Novel11 years ago · 1.5w chars · 1 pages

アタック!球磨ちゃん!

イチイチ

読みきり作品です。 主に球磨型メインな話です。球磨が主人公だと 球磨多摩の改二来てくれませんかね? 注意・自分設定、文章が下手、キャラが違うなどあります。

……………………グムム

グムムムムムム………

「何そんな唸っているの球磨っち…」

「わからん…」

ここは鎮守府の食堂。今は昼食中。大体同じ艦種と一緒にご飯を食べる……が球磨は一人ずっと頭を抱え唸っていた。それの原因を言いあう北上と木曾。球磨も皆と一緒にご飯を食べるが…今日は席の端にいる。二人はその四席離れの席にいる。声をかけようにもかけずらい…と言うかかけるなオーラを全身から発している。

「どうしよう…か…」

「よし…俺は聞いてくるぜ…」

木曾が席を立とうとした時

「きったがーみさーん!」

「大井っち。」

「もう食事は済みました?」

「うん。大井っちはこれからだよね。」

「はい!私はこれからです!北上さん…私が食べ終わるまで…一緒にいてくれませんか?」

「タマも食べるニャ」

「あ、多摩っち。じゃあここでいいよ。」

大井に続き多摩も食堂に来た。二人は今遠征から帰ってきたところだ。

「大井っち悪いけど多摩っちと食べてて。」

「えええ~~~!!」

「木曾っち私も行くよ。」

「ああ…」

二人は球磨の所に行った。

「…………?何?」

二人は頭を抱えている球磨に近づいていき

「球磨っち!」

と球磨を後ろから抱きついた。

バギィ!!

「大井…箸折れたニャ…」

「球磨っち何そんなに悩んでいるのさ?」

「…………………」

「この改二のスーパー北上さまが相談にのるよ?♪」

……………チリッ……

「ヒッ!」

木曾は瞬時に感じた。話しかけるなオーラが殺意のオーラに変ったことに。球磨の顔をまだ見ていない。だが、多分今の球磨は戦艦クラスを圧倒するんじゃないかと思った。多分、普通の球磨じゃ絶対しない顔をしていると。北上はすぐに離れた。

「く…球磨っち…?」

「球磨姉…」

……しばらくの沈黙後球磨は静かに立ち上がった。

「ごめんクマ…今は話すことが無いクマ…」

そして球磨は立ち去った。

「……………大丈夫かきたが…」

「……………」

「き、北上姉!」

「北上さん!」

北上は半笑いで片目で涙していた。北上はもろにあの球磨の殺気オーラを浴びてしまった。その恐怖でこうなってしまった。

「一体どうしちまったんだ…球磨姉…」

……翌日……

絶対球磨姉どうかしている…

球磨を除く球磨型姉妹艦四人は緊急会議を開いていた。場所は間宮の端の席。

「あのーご注文は?」

「スペシャルパフェ四つお願いします。」

「はーい。」

「さて…球磨姉のことだ。」

「あれはさすがにねぇ…」

「ええ…あれは球磨姉さんでも許せないわ…」

「ニャア…」

「最近球磨っち落ち込んでいるからねぇ。」

「やっぱ何かあるのだろうか…」

「提督に聞いてみるのはどうニャ?」

「そうだな…それも手だ。」

「それは最後の手段にしましょう。まずは私達で解決できるか考えましょう。」

「そうだね大井っち。」

こうして球磨が「ああ」なっている原因を探るため作戦をが始まった。

「スペシャルパフェでーす。」

「いただきまーす×4」

「それで(モグモグ)最初は(モグモグ)球磨っちを(モグモグ)どう呼び出す?」

「北上さん食べながら喋るのはお行儀悪いですよ。」

「ニャー…単刀直入に呼び出すニャ。そして単刀直入に聞くニャ。」

「俺もその方がいいと思うぜ。まどろっこしいのは好きじゃないからな。」

「それ作戦の意味あるかしら?」

「いいんじゃない?」

そして四人の作戦「単刀直入」になった。

……………………
……………
………

「……何クマ?」

「まぁまぁ球磨っち来て来て。」

「こっちニャ。」

球磨を引っ張り…呼び出して工廠に全員集まった。

「これなら誰もいないから平気よね。」

「うん。大丈夫。」

「一体何クマ?」

「……なぁ球磨姉…最近変だぞ…正直心配している。」

「………」

「いつものテンションじゃないしね。」

「相談にのるわよ?」

「そうニャそうニャ。」

ピンポンパンポーン

!!

