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第9話 仲良し3人組

たかてんたかてん

やっぱり生のライブで見るのも好きですが部屋でライブの映像を見るのも両方好きです。 この物語では原作のネタバレが含まれております。先に原作を読んで いただけるとより物語を楽しむ事ができます。それでも大丈夫な方は どうぞ、お読みください

「おりゃ!」

キルコの叫ぶ声が響くと銃口の光の線が飛び出す。

猿の巨人が岩を投げようとしたがシュタルクが斧で投げた岩を壊す。

「その髪色…戦士村の子孫か!!立体機動装置無しで巨人を狩った赤髪の戦士!まだこの時代に残っていようとはな!?」
(この巨人!?俺らのこと知ってるのか!)

猿の巨人が動揺しているが戦いにスキがない、シュタルクは斧で応対する。

ザインの真上にトウジの剣が見えた。だがキルコの銃『キル光線』が通る。紙一重でザインは避ける。

トウジは剣でキル光線を受け流すとミイラの方に光線が飛ぶ。

「おいおいちょっと火傷したぞ」
「ウソ!キル光線を無効にした!?」
(この女?いや男か?『ぜんいん家』の関係者って訳ないよな?)
「おりゃ!」

ガキン!ガキン!ガキン!

シュタルクがトウジに攻撃する金属音がダンジョン内で鳴り響いた。

シュタルクの攻撃はトウジの剣で防がれシュタルクが斧を振り下ろした瞬間に二人の姿が消える。

常人の目では追えない程のスピードであった。

しかしシュタルクは連戦続きである。

既に身体に限界が来ていた。トウジがシュタルクを脚で踏みつけ抑えるとトドメを刺そうとした。

「シュタルク!キルコもう一度キル光線!」
「もうバッテリーがないけど!もう一発!」
「させないよ、お嬢さん」

猿の巨人がキルコを掴み取る。手で握っている為キル光線が撃てない。ザインの女神の三槍もまだ撃てない。

(万事休すか!)

ザインがそう考えているとフォスは近くの3体のミイラに触れる。

「みんなを助けて!」

その時だった。3体のミイラが光を集めて輝いた。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

1つの光が飛んでいくと猿の巨人の手に捕まったキルコが解放された。

雷が鳴り響いた音が聞こえた。猿の巨人の前に一人の金髪の少年を見つける。

(空気が揺れる!?ピリピリと感じる!?)

ジークは嫌な記憶を思い出す。最強の戦士と出会った時の震え、奴に倒された時の記憶が蘇る。

「雷の呼吸…壱の型《霹靂一閃》六連!」

猿の巨人の脚から頭の天辺までイカズチの刀で切り刻まれる。

(目がやられた!コイツ!?あのリヴァイ兵長のスピードを超える速さだと!硬質化が間に合わない!?)

猿の巨人が倒れると金髪の少年がキルコを抱っこして受け止める。

「素敵なお嬢さん」
「お嬢さん!?あの下ろしてくれますか?」
「善逸です趣味は小説を」
「聞いてよ!?」

伏黒トウジがジークが倒されるところを目撃する。イノシシの被り者した男が目の前に現れる。

「獣の呼吸!参ノ牙《喰い裂き》!!」

交差させた二刀でトウジの両側を挟む外側に向けて左右に振り抜くと吹き飛ぶ。

(呼吸だと…?このイノシシ100年前に鬼を倒す為に結成された確か【鬼殺隊】とか言う。その生き残りか?)
「猪突猛進!猪突猛進!」

イノシシの被り物した少年がそう言うとシュタルクが立ち上がる。

「イノシシ?」
「ふぅ!イノシシじゃあねぇ!俺は伊之助だ!」
「俺はシュタルクだ。助かったぜ」
「礼はいいぜシュ太郎!」
「シュタルクな!?」

シュタルクは鋭いツッコミを伊之助にいれると伏黒トウジはやる気が失せたのか剣を収めた。

「帰るわ」
「は!?逃げんなぁ!まだ勝負終わってねぇぞ!」
「落ち着けよ伊之助!」

シュタルクが伊之助の怒りを抑えるとザインがトウジの腕に付けた【金色の腕輪】を気になった。

(あの腕輪?どこかで見たことあるような?)

