ライオス一行が幻の巨人に遭遇する数分前のこと…。
サクラダ公園 中央噴水広場
星野アイは昨日から帰って来ない水木を探していた。
ポチタも帰って来てない。
星野アイは水木とポチタを探し回っていた。季節が乱れ先程まで寒い冬から暖かい春に季節が変わる。
「ここにもいない。ポチタお腹空かせていないかな、携帯も繋がらない、」
星野アイは上着を脱ぐと「ワン!」っと犬の鳴き声が聞こえた。
「ポチタ!?」
「はい?」
小さな子犬が吠えていた。ポチタではなかった。
「ワン!」
「ポチタじゃない…」
「あの?あなたは誰かをお探しですか?」
「え?なんで私が誰かを探しているって分かったの?」
「私は人より感が鋭いです」
星野アイはオカッパ髪の少女を見つめる。犬の散歩で来たのだろう。
だが彼女からあきらかに「危険な存在」として星野アイは感じ取れた。
(私が会ってきた人達と違う。この人の喋り方はおっとりしているけど、何人も人を手にかけた殺人鬼みたいな落ち着いた態度、普通の人じゃない、けど)
星野アイは生前に様々な能力を持った人間と交流してきた。
その訳があってか洞察力は並外れる程の力が備わっていた。
「どうしてあなたは怒っているの?」
「!!」
「どうかしましたか?」
「ふふ…いえ面白い人っとおもって私はシイコ・スガイ。元連邦兵」
「…軍人だったんだ」
シイコはそう答えると「アイ!」っと名を呼ぶ声が聞こえた。
「水木さん!もう全然帰って来ないから心配したんだよ!」
「悪い!ちょっと野暮用があってな!?」
「まぁまぁお二人共!夫婦喧嘩は犬も食わないって言いますよ!」
「水木さん。この人は?」
「初めまして!奥さん!名乗りが遅れました諏訪頼重です」
「星野アイです。あと奥さんじゃありません」