「お知らせです。次の改二実装が発表されます。」

……………

「球磨っち?」

球磨は拳を強く握っている。くせっ毛もピンと伸びている。

「次の改二実装は駆逐艦です。」

……………

その放送の聞いた時球磨のくせっ毛は元気を無くしたように垂れた。

「なお、しばらくの改二実装は無いとのことです。」

ピンポンパンポーン

「…球磨っち…」

「ひょっとして球磨姉は改二になりたいのか?」

「………」

「それがこの原因なのか?」

「…北上と大井と木曾は改二になっているからいいクマ…」

「それは…」

「それを言うなら多摩も改二になりたいニャ」

「どうして球磨は改二なれないクマ?出撃も頑張っているクマ?でも三人に改二になっているクマ。球磨と多摩はまだ改二じゃないクマ。このままじゃ…」

球磨は改二じゃない改二が増えてくれば改二の艦娘が活躍するだろう。それが球磨の焦りになっていた。このままだと使われなくなってしまう。球磨はそう思っているのだ。

「球磨姉…」

球磨は悲痛な顔をしている。

「ニャ…きっと改二になれるニャ…諦めたら駄目ニャ。」

球磨を必死に慰める多摩。でも多摩も悲しい顔をしていた。

「………………」

三人は何も言うことができなかった。

「………球磨と多摩の改二?」

「そうだ。球磨姉も多摩姉もいいレベルだ。改二なってもいいんじゃないか?」

「そうそう、球磨っちも多摩っちも改二なれば強いと思うよ?」

「そうですよ提督。早くあの二人を改二実装してください。」

なんと三人は直に提督に相談してくることにした。そうすれば改二実装を早くできると思った。多少脅しをかければなんとかしてくれると思ったのだ。実際大井が魚雷を提督に向けている。

「……………」

「提督、黙ってないで何とか言ったらどうなんですか?」

「……………」

提督は黙って何枚か紙を渡した。

「これは…艦娘のデータ…?うわ…みんな結構錬度あるなぁ…でも…」

「そうだ。改二ではない。」

「どう言うこと?」

「…私もできればすぐにでもあの二人を改二実装してやりたい…でも…私じゃ無理なんだ…」

「よくわからないんだけど?」

「少し説明する。みんなレベルが上がったらすぐ改造と言う訳にいかないらしい…改二実装が分かるのは本部の通達でやっと改二の設計がもらえる。」

全ての艦娘は必ず改二になれる訳ではない。本部が改二なるための設計を作っているわけである。その設計が完成すれば艦娘のレベルの条件を充たせば初めて改二になれる訳だ。勝手に改造してしまえば艦娘の体をボロボロになる。だから本部の設計待ちなのである。

「そうなんだ…そんなことが…」

「三人は早くに改二の設計が来たからレベルが上がり次第改造できたわけだ。意地悪していて改二にしていない訳じゃないんだ。加賀や赤城だって改止まりだろ?こんなレベルがあるのに改二になれない。それも本部が設計を作れてないんだ。」

「そうか…」

木曾は静かにうなずいた。

大井も構えを止めた。

「でも二人を不安にさせてしまったのも事実だ。私から話すよ。二人を呼んできてくれ。」

…………………

「提督来たクマ。」

「何ニャ?」

「…三人から聞いたよ。改二になりたいのか?」

「………」

二人は頷いた。

「ゴメンな。不安にさせて。説明させてもらうよ。」

提督は二人に説明した改二になれない理由を。

「そんな…」

「そう言うことニャ。」

「設計が来たらきっと改二になれる。待っていてくれ。」

提督は頭を下げた。

「わかったクマ。待つクマ。」

「わかったニャ。」

「ありがとう。そして球磨。」

「クマ?」

「この中に不必要なやつは一人もいない。改二じゃなくても君は十分強い。私がよくわかる。」

「!!」

提督は笑った。提督はちゃんと見ているのだと球磨は改めて認識した。

「く、クマ!失礼するクマ!」

………………

「球磨……顔が真っ赤ニャ。」

「そんなこと無いクマ!」

しばらく多摩にからかわれた球磨だった。

……………………

いつから球磨は提督のことを思うようになったクマ?