猿の巨人を担いで伏黒トウジは指を鳴らすと異空間の中に吸い込まれ二人は消える。

「行っちゃたねザイン」
「いいんだキルコ、俺達が束になっても【あいつらには勝てない】今回は運がよかった」
「そうだね!ボクも次はマルとクロエ達と一緒に戦う」
「おう!」

ザインとキルコの間に入るフォス、自信満々に満ちた顔をする。

「ボクのおかげだね!あのミイラを復活させた」
「いや、フォス多分だけどキル光線が原因であのミイラが蘇ったと思うぜ」
「えぇ!?」
「えへへ!」

フォスが驚いた声をあげると隣でキルコが微笑む。すると3体のうちの二人が助けてくれた。

残ったもう一人は何者なのかザインが振り向くと学生であろうか黒い服を着た少女がいた。

「さてと!俺は神父のザイン、君の名は?」
「えーと?わたしは、家入硝子ただの学生でーす」
「そうか、じゃあ事情聞くのは後にしよう、俺達の拠点に移動しよう」
「伊之助と善逸は?」
「あの二人も連れて行こうまだ学生だろう」

ザインがそう言うと家入硝子は煙草のケースを探したが見当たらなかった。

目の前にいるザインを見て少し安心する。

「声が五条悟にそっくりじゃん…」
「ん?なんか言ったか?」
「なんでもない。それより腹減った」
「いまセンシがドラゴンの肉で料理しているから、着いたら少しだけつまみ食いしよう硝子さん」
「はぁ〜ファンタジーな場所に来ちゃったな!」

彼女がそう言うと全員一度、クロエ達のいる拠点に戻る事になった。

☆☆☆☆

魔王城 地下牢

火の灯りで牢屋全体を照らしている。しかし奥は暗闇が続いていた。

一人の魔族の兵が消え去り魔王は認識阻害の魔法を発動させ奥の牢屋に進む。

魔法が使えなくする鉱石で作られた牢屋であり、魔王はその範囲に入らないよう慎重に進む。

すると牢屋の暗闇に一人のエルフの少女が座っていた。カチャ!っと鍵を開ける音がした。

「出ろ…フリーレン」

1000年生きたエルフの少女魔法使いであるフリーレンはこの牢屋で何も出来ない状態で監禁されていた。

魔族達が捕まえたのではなく【転移】でこの牢屋に入ってしまったのだ。

キーノ峠で石碑に触れた時に転移したのであろう。

「どういう風の吹きまわし?」
「時間がないはやく…」
「判った」

魔王はフリーレンを急かせる。彼女フリーレンが立ち上がると魔王はフリーレンが持っていた荷物を取りに行きフリーレンに渡した。

それから数分後…共に外に出た魔王とフリーレンは魔法が使える状態になると魔王城から遠くの場所に移動した。

落ち着ける場所にたどり着ついたフリーレンは魔王の顔を見る。

魔王は夜空に浮かぶ美しく輝く満月を見た。

「どうして?」
「君を助けたこと?我は正々堂々と戦いたいからだ、フリーレン!お前達人間風情がどう足掻こうとこの魔王には勝てない。ならばハンデをやる、仲間を連れて魔王城に来い!」
「そうじゃなくて…どうして…」

フリーレンが悲しい顔をする。魔王は静かに黙った。

握る手が強くなるフリーレン、そして彼の顔をみる。

「どうして魔王なんかしているの…ヒンメル!」

魔王は認識阻害の魔法を解除する。先程の幼い顔が消える。

それは勇者一行として長年共に旅に出た仲間である。勇者ヒンメルの姿であった。

「ごめん…フリーレン、君には真実を話しておくよ」

ヒンメルがそう言うと長い長い夜が短く感じたフリーレンはただ。夜空に浮かぶ満月と目の前にある【お墓】を見つめていた。

第9話 魔王ヒンメル

つづく?

— End —

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