Novel24 days ago · 5.4k chars · 1 pages

人気のギャルが居候し始めました

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とりあえず天啓を吐き出していくスタイル

「あっごめん、アタシそういうの興味無いんで」

とある大学、中庭で壮絶な告白劇が繰り広げられていた、そしてフラれた瞬間歓声が上がる

「おーいみろよ、今月三人目だぜ?さすがだなー」

男子たちが騒ぎ、振られた子を慰めたりもする、そんな様子を三階から紙パックの牛乳を飲みながら見ている
俺からしたらどうでもいいのだがこの告白劇は大学内で有名だ

御堂詩織…金髪に紫のグラデーションカラーをしたいわゆるギャルである、そんな彼女だが学園祭でバンドをしてギター兼ボーカルをして大熱狂、バンドはその場に偶然いた人物にスカウトを受けており、度々テレビにも出るようになった大学では超がつく有名人
ダウナーな気質から人気も出ており毎月告白告白、告白がイベントになっており、フラれるかOKかの騒ぎで毎回うるさくなっている

そんな御堂詩織は今月3人目、トータル12人はふっていた、バンドに集中したいのだろうから邪魔してやるなとは思うが

「なんだよ天王寺、つまらなさそうだな」

「つまんないだろ、見え透いてるんだから」

俺は天王寺定春、至って普通の大学生である、普通の生活、普通の人生が歩めたらそれでいい向上心がない人間だ、あそこでバンド頑張っている御堂とは真逆…性格は多分近いとは思うが同族嫌悪という言葉もあるため下手に声をかけたりしていない、強いてゆうなら何回か言伝を頼まれたくらいだ

「しかし御堂ちゃんまたふったなぁ、誰か好きなやついるんかな」

「バンドに集中したいだけだろ、そっとしといてやれ」

「お前は興味ないのかよ」

「ない、接点もないしな」

「おいおい、せめて誰か好きな異性とか作れよ、じゃないと灰色だぜ人生」

「裏切られて浮気されて離婚するどす黒い人生になったらどうすんだ」

「うわぁコイツ結婚は悪ってやつだ」

友人からそんなことを言われながらも俺はその場から遠ざかるように逃げた、御堂詩織、彼女となるべく関わらないようにする為にと

「はーバイト疲れたー甘いもんでも食って帰るか」

バイト終わりにコンビニによる、一人暮らしなためバイトしながらの大学生活は大変だが、普通の生活のためにも毎日コツコツ頑張っていかねばならない、そう肝に銘じながら毎日を過ごしているのだが

「はぁぁぁ…」

「…」

その日常が非日常になった、目の前に蹲るギターを持った御堂詩織がいた…
見なかったことにしようとしてコンビニに入ろうとするが彼女ははっきりいって美人の部類だ、なにかあるだろう、いやそこらの男が確実に目をつけるだろう

「いやいや御堂は俺の事知らないはず」

御堂詩織とは言伝をしたくらいで別に関わりはない、同じ学科なくらいだ…とはいえ今思えば彼女は音楽大学に行くべきだったのと思ったのだがバンドは音楽大学でできるのか、今のバンドメンバーとそこで会えたのかと言われたら疑問が生まれる
とはいえあのまま蹲られても目が行ってしまうため、渋々声をかけることに

