衝動の果て、雨の中の解放 - 1/14
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IllustAIR-186 days ago929 views

衝動の果て、雨の中の解放

illust/145701872の続きです。   雨は止む気配を見せない。  キリトの頬を伝うのは、冷たい雨粒か、それとも拭いきれない悔恨の涙か。  濡れた手で、彼は自らの衣服を乱暴に押し広げた。  湿った布地が肌を擦る不快感さえ、今の彼にとっては、内側から突き上げる熱を鎮めるためのスパイスに過ぎなかった。 「……はぁ、っ……」  荒い呼吸が、雨の夜気に白く混じる。  彼は震える手で、自身の熱を露わにした。冷たい雨風に晒された肉体は、周囲の温度とは裏腹に、触れた部分から火傷しそうなほどに熱を帯びている。  アスナの面影が、瞼の裏に焼き付いて離れない。  彼女の指先、柔らかな肌の感触、自分を見つめるあの瞳。それらを思い出すたびに、剥き出しになった自身の熱は、より一層硬く、猛々しく脈打った。  彼は、己の欲望を隠そうとはしなかった。  濡れた手で、その熱い塊を乱暴に、そして激しく握りしめる。 「あ……っ、ああぁ……!」  肉が擦れる湿った音と、自身の荒い吐息だけが、路地裏に響く。  動きは次第に狂気を帯びていった。それは快楽を求めるためというより、自分の中の「やり場のない怒り」と「抑えきれない愛着」を、物理的な衝撃へと変換するための儀式だった。  視界が雨に霞み、思考が白濁していく。  脳裏には、ただ彼女への思慕と、果てなき渇望だけが渦巻いていた。 「……っ、あ、ああぁぁ!!」  限界は、唐突に訪れた。  激しい動きの果て、彼は天を仰ぎ、絶叫とともに全身を硬直させた。  熱い飛沫が、雨の滴とともに、自身の指先や濡れた地面へと散らばっていく。  すべてを出し切った後の、虚脱感。  激しい鼓動だけが、静まり返った雨音の中で、孤独に、力強く打ち鳴らされていた。

すず
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