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一条の光 ③

yuzhonyuzhon

オリ主♀が主人公です。 このシリーズは明るく楽しいのを目指します。 評価(いいね)、コメント、フォロー、ブクマありがとうございます!励みになります! 相変わらず捏造、妄想、キャラ崩壊しています。それでも宜しければどうぞ。 前作が2026年5月24日付け小説女子に人気ランキング51位、小説デイリーランキング92位に、2026年5月25日付け小説女子に人気ランキング54位、小説デイリーランキング17位に入りました。ありがとうございます。

周りには既に根回しをしていて、何かあったとしても対処はしやすくしている。

「もし、四葉現当主の静養が間に合わなかったら…?」

静養する前に師匠の結婚が発表……もしくは発表の手筈を整えている時に知られたら…?

『四葉の交渉人達の頑張りが足りなかったか…時期が早すぎた可能性はあるけれど…』

邪魔というか、何かしらちょっかいをかけそうではある。

「そういう時の…対処方法とかは…決めてたり…?」

絶対四葉現当主が何もしないという保証はない。

『そうだね…ん?将輝からメールだ』
「あれ本当だ…こっちにもきてる…」

画面の端に将輝のメールを展開した。

将輝からメールが届いた。
その内容がタイムリーだった。

《四葉現当主が静養する。臨時として新発田勝成が代行する事が決定した》

「これは…」
『交渉人達が…やるべき事をしたんだね』

画面のジョージは小さく何度も頷いた。

『四葉現当主の権力を無くしたんだ』
「無くした…?」

本当かな?
その地位にいないだけで、彼女の権力はまだあるように思う。

「当主の座にいないから、好きな事出来そうなんだけどね…」

それだけに集中出来るというか…。
柵が無くなったというか…。

『多くの人員を動かすにはある程度の地位にいなきゃならないよ?』

ジョージの言う事もわかる。
情報収集や他と交渉するにも人手がいる…今、それが無くなった。

だけど師匠が手元にいないからといってあっさり諦めるだろうか……?

そこが引っかかる。

「例えば個人でどうにか…」
『年齢が上がるにつれ、魔法行使の負担は強くなるはずだよ』
「………」

年齢が上がると魔法が使えなくなったりするから、何かしらの負担があると思うけど…。
その負担があってもやりそうなんだよね…。

「負担があっても個人で何か出来るって事よね?」
『葵ちゃん?』

私が実際に見たわけじゃないけれど…師匠が手元から離れた、妹さんの更生プログラムで四葉現当主の予定が狂った。

それだけですんなり諦めるのは……ちょっと…ね。

『四葉の交渉人達がどうしたか…だね』
「彼ら次第……」

…で諦める…?

『僕なら即、決定権とか仕事の采配を奪う』
「権力を奪う……」
『その地位にいても彼女が動かせる数を減らす』

実権のない、お飾りの地位にって事?
それで諦め…る?

『本来なら…急に静養と言っても信じられないだろうから、少しずつ周知させなきゃいけないんだけど…』

確かに大きなミスがない限り、勇退とか世代交代を周りに……。

『司波深雪の件、司波達也の移動の件、この二つは四葉内で賛否両論なのは想像に難くない』

一枚岩ではないと言っていたもんね…。
口にはしなくても不満はあるだろうな。

『小さな不満を当主としての資質を疑うようにもっていけば…』
「不満を…?」

そういうのに四葉の者がのるだろうか……?
必ず裏付けを取りそうなんだけど…。

『現当主がお疲れだと、当主としての仕事がキツくなってきたとかね』

ああ、不満を四葉現当主の体調不良の証拠…裏付けにするのか…。

「妹さんの件で…対応に疲れたと?それで静養になるかな?」

一部には責任を取ったようにも見える。
一部には問題から逃げているようにも見える。

『まだ責任が取れるうちに勇退、交代したい…と言っていたとすれば…』

…責任能力が……あるうちに?
まだ判断能力があるうちに?

『どう言われようと本人は筋を通した事になる』
「筋を通す……?」

全てを、世界を壊そうとする人が筋とか気にするだろうか…?

疑問が浮かぶが、ジョージは話続ける。

『周りは一応納得するだろう。少しずつおかしくなっていった。それでもこの問題の対処を終えるまで頑張って…体調を崩したとかね』

話におかしなところはないから…周りは納得してくれそうだけど…。

「うーん……納得する…かな?彼女が…」

周りは納得するだろうけど…四葉現当主本人は……?
納得しないよね?