提督に初めて会って…出撃して褒めてもらえて嬉しかったクマ。

時間を重ねる内に提督の事…

……………ねえ………

球磨…姉……

「球磨姉!」

「!!」

「球磨姉珍しいな。こんな所で寝てるなんて。」

「………クマ?」

球磨は食堂で座ったまま寝ていた。

「く…クマ…少し寝ていたクマ…」

「いや…ガッツリ寝ていたぞ。疲れているのか?」

「クマ…」

「はぁ…じゃあ俺は行くぜ。早く部屋に戻れよ。」

「………球磨は何してたクマ?」

……翌日……

「よーし今日は遠征クマ!」

「ニャー!」

「付いて来るクマー!」

「おーーー!×5」

メンバーは球磨、多摩、第六駆逐隊である。

………………………
………………
…………

「提督帰ってきたクマー!」

「お疲れ様。みんな。」

「当然よ!」

「ハラショー」

「司令官!褒めてね!」

「なのです!」

「ははは、みんなよくやったよ。」

暁達全員頭を撫でている。

「……………」

「球磨も多摩もお疲れ様。」

球磨と多摩も頭を撫でた。

「ニャー…」

「球磨はぬいぐるみじゃないからなでな……」

「どうした?」

「何でもないクマ…」

「………ニャ…」

頭を撫でてもらっている球磨は顔は赤かった。

……………………

多摩の集合により再び球磨を除いた四人が集まった。集合した内容は…

「球磨っちが恋!?」

「そうニャ。あれは完全にホの字ニャ。提督のことを意識しているニャ。完璧に好きな目をしていたニャ。」

「そっかー球磨っちも春が来ちゃうかー♪」

「で、まさか内容は…」

「そうニャ…球磨と提督をくっつけさせるニャ!」

「そんな簡単にいくか?」

「ニャ?」

「提督に好意を寄せている艦娘はかなりいる。なかなか厳しいぞ。」

いつも提督に好き好きアピールをしている金剛、静かだが提督に好意を寄せていることが明らかにわかる加賀。甘え上手な電、料理や家事が完璧な鳳翔、他にも榛名、翔鶴、瑞鶴、雷、など提督大好きな艦娘は沢山いる。それを球磨に提督の隣につかせようなんてかなりな難易度である。下手したら深海棲艦相手に傷一つ負わず勝つより難しいかもしれない。

「でも球磨の気持ちを考えたいニャ…このまま諦めろなんて可愛そうニャ…可能性は低いかもしれない…でも何もしないよりはマシニャ…」

いつもののほほんとしている多摩。じゃないやると言ったらやるそんなやる気に満ちた多摩だった。

「しゃーない。このスーパー北上様も協力しよう!」

「私もやるわ。球磨姉が提督とくっついてくれれば北上さんを取られずに済むし。」

「…俺も協力するぜ。」

「決まりニャ。早速作戦会議するニャ。」

「どーする?」

「球磨に単刀直入に聞いて多摩達がサポートするニャ!」

「なら最初から球磨姉連れて来なさいよぉ!」

「……今度は何クマ?」

「球磨、自分に正直になるニャ。」

「な…何クマ?」

「提督のこと好きニャ?」

「!!」

わかりやすい。くせっ毛が直立した。

「く…くま…何言うクマ…///」

「球磨姉、落ち着いてくれ。」

「深呼吸はい。」

「くーーーまーーーー……」

「何て変った深呼吸かしら…」

「正直もうバレバレニャ。」

「クマーー……」

「多摩達は球磨を応援するニャ。提督に振り向いてもらえるように多摩達がサポートするニャ。」

「でも…他に提督が好きな子はいっぱいいるクマ…」

「でも球磨は何もしないでこのままでいいニャ?」

「それは…」

「球磨はこのまま見ているだけニャ?」

「…………」

「確かに可能性は低いニャ…でも何もしないより…少しでも提督の心に残せるようにするニャ…」

「多摩…」

「俺もそれの方がいいぜ。せっかくなんだやるだけやってみようぜ!当たって砕けろだ!」

「砕けたら駄目ニャ。」

「………さっきから何二人は震えているんだ?」

「い、いやー?」

「な…何も?」

多摩がらしくもない熱いことを言っているのでそれがあまりにも可笑しくて笑ってしまいそうなんて死んでも言えない……笑ったら多摩がマジギレしてしまう…

「よし!実行だ!」

「おーーー!」

「クマ…」

なんでここまでするクマ?みんながこんなことをやる必要ないのに…でも感謝するクマ…

作戦その1 お弁当を渡して提督の高感度アップ

「球磨っちは料理したことは?」

「ふふん!自慢じゃないクマがそれなりに出来るクマ!」

「ほう…それは意外だな…」

いつか提督に食べさてもいいように密かに練習していたことは内緒クマ。

「じゃあ朝早く起きて弁当作りだな。」

……翌日……

「出来たクマ!」

マルロクマルマル 熊のマークがポイントのエプロンを身にまとい球磨は弁当を作った。

「へぇー旨そうじゃん。これなら大丈夫だよ!」

ちなみに球磨が作ったのは栄養を考えたサケ弁当である。

「よし!昼頃に持っていこう!」

「てか多摩っち早く起きてよー」

「ニャ…zzz」

ヒトフタマルマル

「なんか…緊張するね…」

「俺もだ…」

「頑張るニャ!」

「頑張って!」

「…行って来るクマ!」

そう言って球磨は指令室に向かった。提督は大体ヒトフタサンマルに食堂に行く。その前にこのお手製お弁当を渡せば提督からの高感度は上がるはず。

コンコン

「はい。」

ガチャ

「提督いるクマー?」

「おう、いるぞ。」

「あの…提督…」

「なんだ?」

「実は…お弁当を…」

ガチャ!

