らない。
母屋へ近づくに連れ、黒いモヤに近づいてくる。絶対穢れだ。ゾワゾワする。
怖くて三郎に強くしがみつくと、三郎は頭を撫でてくれた。
・・・・・
やっとこさ転移門に到着して、一息つく。
道中、私が初めて母屋に侵入した時よりもはるかに穢れが多くなっている。本当に時間がないのかもしれない。
転移門の近くにモニターがあった。おろしてもらってモニターに近づく。
政府に繋がれるように操作できるかと思ったが、動かすことはできなかった。
あと少しでここから脱出できる。
この事実に慢心していたのがダメだったのかもしれない。
「さぶろー」と声をかけようとした矢先、
これまで漂っていた穢れが膨れ上がった。
幼女(まだ審神者になってない)
目を覚ましたら三郎国宗の膝枕だった。
こんのすけを解放して本丸脱出…の前にトラブルの予感。
自分の体がガリガリなのを忘れてる。
イケメンと食べる乾パンは美味しかった。
早く本丸脱出したい。
三郎国宗
主が倒れた後にあたりを見たら自分が所蔵されていた場所とは程遠い悪環境で絶句。とりあえず主を(なるべく)綺麗なところに寝かせた。
主がガリガリだから飢饉があったのかと思ったらただの育児放棄でおこ。乾パンは自分も食べるふりをして全部主に食べさせた。
抱っこしたら羽のように軽いし食育決定。主にやたらと食べさせてくる刀になる
穢れが満ちてる環境で具合が悪いでござる。
こんのすけ
封印されても本丸の情報は収集できるシステム。
女審神者のことは当然、幼女のことも、お世話をしていた短刀達のことも全てを知っている。
封印を解いてくれたので速攻で政府へ通報しに行った。
母屋の刀剣男士が事を起こす前に早く保護しなければ!
