「なにしてんの」

「はぇ?」

目尻が腫れており泣いたあとだとわかる、なにかあったのは間違いない

「君…天王寺くん?」

「覚えてくれてたんだ」

「天王寺って苗字珍しいから」

「まぁたしかに、で?なにかあったのか?コンビニの前でうずくまってちゃ人様に迷惑だろう」

「あんまし聞かないで欲しいかな」

たしかに涙を流すことなんて相当だろう、俺はわかったと言ってその場から去ろうとする
しかし

グイッ

「?」

袖を引っ張られており、彼女がこちらを上目遣いで見つめてくる

「天王寺くんって一人暮らし?」

「え?まぁ」

「今日泊めてくんない?」

「は?!」

まさかの宿泊希望に目が飛び出る、大学の人気ギャルを家に泊めたなどバレたら噂ではすまないだろう

「絶対ダメ!」

「お願いだよ〜いく宛てなくてさ」

「バンド仲間にいえばいいだろ!」

「今あの子らにこんな姿見せたくない」

「気持ちはわかるけど俺男!わかる?!」

「うん、え?なに?もしかしてそゆこと考えてる?」

うわっと言われて引かれたらまぁ泊めるくらいなら嫌われた方がいいだろうと逃げ道ができたかと思いきや

「まぁ天王寺くんなら大丈夫でしょ」

「はぁ?!」

「だってアタシ襲いたいなら言わないし鼻の下伸ばして連れ込むでしょ?邪気がないって言うか、むしろアタシ避けられてない?なんか悪いことした?」

こいつはエスパーかとツッコミたくなった、むしろ悪いことしたかと聞いてくるあたりやっぱり根はいい子みたいだ

「いや俺は御堂が人気なのしってるから関わらないだけだ、お前高嶺の花だろ」

「じゃあ余計いいじゃん、一晩でいいからさ」

どうやら本当に困っているようだしこのままコンビニ前でギャアギャアしていては迷惑だろうし仕方なく俺は彼女を連れて家に帰るのだった

「うわー」

招いた部屋は一人暮らしの男の部屋、あんまり広くないし豪華なものはないがソファを置いたりして彩りを持たせてはいる、清潔にはしてるつもりなため多分大丈夫だろう

「いい暮らししてるじゃん」

「まぁ家具屋で安いやつ仕入れたくらいだがな」

ソファに倒れる御堂を他所に夕食の支度を始める、昨日からつけておいた鳥がいい感じに味が染みているのだ
俺は油に火を入れるそれを調理し始める

からあげを転がしながら火のとおりを見る、揚がったやつから油から引き上げていく

「おっ美味しそー」

「ちょ」

「パクっ」

出来たての唐揚げをパクリと食われた、1人分しか作ってないのに乗り込んできたギャルが容赦なく食べていく

「コラァ!俺の唐揚げ!」

「いいじゃんひとつくらい、腹減ってっし」

「よくあるかぁ!俺の晩飯!」

「もいっこちょーだい」

「あーもうまて!」

急いで唐揚げと米と味噌汁を盛り付け、御堂を席に座らせて唐揚げを出した

「まじ?食べていいの?」

「好きにしろ、俺は別の食う」

こんなこともあろうかとなにか起きた時ようにインスタントや冷凍食品は買ってある、まぁ転がり込んできたやつに飯を食わすなんて今までなかったが

「いっただっきマース!」

そしてこのギャル遠慮ない、腹が減っているから仕方ないとはいえどバクバク食べる、食べて食べて食べて食べまくり

「天王寺くんおかわりない?」

オカワリまで要求してきた、この女大物になれるだろう、多分このままいけば炊いた2合の米を全て食われるだろう…

「はー、美味しかった」

全て食べた、マジで全部食べた、どんだけ腹が減ってたんだ、もしくは大食らいかのどちらかだ…まぁ逆にこれだけ食べてくれたら作った回はあったと思いたい

「お粗末さまでした」

「ねぇ天王寺くん、シャワー借りていい?」

「お前本当に図々しいな」

「ダメ?」

「着替えは」

「天王寺くん服貸してくんね?」

「お前まさか何も無いのか」

「いやークソ親父と喧嘩して飛び出してきたからさ、なんも無いんだよね」

どうやら家族喧嘩らしい、まぁ口を出す領域ではないならば口を挟むべきではない…仕方なく自分の寝間着を渡すことにする

「ダサくても文句はなしだぞ」

「サンキューじゃシャワー借りるね」

一晩だけの我慢だとシャワーを浴びてる間にコーヒーを入れてゆっくりする、とりあえず明日の学校は時間をずらしていくのを意識したら大丈夫だろう…

「天王寺くーん、シャンプーどれー?」

「赤いやつだ、リンスは無いぞ」

「え、天王寺くんリンスしないの?髪の毛バサバサなるよ」

「男で髪の毛気を使うのはイケメンか髪が長いやつくらいだ、俺はしない」

「えーリンスないのかー、まぁ我慢するかー」

「男の一人暮らしなんざこんなもんだよ」

「でも天王寺くんっていい生活してるね」

「こう見えてギリギリだけどな、贅沢とかしてない」

風呂場から水が流れる音がする、シャワーを浴びてるのだろう、とりあえず今日はソファで寝る支度をすることにする、ベッドに御堂を寝かせようとメイキングをしていると

「シャワーあんがとね」

と御堂が出てきた…が彼女が女だと忘れていた、意外と彼女の胸はあり、渡した寝間着が少し悲鳴をあげていた

「なに?」

