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第6話 悪食王

たかてんたかてん

ようやくお仕事が落ち着きそうです。ダンジョン飯のガイドブックを読むのが楽しみです。 この物語では原作のネタバレが含まれております。先に原作を読んで いただけるとより物語を楽しむ事ができます。それでも大丈夫な方は どうぞ、お読みください

マキマは魔王を見送りライオスの方に向きなおる。屋上から緑髪を揺らしたユーベルが現れた。

「ユーベル様!?」
「久しぶりね、フェルン」
「マルシル様達を操っているのはあなたですか?」
「ドワーフ達を操作しているの、その赤髪の女の子だよ」

炎竜が目を覚ますと立ち上がりライオスの方に咆哮をあげる。ユーベルはマキマの隣に立った。

「ドラゴン覚めちゃったけどいいの?」
「えぇ、炎竜のおかげで魔王様も復活した。後は炎竜の好きにするといいわ」

マキマはライオスの瞳を見た。剣を持つとマキマの方に斬撃を入れようとした。

「止まりなさい」

マキマはライオスを操ろろうとした。しかし!その時だった。

ライオスの後ろに獅子ししの姿が視える。マキマと同じ金色の瞳にがこちらを睨んだ。

(この力はまさか…!)

シュタルクに襲おうとしていたマルシル、チルチャック、センシが立ち止まる。

「わしは、一体…何をしていたんだ」
「なんか一瞬だけ意識とんだような?」
「わたし何をしようとしていたの?」
「センシ!チルチャック!マルシル!洗脳が解けてよかった〜よ〜!」

シュタルクが泣き喚くとフェルンはマルシルと抱きしめ魔力を分け与えた。

ライオスが剣を向けたがケン助がライオスの手から飛び出し床に転げる。

チルチャックは屋根からライオスの剣から魔物が見えた。

「ライオスてめぇー!」

チルチャックは怒りを表していた。トールマンの悪口を並べるとライオスは怒りに震えていた。

(逃げやがった!くそ、ケン助、やはり所詮は魔物!)