ビクッ!

「提督さーん!お弁当作ったぽい!」

「ゆ、夕立!?」

「たまにはお弁当もいいっぽい!食べてほしいっぽい!」

「提督!卵焼き作ったから食べて!」

「ず、瑞鳳も!?」

夕立に続いて瑞鳳も。

ずん!

!!

「司令!今日こそ大丈夫です!この特製比叡カレー食べてください!」

「いや、待て、その、あの…」

「提督さんは夕立のお弁当を食べるっぽい!」

「私の卵焼きよね!?」

「司令!私のカレーを!」

………………

「……あ…球磨っちどうだった?」

「…………」

つーーーー

「わああああ!」

球磨は静かに涙を流した。

作戦1失敗

「そっかーそんなことがあったのねー」

「チッ…空気読みなさいよ…雷撃処分してやろうかしら…」

「大井っち怖いこと言わないの。」

「次ニャ次の作戦ニャ!」

「あれ?お弁当は?」

「多摩が処分したニャ…ケプ…」

作戦2 さりげない優しさで高感度アップ作戦

「明日は確か球磨が秘書艦ニャ。つまり提督は日々の書類で疲れているはずニャ。肩揉みをしてスキンシップで高感度をアップニャ!」

「なるほど…多摩姉も考えるな!」

「そうニャそうニャもっと褒めるニャ!」

「まぁそれが無難かな?」

「次は頑張りなさいよ!」

「クマ!」

……翌日……

「今日は球磨が秘書艦か、よろしく頼むよ!」

「クマ!任せるクマ!」

やってやるクマ!

一時間後…

「ふぅ…書類整理こんなもんかな…あー肩痛い…」

来た…チャンスクマ!

「あの!提督!」

「どうしたんだ球磨?」

「く…クマが…か…肩を…」

バンッ!

「提督…」

「か…加賀…?」

「クマ…?」

「…新しい書類が来ています。」

「うわぁ…本当だ…」

新しい書類が何重にもある…

「私も手伝います…私がいればすぐに終ります。」

「でも今日は…」

「大丈夫です。問題ないです。」

「クマ…」

「じゃあ球磨、お茶を入れてくれるかな?」

「わ、わかったクマ。」

「私が入れます。」

「クマ!?」

「加賀…」

「私のお茶の方が集中できるわ。」

「クマ…」

「……なぁ加賀さっきから強引すぎじゃないか?私は球磨にお願いしたんだ。だから球磨にお茶を入れてもらう。」

「クマァ…!」

「ここは譲れません。」

「!?いつの間に!」

いつの間にかお茶が入れられていた。

「さぁ早く仕事しましょう。その後は食事にしましょう。」

「………クマ…」

「ゴメンな球磨…加賀は聞かないものだから…」

「仕事してください。球磨さんは上がって結構です。あとは私が処理するので。」

「く…クマ…」

「球磨。」

「クマ?」

「肩がこったから肩を揉んでくれると嬉しいな。」

「…クマ!」

「肩を揉みながら仕事が出来るのですか?」

「余裕だよ。仕事が速くできる気がするよ。」

「……なら私が…」

「球磨頼む。」

「クマ♪」

「強情ですね。」

「君に言われたくないな。」

「じゃあ…やるクマ。」

これで提督に肩揉みして高感度を上げるクマ!

ダダダッ!

「へーイ!提督!私とティータイムにするネー!」

「金剛!?」

「金剛さん…騒がしいわ。」

「提督ーー!いつまでもそんな所にこもってないデ私とティータイムにしまショー!」

「金剛さん…今提督は書類作業で忙しいの。そんな暇はないわ。」

「じゃあ書類は加賀に任せて私とティーにするネー!」

「………頭にきました。」

「ストップストーーーーーップーーーーーーーー!!!」

……………………

「あ…お帰り球磨っち。どうだった?」

……………

「球磨姉?どうしたんだ…」

ズシャア

「球磨っちーーーー!?」

「球磨姉ーーーーー!?」

倒れた球磨の姿はどこかの武道家を彷彿とさせる姿だった。

作戦2 失敗

「ぐむむむ…」

「なーんかタイミング悪いって言うか…」

「今すぐ魚雷をぶち込みに行きましょう。」

「大井っち落ち着きなって…」

「次は…どうする…」

「次はこれにするニャ…」

作戦3間宮デート

「提督と球磨を間宮さんの所で二人きりにするニャ。」

「そんなの無理クマ。間宮さんの所にはいっぱい人がくるクマ。」

しかもよく駆逐艦が来るから絶対狙われるクマ…

「ふっふっふっ…心配ニャい…多摩が手引きするニャ…大型戦艦に乗った気持ちでいるニャ。」

「……クマ…」

「みんな…手伝ってほしいニャ…」

「?×3」

……翌日……

「なぁ提督よ。」

「なんだ木曾?」

「今暇だろ?」

「まぁそうだな。」

「どうだ…たまには間宮の所に行って甘い物でも食べないか?」

「…………」

「?どうした。」

「木曾がそんなことを言うなんて珍しいな。」

「まぁな。たまにはいいだろう。」

「木曾が言うなら…そうしようかな。」

「決まりだな。」

…………………

「連れてきたぞ。」

「あ、提督ーこっちこっちー」

「お、球磨型全員集合か。」

「まぁ提督にはいろいろ世話になっているからね。」

「ええ、提督には感謝していますよ。」(ニッコリ)