『勇退の形を作ってくれてるのが温情なんだけどね…』

温情…それに気付くかな?
余計な事を、と思うのかな?
思うよね?世界を壊したいんだもんね。

「……でもそれ、彼女は望んでないよね?」

当主をやめたい、交代したいなんて言ってないし…周りが勝手に決めたとか言い出しそうじゃない?

『この計画に彼女の心情は関係ないよ』

彼女の意思は関係ない。
当主交代の為の筋書きか…。
急な話でも納得せざるを得ない話…。

「なら…納得しないよね…」

彼女は勇退する気も交代する気もない。
隙あらば世界を壊すつもり。

「その温情すら台無しにしそうじゃない?」

当主交代をどうにか阻止するために何かしそうよね。

『もしゴネるなら…それを利用して交代させるね。僕なら』

うーん…ゴネる?
ゴネる…よりももっとこう……自暴自棄になりそうじゃない?

「実力行使とか…しないかな?」

どちらかというなら攻撃しそうなんだよね…。
もしくは別の案があって、その機会を待ってるとか。

『ああ。しそうだね。四葉現当主がご乱心。こうなる前にみんなに納得してほしかった、と』

ああ…彼女が実力行使に出たとしてもそう言うのか…。
それならば……みんなに納得?みんなが納得するよね。

こういう当主交代の筋書きの補足はまだ他にもあるのか…。

「周りにも責任転嫁じゃないけど…早々に認めてくれていたら…って?」

あー。我慢の限界が来て暴れて…?暴走してるよ?って事?
気付かなかった、認めなかったみんなの責任って…?

『ーああ!そうだね。ちょっと暴れてもらおうかな』

…え?わざと?暴れさせる…?
あー、あー…。
うわー。なんか……。うん…。

「暴れ……る?」
『自分の全てを奪われるくらいに感じているだろうから、中々冷静な判断はしにくいと思うよ?』

ははー。策士だ。

悪い顔してるよ?ジョージ。

『早すぎる事はなく、遅すぎたと』

当主交代が遅すぎた…か。
だからみんな当主交代認めてねって?

四葉の当主交代って誰が判断するんだろうな?
今回は周りが判断する?

「周りの総意で?」
『そう。当主交代が決定する。異論も封じる』

周りから四葉現当主の能力はないと言われるようなものだな…。
世界を壊す事は諦めきれないが、それを実行出来る地位を奪われる。

「…なんか無能って言われてる…ような…」
『もしそうならちゃんと根回しができていたからだ』

根回しでも無能って……怒らない?
現当主が。

「根回しですんなり当主交代が決定…」
『そうなったら速やかに静養してもらうよ。中枢には入れない』

あー。諦めきれなくても実現不可能と思わせるのか…。

流石ジョージ。

『おそらく四葉の交渉人達もそうしたと思うよ』
「…そう…?」

四葉内の動きがほぼこれと同じ……?

『将輝に情報が伝わるのが早いからね』

…早い…?
ジョージは私よりも四葉内の動きを知っている……から?

『それはゴタゴタが無かった、ゴタゴタを起こさずに交代させたという事だ』

すんなり情報が将輝に伝わったから…?
いや、すんなり当主交代が実現したからだ。

『これからは現当主の地位を奪われた彼女に協力者を作らせないようにするはずだ』

協力者を作らせない……?

『中枢から離しておきたいし、中枢の情報は与えない為にね』
「いやでも…中枢から離れても中枢の人が見舞いたいとか、話したいとか言う人が出てくるよね?」

人を動かせる地位の人が会って…力添えをする可能性がある…。

『まだ落ち着いてないから面会も無理と断る。近付けさせない』
「看病の手伝いとか言い出す可能性もあるよね…?」

急に静養とか面会出来なくて怪しむ人は居るだろう。

『すでに手配済みで終わるよ。それに見舞う人はおそらく四葉現当主…いや、元当主と同世代だろうから』

…まぁそうね。
親子ほど年の離れた人達よりも同世代の方が小さい頃からの関わりがあるから…見舞いたいんだもんね。

「同世代…当主交代を怪しんでいて、見舞って確かめたい人はいるでしょうね…」
『うん、だから…ゴネた事を利用する』

え?ゴネた事を再び……?

『いや、実力行使の方かな』

…わざと…暴れさせた方か……。

『魔法特性を知っているからもし攻撃されたら大変だと』
「え?……攻撃…?」

まるで脅し……!