「ふふ…!」

マキマは微笑むとフェルンが魔法を飛ばすとユーベルが弾いた。

ユーベルはフェルンに接近して攻撃を仕掛けとしたがシュタルクの斧に遮られ《大体なんでも切る魔法(レイルザイデン)》を外してダンジョンの天井を壊した。

「これがフリーレンが言っていた。大体なんでも切る魔法!?」
「手加減はしませんユーベル様」
「戦ってみたかったんよね〜!」

マキマはライオスに近づいた。ケン助を拾おうとしたが魔族がこちらの動きを様子見して迂闊には動けない。

「王の器…!この世界でもあなたは貪欲ね!」
「何を言っているんだ?目的はなんだ!」
「祠の破壊。そしてこの世界の平和にするために動いている」
「祠の破壊?」

ドゴン!天井から大きな音が響くとフェルン達は戦うのを一度止める。

砂煙が消えて視界がよくなると顎ヒゲを伸ばした男をみつけた。

シュタルクは口を開いた。それは久しぶりの懐かしむような声であった。

「ザイン!」

ザインと呼ばれた男は後ろにキルコとマルが、クロエとデンジ、エミリアの姿があった。

「シュタルク!フェルン!?」
「ザイン様…いつの間にこんな大家族の父に!おめでとうございます」
「違う!?俺の子供じゃあねぇよ!結婚してねぇよ!?」

剣の魔族の一人がクロエを襲う。しかし剣の魔族の攻撃は避けてダガーで突き刺して倒し魔族は消滅した。

「イタタ…ここは?」

エミリアが頭のたんこぶをヒールで回復させる。

「多分ここは…ダンジョンだね。周りに剣を持った魔族」
「あ〜連戦だったから腹減ったなクロエ」
「そうだねデンジ、一度ここで昼食したい」
「フン!」

剣の魔族がデンジに攻撃するとデンジがヒモを引っ張るとチェンソーマンに姿を変えた。

「そのまえにかる〜い運動でもするか!ヒャハハハ!!」

魔族達がキルコとマルに次々とやられエミリアの歌姫の力で無力化されていった。

「強い!なんだこの人間たちは!?」
「悪魔が!?」
「もう、魔族はやる気失せてるみたいね」

マキマがそう答えるとライオスから離れた。

「ここは退きます。また会いましょうライオス王よ」
「王?だと…いや!そんなのあとだ、ファリン!!」

マキマの姿が消えるとライオスが炎竜が暴れている姿を見て気持ちを切り替えた。

魔族に襲われているクロエ達のパーティを見て妹ファリンを助けるのを優先する。

「チルチャック!センシ!マルシルを橋の方に!」
「もう行った!炎竜を倒すチャンスだ!この好機を取り逃がしてたまるか!」
「グオオオ!!」

炎竜がライオス達を見つけてこちらの方に走ってきた

「ライオスこっちだ!」

センシはライオスの名を呼ぶと罠をしかけた場所に移動すると炎竜が罠の上に乗りマルシルが魔法を発動させた。

爆発して建物が崩壊して炎竜は瓦礫に飲み込まれる。

炎竜の上に建物の瓦礫の山が積み重なるとライオス達が「やったか!?」っと言葉をもらした。

「グオオオ!!」
「うそ!?全く効いていない!?」

マルシルが慌てる。雄叫びをあげて炎竜が瓦礫をライオス達の方に降ってくる。

「巻き込まれるぞ!」
「うわああ!」
「チルチャック!?」

センシは間一髪で避けたがチルチャックとライオスは間に合わない。

その時だった。ライオスとチルチャックの前にクロエが現れる。

「力をかしてもらう、いいか真人?」
「異論はないよ!」
「領域展開!」

ダガーの中に封印された真人が答えるとクロエは領域展開を広げる。

降ってきた瓦礫が粉砕されていく、それはクロエが領域展開で真人の力を借りて建物を壊していった。

しかし炎竜がクロエを脚で踏みつけて潰そうとしていた。

「あれは…まずいね」
「ユーベル!」
「ここは退きさがるよ、フェルンそれに戦士村のシュタルク」

ユーベルはシュタルクとフェルンから離れる。杖をしまうとフェルンは「待ってください!」っとユーベルに声をかける。

「ユーベル様、どうしてあの人達と行動するのですか?どうして私達と戦うのですか?」
「う〜ん?シュタルクの故郷一度行ったことあるの、強い戦士を殺しちゃったからしばらく出禁になったのだけど、もう一回だけ戦ってみたかっただけ〜!」
「えぇ…」
「引かないでくれるかな?それより、お仲間がピンチだけど行かなくていいの?」

