Novel1 years ago · 2.2k chars · 1 pages

森奥に住む嫌われ者の幼馴染お兄さん妖怪に結婚すると伝えたら強引に花嫁にされた

朝町まみ朝町まみ

[あらすじ] 村娘のあなたは、人々に忌み嫌われている妖怪たちの住む森に毎日のように通っていた。 ある日、婚約が決まったあなたは、もう妖の森には来られないと伝えるため、仲良しのお兄さん妖怪(150歳)の元に向かう。 親のために無理をして好きでもない男性と結婚しようとするあなたを心配し、妖怪お兄さんは婚約祝いの呪いをかけることを提案する。 [利用規約というかお願い] 私の台本をご利用くださる場合は、この規約を守っていただきますようお願いします。 1.この台本をご使用くださる場合は、動画の概要欄に台本のタイトルと私の名前(朝町まみ)、台本または私のpixivのプロフィールのURLを記載してください。 2.この台本を改変してご使用くださる場合は、話の大筋を変えない、また悪意のない改変をお願いします。登場人物の性別や一人称などの変更はご自由にどうぞ。 3.この台本のご利用に際して発生したトラブルに関して、当方は対応致しかねます。 4.使用報告は任意ですが、していただける場合は私のTwitter(twitter/mami_asamati)のDMか@ツイートでお願いします。 5.有料作品として使用していただける場合は必ず4.の方法で報告お願いします。 6.自作発言や動画やその概要欄以外での無断転載はおやめください。

よぉ。
来たか、人の子。
さあ、遠慮なく座れ

にしてもおまえ、大きくなったなぁ。
10年前はあんなおチビだったのに

あ、これ、昨日も言ったか?
すまんすまん。
300年ほど生きている俺からすれば、人間の成長速度は目を見張るものでな。
つい感心しちまうんだよ

……ってどうした?
そんな深刻そうな顔をして

……は?
妖の森にはもう来られない、俺とももう会えないって、どういうことだい?

なんと。
おまえさん、婚約者ができたのかい。
それで、婚約者ができた以上、婚約者以外の男と会うのはよろしくない、と

ただの友達でも男なら駄目なのか。
ふーん、人間界には面倒な決まりがあるんだな。
俺みたいな妖もんにはよくわからねぇや

確かに、人間ではなく鬼であるとはいえ俺は男だ。
だけど、俺たちはそういう仲じゃない。
ただの友達だろ?
なら会ったって別に浮気にはならねぇじゃねぇか

……なんだい、おまえさん。
ちょっと悲しそうな顔して。
俺はおまえさんとはただの友達のつもりなんだが……おまえさんは違うのかい?

そうだよな、あやかしに恋心なんか抱くわけないよな。
婚約者もいるんだし、はは

まあでも、妖怪と仲良くしてるって婚約者にバレるのはまずいよな。
大抵の人間は俺たちを忌み嫌っている。
おまえさんくらいだぜ、俺たち妖怪を好いてくれる人間なんて

バーカ。
変な気なんか遣うなって。
嫌われてることくらい、俺だって言われなくてもわかってる。
この薄暗い森の中に封印された時点でな

あー、なんか空気が重くなっちまったな。
この話は終わりだ

そんなことより、おまえさん。
婚約の相手は?
どんな奴だ

ほう、名家のご子息とな。
玉の輿ってやつかい。
よかったじゃねぇか

……一つ聞くが、おまえさんはその婚約者のこと、好きなのかい?

へぇ、好きじゃないのに結婚するのかい。
そりゃまた、なんで

親のため、ねぇ。
そうか、金持ちと結婚すれば、親に楽な暮らしさせてやれるもんな。
にしてもおまえさん、すげぇな。
俺は好きでもない奴と結婚するなんて、いくら親のためでもできねぇわ。
ま、妖の俺に親なんて存在しないが

しかしおまえさん、本当にそれでいいのかい?
結婚って、相手に一生を捧げるってことだぞ

自分の身体の恥ずかしいところだって全部見せて、
相手の子どもを産んで育てなきゃならないんだぞ

その相手が、好きでもない男でいいのかい?
本当に?

ふーん。
おまえさん、案外 理性的なんだな。
感心感心

そんな良い子のおまえさんには、婚約祝いをくれてやらないとな

おまえさんに会えるのは今日が最後だろうし、
妖怪らしくまじないでもかけてやろう

はは、そう怖がるな。
俺が人間に危害を加えるようなやつじゃないこと、おまえさんだって知ってるだろ。
さ、目を閉じろ

(まじないをかける)

……よし。
もう目を開けていいぞ

さぁ?
どんなまじないだろうな?
効き目が出てくるまでもうちょっとだから、それまでのお楽しみだ

……どうした?
そんなに息を荒くして

へぇ、身体が熱いのかい。
ふーん

ああ、そうだ。
その熱はまじないの効果。
呼吸が荒くなったのも同じくな

はは、どうだ?
おまえさん、今、俺としたくて堪らないんじゃねぇか?

はっ、無理やり発情させるなんて物騒なこと、俺がするわけねぇだろ

俺はただ、本心を隠せなくなるまじないをかけたまで。
つまるところ、好きでもない婚約者なんかじゃなくて俺に抱かれたいってのがお前の本心ってことよ

どうだい?
悔しいかい?
婚約者でもない男の前で、メスの顔にさせられて。
きっぱり諦めるはずだった恋心も暴かれて

俺がまじないをかけさえしなければ、
ちゃんと隠し通せたのなぁ。
かわいそうに

はは、その顔、いやらしいったらありゃしねぇ。
春画の女でもそんな顔しねぇよ

ああいや、隠すこたねぇぜ。
ちゃぁんとかわいいぞ

な、おまえさん、俺の花嫁にならねぇか。
この森の中で、ずっと俺と一緒に暮らさねぇか

さっきはただの友達だなんて言ったがな、ありゃ一種の強がりだ。
俺もおまえさんを好いている。
愛しい愛しいという心……恋の対象として。
おまえさんと同じくらいか、それ以上にな

おまえさんの家族だって、俺が商売繁盛のまじないをかけてやれば長者番付に載れるくらいにはなるさ。
心配するこたぁねぇ。

おまえさん、俺のこと好きなんだろ?
ならさ、どうだい?

そうだな、駄目だな。
婚約者を捨てて、嫌われ者の妖と結婚だなんて

……でも、断りたくても断れねぇよな?
ずっと俺にこうやって迫られたかったんだもんな?
夢にまで見るくらいに

さあ、言ってみろよ。
俺のことが好きだって。
俺の花嫁になりたいって。
俺に抱かれたいって

そんなに難しいことじゃねぇだろ?
な?

……はい、よくできました。
それじゃあ、おまえさんは今この瞬間から俺の花嫁だ

そうと決まれば、森中の妖怪を集めて婚姻の儀式の準備をしなくちゃな。
それから……

はは。
はいはい。わかったよ、せっかちさんだな。
もう我慢できないんだろ?

覚悟しな。
とびっきりの初めてにしてやる

— End —

Comments 1

ツナマヨオニギリ5 个月前
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