『そう言って断るね』
「断…れる?」

そんな状態ならより心配だからと食い下がりそうよね。

会わせろ!とか自分ならどうにか出来る!とか言いそうだよね…。

『出来ると思うよ』
「え…?」
『きっとそこまでの価値はなくなっているはずだから』

価値……?

…いや待て…?
そこまで大事に思って……る人いるのかな…?
いたら…ここまで放置しないよね…?
どこかで止めるよね……?

あれ?違う?

価値はないのに面会……?
本当に心配している人……?

「そんなに大事なら…何故もっと早く……」
『うん、それはそうなんだけど…四葉のルールがあるかもしれないからね?』
「四葉のルール…」

何か事情があって…関われなかった、とか?
いやいや…それで今急に声を上げられても……。

『まぁ、錯乱状態…とでも言っておくかな。僕なら』
「錯乱状態…!?」
『言い過ぎでもそれくらいの被害があった、と。面会でケガされては困るとも』

ご乱心で攻撃してくるよ、見舞う貴方の魔法特性知ってるからやられちゃうよ、って?
そしてそれでケガしたら申し訳ないって?

『とりあえず会わせないようにするよ』
「でもケガとか…看病している人にも言えるんじゃ…」

自分が会えないなら会える人を自分の配下とかにしそうよね。手配して入れ替えるとか。

『ああ、言いそうだね。…なら若い世代に限定していて、元当主が魔法特性を知らない人達が看病していると』

若い世代…あまり四葉現…元当主と関わりが無かった家?

「だからそこまで大怪我はしていないと…?」
『そうだね。そう思わせるね。近づけさせない為に』

近づけさせたくないのは分かるけど…。

「嘘はバレない?」
『正しくは誇張かな』
「誇張?」

事実を大げさに……?

「納得するかな…?」
『納得しなくても一旦引き下がらせるようにするかな』

面会希望者は全員、暫くは無理、という事で一旦お断りしているって事にするのかな…。

『葵ちゃんが言っていたように、納得していないだろうね。彼女は』
「…うん…」

彼女…現当主…元当主かな。
…諦めていない…。
全てを壊すつもりでいたなら…納得するわけがない。

『地位を無理やり剥奪されるんだ、抵抗しただろうね』
「…やはり……諦めきれるわけがない……よね」
『世界を壊そうとするくらいだからね』

世界を壊す、なんてかなり大規模な事だから……?
大掛かりな準備があったから?

『それくらいの覚悟、決意があって…』

……覚悟……なんだろうか……?

『探せば他に希望は……やり方、策はあったかもしれないからね』

世界を壊せる計画は頓挫してもその地位にあれば違うやり方を模索出来た……?

『それこそ…司波達也に執着しているから気付かないよね』

師匠に壊させる事じゃなくて……?
他………?

『やろうと思えば、色んなところに爆弾を仕掛けるのだって十分世界を壊す事になるじゃないか』
「……そうね……」

手段を選ばなければ…重要な機関を壊していく事だって可能だ。

『そうまでして司波達也に拘るのは…四葉だからだろうね』
「四葉…」

四葉の魔法師が四葉の魔法で?
世界を壊す事が重要……?

『それでも自分は手を汚さない』
「ジョージ…?」
『司波達也に全てやらせる気でいる』

師匠が世界を壊す魔法を持っているからではなく…?

『司波達也に拘るのは都合のいいオモチャ、駒だからだ』
「……」
『そこに司波達也の意思はない』

確かに…師匠は世界を壊す気はないと言っていた。

『逆に言えば』

ジョージは話続ける。

『自分一人では何も出来ない人』

何も出来ない人……?
どういう…意味で…?

『誰かがやってくれる』

え…?誰か…?
今まで当主の地位があったから…?

『その程度の気持ちなんだ』

…うん?その程度の気持ち……?
軽い?適当な?

最後まで自分でやるのではなく、他人任せで見てるだけ……を言ってる?

「……?そ、う……?」

最後まで自分でやらないから……一人では何も出来ない……?
確かに師匠に全てやらせるつもりなんだろうけど…?

『司波深雪が司波達也の大事な人で、それを守りきれるかどうか。それで世界が守られるかどうか……ね』

…あぁ、当主の地位にいた彼女が言ってたやつね…。

何故守りきれるかどうか、なんだろうか…?
他の人とか別の条件とか…。

『その理論でいくなら、彼女自身が司波深雪を攻撃して司波達也のトリガーを引けばいい』
「ジョ、…まぁ確かに…」

師匠を暴れさせたいなら自分でやる方が確実で早い。

『誰も止めれないなら司波達也が壊すだろう。全てを』

…壊すって…世界よね?
怒り?が収まらなくてそのまま世界までって事?