ユーベルがそういうとフェルンはライオス達が炎竜に襲われる。

シュタルクは駆け出すとフェルンはユーベルからライオスパーティの方に視線をあわせた。

ユーベルはそのままシュタルク達の前から消える。

フェルンはクロエの前に行き防御魔法を展開すると脚を弾いた。

弾いたその勢いでバランスを崩し、マルシルの方に倒れ込む。シュタルクがマルシルを抱えてべつの建物に避難させる。

「シュタルク!」
「隠れてろ!」

マルシルを降ろすと炎竜が起き上がる。クロエはダガーを投げる。

炎竜の目が投げたダガーに命中すると視界が塞がれて視えなくなる。

「シュタルク!」

センシが叫ぶとシュタルクは斧を掲げ炎竜の首の部分にある逆鱗を狙う。

「《閃凱撃》!!」

炎竜の逆鱗がシュタルクの斧に当たりそのまま炎竜は倒れた。

「やった…やったわ!」

マルシルが喜ぶとチルチャックが驚いた顔をする。

「俺達…炎竜に勝ったのかよ」
「あぁ!みんなのおかげだ」

ライオスがそう言うとチルチャックが肘を小突いた。

「ほれ…ライオス」

ケン助を放り投げるとライオスはキャッチした。

「ケン助!」
「クロエって呼ばれたあの子、そして知らないトールマンのパーティその件が終わったあと、ゆっくり話を聞くからな、ライオス」
「…はい」

ライオス達は炎竜のところで待つシュタルク達と共にクロエ達のパーティが来た。

ライオスはクロエ達のパーティの中でフェルン達の元パーティメンバーのザインにこのダンジョンに来た事情を聞くことにした。

「はじめまして、俺は神父のザイン、用心棒のキルコとマル、デビルハンターのデンジ、冒険者のクロエ」
「俺はライオス、魔法使いのマルシルとフェルン、戦士のシュタルク、鍵師のチルチャック、ドワーフのセンシ」
「えっと!はじめまして!わたしはエミ…」

ライオスがエミリアの自己紹介に反応すると彼女に近づいた。

「きみ、マーメイドだよねイルカの尻尾の形にちかい耳3階層でみた。セイレーンとは違うな」
「ひゃ!!あのライオスさん!?」

ライオスはエミリアの腕をとってまじまじと見る。

「皮ふは、トールマンと同じ鱗はない、興味深いな」
「やめんかい!」

マルシルが杖でライオスの頭を叩いて止める。魔物好きのライオスはクロエと同じ世界の住人。

エミリアに興味津々であったライオスは残念そうにしている。

ザイン達がここに来た理由を話していた。宿儺を倒したが大きな災害に遭い。

このダンジョンに堕ちてきたようだ。

ライオスとセンシ、デンジは炎竜の腹の中に入りファリンを探していた。

「ダンジョンの上にテューアの街があるのですか」
「ここ島だよ、もしかしてフェルン達と同じように魔法でこの島に移動したのかな?」

マルシルがそう言うとフェルンが悩むとキルコがシュタルクに話しかける。

「わたし達は宿儺の力でここまで飛ばされたのか知れないけど、石碑がこのダンジョンに繋がる魔法が仕掛けれていたかも」
「ダンジョンに移動させる魔法、どうしてそれをしたんだ?」
「情報が足りないからそこは判らないけど、大穴に堕ちる瞬間だけど魔法の光がみえたんだよね」

するとセンシがキルコとシュタルクの間にはいる。

「いまはその話を後にしてくれると助かる。ライオスの妹を助けたい」

センシは炎竜の腹の中から出てくる。

「そうですね。キルコ様、マル様、情報交換は炎竜の一件が済んでからでよろしいでしょうか」
「いいともフェルン!」

キルコは指を鳴らすとマルは竜の腹の中に入る。

「ファリン大丈夫かよ、もう骨があるか判らないだろ?」

マルはそう言うとライオスとデンジが炎竜の胃袋を運ぶ。

「外は涼しいな!炎竜の腹の中あつい!」
「よし開くぞ」

ライオスはゆっくりと胃を斬ると何も入っていなかった。

「から…」
「そんな…違う竜じゃあないの?」

マルシルが言うとライオスは首を振る。

「それはない。炎竜の傷はあの時の竜で間違いない。オスが群れで動くことは考えにくい、念のため腸もさらってみよう」
「ライオス、その必要はない、これを見てほしい」

ライオスがそう言うとクロエが竜の腹の中から黒い塊を取り出した。

「クロエそれは!」
「毛や骨の塊、多分ここに…ライオスの妹がいる」

ライオスにクロエは淡々と伝えるとマルシル達がツバを呑む音がきこえた。

キルコ達とエミリア達にも協力してもらい。ファリンを探してもらう。

そしてライオスが一部の頭の骨を取り出した。マルシルがライオスに駆け寄る。

「ふぁ…ファリン」
「うそ…ファリン」

— End —

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