「……お…おお…」

「今回は多摩達が日ごろの感謝を込めて提督に奢るニャ。」

「いや、そんなつもりでは…」

「いいから…こう言うのは素直に従うものだぜ。」

「わかった…そうしよう。」

「ではこちらにどうぞ。」

連れてこられたのは六人で入るにはやや狭い…いや狭い空間。そこにテーブルと椅子がある。強いていえばそれだけ。

「間宮さん…ここは…?」

「ふふっ…実はここは多摩さんの希望で作った部屋です。」

「多摩が?」

「はい。多摩さんが大量のコインを持ってきて作ってほしいといわれたので大工妖精フル活用で作った部屋です。」

「なんでこんな部屋を…」

「多摩が一人で静かに食べたいときニャ…」

実は昨日から間宮さんにお願いして急いで作った部屋である。もちろん間宮さんに事情を説明した。間宮さんは苦笑いしながらも引き受けてくれた。大きなポスター…壁紙で見えていないが壁紙の一部を捲ると扉がある。回り扉だ。そこにこの部屋がある。

「でもこの部屋だと…キツイ…」

「そうだねーじゃあ私達でジャンケンしよっか。誰か一人が提督と一緒にこの部屋で食べられるのはどう?」

「賛成だぜ。」

「わかったニャ。」

「クマ!」

「了解!」

「じゃあ…いくよ…ジャーンケーン…ポン!」

ジャンケンの結果球磨の一人勝ちだ。

「おめでとう。球磨姉♪」

「よかったねー。」

「じゃあゆっくりするニャ…」

「あ、注文はこのマイクでできる。食い物はこの壁の穴から出で来る仕組みだ。」

そう言って球磨を除く四人はいそいそと出て行った。

………計画どうり…間宮さんに頼んで少し営業時間を変えてもらった。朝からやっているが昼に変えれば昼になるまではみんな間宮には来ない。そこで午後になる前にいけば誰もいない。ジャンケンはみんな仕組んでいる。でも球磨はほぼパーしか出さないから仕組まなくてもよかった。球磨が姉妹の仲で一番ジャンケンが弱い。あとは…

「みんなでこの扉を守ることだね。」

間宮の入って奥の座敷の一面に壁紙が張ってある。その奥の一部が隠し扉がある。その座敷の席に多摩達は座る。北上、大井が壁紙に背を向けている。念には念を、万が一怪しいと思われても駆逐艦なら大井は「笑顔」で駆逐艦を抑えることができる。