『司波深雪がいなければ司波達也が生きていけないなら世界があってもなくても同じだろう?』

あー。この世界に?この世界が?存在し続ける意味がないとか?

「なるほど…」

ありそうと言えばありそう。

『彼女は司波達也に世界を壊す仕掛けを考えただけ』
「…だけ…?」

だけ?だけなんだ……?

仕掛けは最愛の妹さんに注目を集め、攻撃させる?襲撃……危険な目に遭いやすくする。

『それを実行するのは彼女じゃない』

実行……妹さんを狙うのは……攻撃するのは諸外国の魔法師…。
大亜連合関連?

『それに…確かに…魔法師は狙われやすいとも思うけれど…』
「うん…」
『狙われなかったら?』
「え?」

ジョージの思ってもいなかった言葉に思考が一瞬止まる。

『襲撃されなかったら?』

襲撃されない?警戒はするけど何も起こらず、平穏に過ごす…って事?

『その時はそれで納得すると思うかい?彼女は』
「…納得……?」

妹さん…司波深雪を誰も襲わない……?
警戒はすれど誰も手出ししない?

『司波深雪を襲わせるのがやる事だろう?』
「…うん…」

世界の悪意が妹さんを狙う。
それを阻止してもできなくても彼女の復讐心は満たされる…とかなんとか言っていたけど……。

この話を聞いた時、何を言ってるんだ?とか狂ってるとか思っていた。

『それが起こらなかったら……?』

けれど…襲撃される仕掛けを施したのに何もない。
世界の悪意が向かない。

そんな事になった場合、彼女はそんな結末に納得するのか…?

「……何故自分だけ、と思うよね?間違いなく」

そんな仕掛けもなかった自分だけが、理不尽に襲われ希望も無くなった。
自分だけが…!

「世界は私だけを理不尽に切り捨てた……とか思いそうだけど…」
『納得するはずがない』

ジョージは強く言い切った。

『復讐だと言っていたけれど、その復讐すら世界は捨てた、となれば…』

ヤケクソ…自暴自棄?になりそうよね。

それら全てを飲み込む……の?
あれだけの期間…年数かけてずっと計画していたのに…?

「何か行動起こしそうよね。気に入らないから、とか」
『けれどその時にどう行動していいか分からないと思うよ』

……それが一人では何も出来ない…になってる?

『当主の地位で命令するだけだったからね、計画や策は出来ても一人ではどう動いていいかも分からないよ』

部下に指示を出せばなんでもしてくれた地位はもうない…。

『だから静養先で孤立させる必要がある』
「……そうすれば何も出来ない…から?」
『違う事はしそうだけどね』
「違う事……?」

世界を壊すのとは別の?違う事…?

『逃げ出す為に周りに大きな攻撃をしてもおかしくないからね』

あー…。逃げるのか。そうか。逃げるのか。
逃げなきゃ。世界を壊す事は出来ないもんね。

「……そうね」

すんなり諦めるとは思えない。
大人しく従って機会を伺うっていうならまだわかる。

静養先を壊せばいいから。

「…脱走」
『そうしてしまったら捕まえなくてはならない、と共通認識を広めないとね』

ご乱心の元当主が脱走したら周りに危害を加えかねない!とか言うのかな?

…まぁ四葉家としても知られたくないよね。
弱みを見せるようなものだし。

『そういう立場と権力がなければ叶えられないからね。どんな命令も』

……幽閉が一番無難よね…。

「当主交代は決まったけど味方…手を貸す人は出てくる………?」

例え静養で当主交代したとしても、当主だったんだから…静養中でも誰かに頼んで師匠の相手を襲う、攻撃する事は可能よね…。

『今の状況でそれはないんじゃないかな』
「…そう?」
『周りが当主交代を認めたという事は彼女の機嫌を伺う人もいなくなる』

…つまり彼女に手を貸してもマイナス…不利になるから…?

『交渉人達がどこまで話したのかは知らないけれどね』

どこまで…?何を?

『どれだけ危険人物が家のトップとして君臨していたか、なんてね』

ああ、世界を壊す話。
ずっとそれを計画していた。

それを知った四葉の者たちはどう思ったんだろうか…。

『思想は自由だよ。けど、実行はさせない』

そうね。思うのは自由。

実行は……させない。

四葉の魔法師が四葉の魔法で守り切る……。
四葉の魔法師が四葉の魔法で世界を壊す…。

「四葉の魔法師が四葉の魔法師に世界から狙われるよう仕掛ける……」

試練…といえば聞こえはいいかもしれないけれど…。

四葉の魔法師が四葉の魔法師に仕掛けるって事よね。
四葉が…四葉の……。

うん?