「いやなんでもない、お前ベッドで寝ろ、俺はソファで寝るから」

「えーアタシソファで寝るよ?」

「バッキャロー女をソファで寝かせれるか」

自分も風呂場へと行きシャワーを浴びる、いつもなら浴槽を貯めるが節約のためにもシャワーで我慢する
ささっとシャワーを浴びたあと、さっさと寝ようとしたが

「…」

御堂が持ってたギターをいじっていた、防音性が高い訳ではないため出来ればここでギターを弾くなどやめて欲しい

「御堂、ギターはやめてくれ」

「あっごめん、つぎまたテレビで歌うからさ」

「すっかり芸能人だな」

「そうだね、このままバンドで食っていけたら…」

少し寂しそうな顔をする、やはり親子喧嘩が原因だろうか…

「ねぇ天王寺くん…天王寺くんのお父さんてどんなお父さん?」

「親父?…まぁ普通だよ、普通の父親で普通の会社員」

「普通か…少し羨ましいな」

やっぱりそうだろうなと思った、喧嘩して飛び出してきた、そんなとこだろう…事情は聞かないままでいてやろうとはおもう、どうせ一夜のお泊まりだ

「ねぇ天王寺くんさ、色々教えてよ君のこと」

「大学で話すことなんてないだろう、知ってどうするんだ」

「いやさ、天王寺くんってアタシの事避けてるからさ、他の男子と違うから興味あったんだ〜」

「お前モテてるし男子とか眼中になさそうだし話す理由もないだろ」

「たしかに〜、でも天王寺くんって実は優しいんだね」

「ゴリ押し気味に泊まらせろって言われただけだからな、明日からは自力で何とかしろ」

「わかってるよ、とりあえず着替えとリンスとあと色々持ってくるよ、クソ親父がいない間に家出してやる」

「家出は結構だが変な男にだけは着いてくなよ」

「大丈夫大丈夫、しばらく天王寺くんちに泊まるから」

「そうか…は?」

耳を疑う言葉が飛んできた、今こいつ俺の家に泊まるとかほざいたか?

「今なんつったおめぇ」

「天王寺くんち泊まる、てかしばらく居候させてくんね?天王寺くん意外頼れなくてさ」

まさかの居候宣言、それだけは絶対に認めてはならない、俺は全力で御堂を止める

「お前野郎と屋根ひとつ下だぞ!俺のこと考えろ!」

「家賃出すし、家事とか手伝うからお願い〜他のメンバー頼れねぇし、他の男子とか論外だからアタシの事避けてる天王寺くんがいい」

「断わる!お前が俺の家に居候など学園にバレたらお前のファンや追っかけにリンチされるわ!」

「大丈夫絶対秘密にすっからお願い〜」

「俺が嫌だ!女と屋根ひとつしたなんてまっぴらごめんだ!俺は独身独り身でゆっくり余生を過ごしたいんだよ!」

「うわ結婚願望すらないって天王寺くん物欲無さすぎじゃね」

「平和ならそれでいいから」

「なんかあった?」

「まぁうん聞くな」

とりあえず俺の過去はどうでもいい、居候しようとするこの不届き者をどうにかせねばならない

「とにかくダメだ、一晩の約束だろ」

「あっもしかして…こっち?」ピラッ

「今度余計なこと言ったらたたき出すぞ」

「アッハイサーセンした…ねぇ、お願い天王寺くん〜」

「嫌だ、金積まれてもダメだ、俺はお前と同棲なんて無理だ、防音性だってないからギター触れないし、部屋だって空き部屋はあるが狭い、食費もカツカツだしベッドは1つしかない本当に一人暮らし用なんだ」

ダメだと言うとしょんぼりする、しかしまだ下がる気はないらしく、どうしてもと言ってくる

「なんで俺なんだ」

「天王寺くんから邪気とか下心とかないし、なにより…アタシがこうしてる事を聞かないでくれてるから」

「…はぁ」

仕方ないと俺はメモ用紙に計算を始めた

「なにしてんの?」

「お前アルバイトとかしてるの?」

「してないけど、最近テレビのオファーとかあってお金はある」

「オファーいつまである」

「結構ある」

「…ん」

「ん?」

「家賃と食費代、だすなら置いてやる、2人分になるからな、あと部屋は俺の部屋整理するからそこ使え、ギャルは色々化粧とかあるだろ?あと飯の連絡とかはちゃんとする、友達呼ぶのはなし、俺たちが同居なんてしられたらめんどくさいからな、遊ぶのはいいから、これ守れるなら」

「まもる、お金も払う」

と彼女は即断してきた

「お前な」

「こんくらい我慢出来るってか許容、置かせてもらってるんだし守るよ」

「…部屋は少し待ってくれ」

「うんあんがとね、天王寺くん」

チュッと音が鳴る、頬にキスされたと気づいたのは10秒ほどフリーズしてからだ

「じゃ、おやすみー!」

そんな俺を他所に御堂はベッドにダイブした、これからこのギャルとの長い長い付き合いが始まろうとしていた

— End —

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野良兜蟹23 天前

続きが気になってまう

ダブデ23 天前
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Sakuria
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