「あとはみんなで悟られないようにするんだ…」

静かに球磨と提督の防衛が幕を開ける。

「そう言えばよく誰も見つからないで提督連れて来れたね木曾っち。」

「ふっ…見くびるなよ…今日の演習や特訓などの艦娘達のパターンを読んできたからな。しかもまだヒトヒトマルマルだ。容易かったぜ。」

ぶっちゃけ今日球磨型は非番なのでタイミングがよかっただけである。

「間宮さん、お願いしますよ…」

「はい、わかっています。」

間宮さんにも協力してもらわないと困る。間宮さんも協力してくれている。間宮さんもグルだ。

…………………
…………

「よし、もうすぐ一時間経つ…」

「みんな気張るニャ。」

ヒトフタマルマル 間宮開店である。

………………

「お待たせしました。提督、球磨さん。注文どうぞ!」

「お、やっとか一時間も待ったよ。」

「ふふふ、ごめんなさいね。」

「じゃあ何頼もうか?」

「じゃあー…このハチミツパフェクマ!」

「じゃあ私はこれで。」

「わかりました。」

注文をしてあとは待つ。しかし…

「多摩もよくこんなことを考えるよな。」

正直多摩はこんなことする奴では無いと思っていた。

「そうクマね~球磨もビックリするクマ。」

「ははは…」

……………

「うまくやれてるね…」

「まだわからニャい…これからニャ…」

「そうだ…気を抜くなよ…」

「わかっているわ…」

実は提督と球磨には内緒で部屋に盗聴器を仕掛けている。これで二人の話を聞ける。ちなみに四人は小型機械で話を聞ける。開発妖精が作ったものである。

「こんにちはー!」

「あらいらっしゃい。」

「!」

やって来たのは暁達第六駆逐隊。常連である。

「あれ、間宮さんリフォームしたの?」

「そうよ暁ちゃん。」

「ハラショー…」

「きれいなのです!」

「私達が一番最初のお客様かしら?」

「うーん違うわ。ほら。」

「あ。」

座席の端で多摩達がもういる。

「早いのです。」

「そう言えば今日球磨型はお休みだって言っていたね。」

「そう言うこと。さぁどうぞ。」

間宮さんがさり気なく反対方向の席に案内して座らせる。

「あれ?そう言えば球磨さんがいないわね。」

「球磨さんはあとから来るそうよ?何食べる?」

「じゃあ…」

……………………

「やっぱ来たね…」

「ニャア…」

第六駆逐隊は提督好きと言っているから油断できない。

「普通にしていれば問題ニャい。」

「そうだ…普通にしていば…」

「はい!お待たせ。スペシャルパフェよ!」

「じゃあ食べるニャ。」

「いただきまーす。」

………………

パカッ

壁が開いてパフェが出てきた。

「へぇーよく出来ているな。」

「クマー」

「じゃあ食べるか。」

「クマ!」

この静かな空間で二人はパフェを食べ始めた。

「お、うまい。久々に食べると旨いな。」

「おいしいクマー。」

「球磨のハチミツパフェも旨そうだな。」

「!そうクマ…食べてみたいクマ?」

「いいのか?」

「クマ…」

球磨はスプーンでハチミツが多いところをすくって

「はい…あーんクマ…」

「く…球磨?」

(ナーーーイス球磨っち!)

(そのままいくニャ!)

「あーんクマ!」

「あ…あーん…」

恥ずかしがりながらパフェを食べた。

「うん…おいしいよ。」

「そうクマ?」

「ああ。じゃあ…」

提督も球磨と同じように

「はい、球磨。」

「クマ!?」

「私だけでは不公平だからな。あーん。」

「あ…あーん…」

パクリと一口

(よしっ!×4)

「どうだ?」

「お、おいしいクマ…」

「よかった。」

「//////////!!!」

ガンッ!!

!!!!

「だ…大丈夫か球磨!?」

「大丈夫クマ…」

球磨はあまりの恥ずかしさに頭を壁に打ち付けていた。

……………

「ま…間宮さん!何あの音!?」

「え…えーと…」

「もーーー大井っち何しているのさーー!」

「え?」

「ご…ごめんなさい!」

「いくらおいしいからって狭いんだから頭振ったら後ろに当たっちゃたよー?」

「き、気を付けますね…あはは…」

「なんだ大井さんか…」

「そんなにおいしかったのです?」

もちろん芝居である。大井が後ろの壁に頭を打ったフリをした。とっさの行動である。

「もー何しているのさ球磨っち…」

………………

今三十分経った…第六駆逐隊は帰ったがリフォームしたと言う情報を聞きつけ次々と艦娘がやって来た。利根筑摩や愛宕、高雄、金剛や赤城や他駆逐艦達。結構席が埋まってきた。

「へーイ!リフォームした間宮もなかなかいい所デース!」

「上々ね。」

…………………

「結構ガヤガヤしてきたね…」

「そろそろ…撤退したほうが…」

「………………」

「多摩っち?」

多摩がさっきから汗が止まらない。

「どうしたんだ?多摩姉…」

「やってしまったニャ…」

「やってしまったって…?」

「このままだと提督と球磨は出れないニャ…設計で裏の扉で出られるようにするのを忘れていたニャ…」

「!!!!」

「なんだと…!?」

……………

「ふぅ…食べたな。」

「そうクマね。」

「そろそろ行くか。みんなももう戻っているだろ。」

「!て、提督…」

「さて…ん…開かない…」

……………

ググググ……

(提督まだ出てきちゃ駄目っ!)

気付かれないように大井が扉を押さえている。左手で。

(どうする…!?)

(今考えるニャ…!)

(早くして…大井っちはまだ平常心を保っているけど顔に出ちゃいそうだよ…)

「そう言えば…」

!!

「あなた達はずっといますよね…」

さすがに不審に思ったのか赤城が質問をしてきた。

「そうデースね。」

暁達から聞いていたのかもう球磨型のみんながいたと赤城と金剛は知っていた。でもさすがに後に来た第六駆逐隊より長くここにいるのはどうかと思う。

「今日はお休みニャ。だからずっとここにいても問題ニャい。」

すかさず多摩が答える。

「そうですか…あら…大井さんはどうしてそんな震えているのですか?」

「いえ…その…」

大井は笑ってごまかしているがもう腕が限界に近い…

いよいよ他の艦娘も騒ぎ出した。

ドンドン!