「身内が仕掛けて高みの見物……」

あれ?身内が仕掛けて困難になる……?
……敵だよね?
親しくはなくても…知っている間柄で……。

フレネミー?フレ……ンドではないから、やはり敵。

師匠は認めたくないけど親を主張してたよね……?
あれ違ったかな?
でも今は正式に親子なんだよね?

…毒親では……?

しかも守り切れても守れなくてもいいとか……。
下手したらケガさせて喜んでた可能性があるね…。

「え、本当に敵じゃ…」
『彼女に言わせたら色々言い訳しそうだけどね』

世界を壊せるから執着する。

師匠が世界を壊せるから、それを実行するために師匠の大事なもの…である妹さんの注目を集め、襲撃…危険に遭いやすくした…。

「師匠がいなきゃそんな事は考えなかった…?」

師匠が世界を壊せなければ……どつなっていた…?
あの執着が無くなるから…?

いやもっと……興味すらないかもしれない。
四葉の一人、配下、手駒…。

…そんな印象のままなら……ネグレクトだろうか。

『まぁそうだね。世界を壊せる可能性を知ったから』

師匠が世界を壊せるから、妹さんに……。

「何故妹さんである必要があったんだろうか…」
『司波深雪である理由?シスコンだからじゃなくて?』

あー…シスコンね…。
そうね。重度のシスコンだったよ。

失念してた。
そうだ。シスコンだったよ。

『何故そう思ったんだい?葵ちゃん』
「え?…いや…最初は妹さんが要だと思ってて」

ジョージは黙って続きを促した。

「師匠が怒りで世界を壊すのならば絶対に妹さんじゃなきゃいけない理由が……ないよね?」
『確かに絶対司波深雪でなければならないっていう理由がシスコンだけなのかってね…』

流石ジョージ。
すぐ理解してくれた。

「ずっと一緒に育ったのなら他の人がずっと一緒に、側にいればその人でも……良かったんじゃ…?」

絶対に妹さんじゃなきゃいけない理由が…分からない。

『あぁ、何故四葉は司波深雪を司波達也のトリガーにしたのか、って事だね?』
「…うん、そう…」
『何故司波深雪なのか、は四葉内で決めたルールみたいなのがあるかもしれないね』
「……四葉ルール……」

元当主と次期当主…?
女性同士…。
師匠に執着……。

……え?あれ?

「妹さんを自分に置き換えて見て……る……?」

世界の理不尽から私を守ってくれる…!
とか…思ってない……よね?

師匠なら守ってくれるって?
えー?

いやいや、まさか…。

『面白い見方だね、葵ちゃん』
「ジョージ」
『世界を壊せる司波達也に守られたいって事だよね?元当主が』
「…うん…って考え………無理があるよね…」

やっぱり厳しいかー……。

『当時の婚約者よりも頼りになるって?』
「へ?」

当時の婚約者………?

『上書きしたいならアリかもね』
「……そ、う……?」

どんなに嫌われてるんだろう………七草家。

To be continued.

— End —

Comments 52

にゃんこ1 天前

達也の事情を知らないから真夜様についての誤解が広がっていく …いや誤解じゃないのか?

1 天前
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モコナ2 天前
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R
rukina2 天前
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しちみ2 天前
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天野江 美月2 天前
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さしみ2 天前

更新ありがとうございます! 兄妹愛しか本物感情がないから対象者の深雪をトリガーにしようとしましたが、達也が四葉をでるので葵ちゃんにトリガー役になってもらおうという計画だったのかな……真夜さん。どうぞ療養なさってくれ

2 天前
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ふくろう2 天前
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ごりん2 天前
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アヤたん2 天前

四葉当主によるマッチポンプお兄様世界崩壊RTA…ここに破れたり!!最後に七草当主にもグサっ!当時のお坊ちゃんは悪くない気がするけど婚約者守ろうとして片目負傷…頑張ったけど大人になったら最悪の対応だけど。

深月3 天前

更新ありがとうございます。 ここのところほとんど会話だけの場面なのは仕方ないけれど、どこかへ出かけたとかの日常系も増えると嬉しいです。

Sakuria
Where every work blooms
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