「え!?」

壁を叩くような音を赤城と金剛は聞き逃さなかった。

「…大井さんの後ろ…何かいるのですか…?」

(ヤバイヤバイ…)

大井を除く三人も嫌な汗が出てきた。

「妖精の仕業じゃないかな~~あはははは…」

「へーイ北上変な笑いデース。」

「北上さんは変な笑い方しないわよ!」

大井が身を乗り出して言った。

「あ、駄目!」

ガチャ

「ふーやっと出れた…扉に何か引っかかっていたのかな…?…ん?」

静まる空気…みんな注目した。大井の後ろから提督と球磨が出てきたことに。

「お、みんな結構いるなー。ん?どうした四人共?」

「クマ…」

どうやら球磨は提督を止められなかったようだ。

多摩が魂が抜けている顔をしている。北上と木曾はガックリと肩を落とす。大井は一気に疲れた顔になった。

その後きっちりとみんなから説明を要求された。多摩と間宮さんの必死の説明(言い訳)により多摩が大量のコインを出して作った多摩の部屋と納得した。ちなみに何故提督と球磨がその部屋にいるかの説明は多摩が使わせてあげたとなっている。だがその話を信じない者もいるはずで…

「へーイ!提督駄目ダヨー!次は私と一緒にデートするネー!」

「提督さん!私と一緒にご飯食べよ!翔鶴姉も早く!」

「提督!榛名と一緒に…」

「提督!夜戦しよ!」

「司令官さん!あの…電と一緒に…」

「司令官!私がいるじゃない!」

「提督の隣は譲れません。」

と言った感じで次から次と艦娘達が何かあるたびにデートに誘おうとしたり何も無くとも何かと提督に一緒にいようとする艦娘が多くなった。たとえ違う秘書艦だとしても。

「……………」

すっかり意気消沈する四人。あれ以来、他の艦娘達に警戒されている。

「…多摩のミスニャ…」

「多摩っち…」

「こうなったら既成事実を…」

「ちょ…何言ってるのさ…」

「でも北上さんもうこれしか…」

「もういいクマ。」

球磨が立ち上がり言った。

「みんなここまでよくやってくれたクマ。提督が球磨達をちゃんと見ているって事がわかったクマ…だから…」

「球磨っち…」

ビービービー!

!!!

緊急警報がなった。

「深海棲艦接近!直ちにこれを迎撃してください!」

「!みんな行くクマ!」

「おおっ!」

………………

戦艦、空母クラスの深海棲艦はいない。しかし駆逐艦、軽巡の数が多い。かなりな数いる。全て倒すのは大変であろう。だがこっちは金剛率いる高速戦艦や加賀や赤城の正規空母がいる。勝ちは十分にあるだろう。

「こんな敵すぐバーニングネー!」

「慢心しては駄目よ。」

「これならすぐに倒せるだろう。みんなの出番はないかな…」

球磨達も装備をして出撃準備をしているがどうやら金剛達が倒すだろう。

「クマ…」

「じゃあ大丈夫だね。」

「そうね。」

「提督!報告です!海域に強烈な雨が発生!空母による攻撃が不能です!」

「何!?」

「さらに敵潜水艦の攻撃です!」

「潜水艦もいるのか!?」

タイミングが良いのか悪いのか駆逐艦達や潜水艦に強い五十鈴などは今遠征で出払っている。

「このままだと…」

「…空母を撤退させる。戦艦は空母の撤退援護だ。球磨、多摩。ソナーを装備、爆雷もだ。出撃準備!」

「クマ!」

「大淀は引き続き情報更新を。それと悪いが非番の川内達にも連絡を!」

「はい!」

………………

ドンドンドン!

「へーイ…スコールが強いネー…」

「くっ…私達が何もできないなんて…」

「球磨達が来たクマー!」

「球磨さん!」

球磨型、川内型が到着した。

「よーし!ちゃちゃっとやるよ!」

「はい!」

「那珂ちゃん現場入りまーす!」

「北上達は軽巡達を倒すクマー!」

「了解!×3」

「多摩!ソナークマ!」

「ニャ!」

ピコンピコン

「クマ!」

ソナーで発見した潜水艦を爆雷投射した。

………………
…………
……

「全員よく戻った。」

全敵艦を倒し艦隊が戻ってきた。

「悪かったな川内、神通、那珂。」

「ホントだよー!那珂ちゃんビックリだよー!」

「今度なんか奢ってよね!」

「ね…姉さん…」

「ははは、三人にはアイスを奢るよ。」

「やったー!」

「球磨達もよくやったな。」

「クマー優秀な球磨ちゃんクマ。」

「問題ニャい。」

「ふふん♪」

「雨でびしょびしょだわ…早くお風呂に入りたい…」

「当然だ、別に騒ぐほどじゃない。」

「特に球磨。潜水艦をよく多く倒した。えらいぞ。」

提督は濡れた球磨の頭を撫でた。

「く、クマー//」

「へーイ!私も撫でて欲しいデース!」

「おい!抱きつくんじゃない!」

「……ここは譲るわ…」

「ふふっ…」

「何ですか赤城さん…」

「いえ…何でもないですよ♪」

(よかったニャ球磨…)

…………………

「クマ…」

夜一人球磨は外で座って月を見ていた。

「こんなところでどうした球磨。」

「あ…提督どうしたクマ…」

「球磨こそ。」

提督は球磨の横に座った。

「……………」

沈黙が続く。何を話せばいいかわからない。

「…提督は…」

「ん?」

「提督は球磨達のことどう思っているクマ?」

「…と、言うと?」

「提督は優しいクマ。いろんな艦娘に優しいクマ。でもついつい考えるクマ…球磨達は敵を倒すために頑張っているクマ。でもどんどんみんな強くなっていくクマ…戦艦や空母に勝てないクマ…駆逐艦や軽巡も改二で強くなっていく…北上達も…だから…」

ビシッ!

「痛いクマ!」

提督は球磨の頭をチョップした。球磨は頭を抑えている。

「改造できない奴は使われなくなるか?」

「………」

「完璧勝利主義の奴なら言いそうだな。そういう奴は。」

「え?」

「私は確かに海の平和を取り戻すためにみんなを率いて指揮をしている提督だ。でもお前たちがいなくなったら私は悲しいぞ?」

「クマ…」

「球磨達は私の最初のメンバーの一人だ。最初は暁達やお前達しかいなかった。戦艦や空母なんていなかったろ?みんなサポートしてくれて…本当は私がしっかりしなきゃならないのにな。でも今は違う。みんな支えあっている。誰か一人でも欠けたらそれが全て終わってしまう。」

提督が最初に出会った艦娘は暁達第六駆逐隊、球磨型である。最初は本当に苦労した。レベル上げに書類の整理など。でも時間が経つにつれてみんな強くなった。新しい仲間もどんどん加わりみんな戦いながらも笑っている。時にはいがみ合いながらもみんな一人一人強くなっていった。

「提督…」

「誰も弱い奴はいないよ。球磨もみんな。」

「……!」

「むしろ球磨や多摩も軽巡で強いんだからそんなこと言うなよ。長い付き合いだからわかるよ。」

「クマァ…!」

「しかもカワイイからな!」

「///!!」

突然の発言に球磨は顔を真っ赤にした。

「く…クマ!いきなり何言うクマ!」

「本当さ…みんな綺麗な人やカワイイ人ばっかだよ。」

「………」

「ん?どうした?」

「いや…なんでも無いクマ…」

何故か球磨がションボリしてしまった。

「でもみんなあれだな…勿体ないな。」

「なんでクマ?」

「確かに私は男で一人だ。でも戦いが終わったらみんな艦娘で無く普通の女の子に戻れる。それからいい出会いはいっぱいあるのにみんな早とちりしすぎだ。私よりきっといい奴はいっぱいいるよ。」

「…提督はモテモテクマ…」

「それは…嬉しいけど……自由になったらみんな私のことは忘れるさ。」

それは提督の立場だからと言う意味だ。戦いが終り提督と言う立場が無くなったらずっとこんな一緒にはいられない。艦娘の何人かは本当に好意を示しているかもしれない。または嫌々従っていただけかもしれない。戦いが終わればみんな提督と言う指示を聞く意味が無くなる。つまり本部もここから解放され提督の下から離れていくだろう。でも提督はそれでいいと思っている。平和な海を取り戻してみんな自由になれるのなら…提督はそれでいいと思っている。きっと自分の幸せを見つけると信じて。

「提督のことを本当に好きだと思っている人はいるクマ…」

「そうかもな。」

「提督は本当に戦いが終わったらどうするクマ?」

「私も嫁探しかな?ははは。」

「なら…球磨を嫁として立候補するクマ。」

「!?」

「多分暮らすとなると多摩達も一緒クマけど。」

「く…球磨?」

「提督…球磨は提督の優しさに惚れているクマ。もし…提督が…球磨のことをいいと思うなら…」

球磨が少し沈黙後…

「球磨をお嫁さんにして下さい。」

球磨は笑顔で提督に言った。

「!?球磨…!」

「じゃあおやすみクマ♪」

………………

ふふふ…決めたクマ!球磨は提督を絶対釣り上げてみせるクマー!それまで他のライバルに負けないクマ!

提督待っているクマー!クマクマー!

おわり

— End —

Comments 2

ブラウントラウト5 年前

「どこかの武道家」って誰だろう… ヤムチャ?

I
inamazu11 年前

クマクマー

Sakuria
Where every work blooms
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