※キャプション必読でお願いします。
呼んだ後のクレームは受け付けませんので各自の判断で自衛をよろしくお願い致します。
⚠注意!!⚠
※オリ主と原作キャラの過去や関係の捏造が有ります。
※女監督生がいます。(原作知識なし)
※キャラへのアンチ、ヘイトの意図はありません。
その他色々と捏造あり!!!!!
「やばい!!俺ゲームの世界に転生してる!?推しが生きてる!!」
本棚から落ちてきた古書を頭で受け止めた瞬間、俺は前世を思い出した。
前世の俺は一般ピーポー。
平凡な会社員で平凡な人生を歩んでいた。別に会社がブラックな訳でも家庭環境に問題がある訳でもなく何処にでも居るような普通の成人男性。
実家暮らしだった俺には姉が1人いた。男勝りでリーダーシップのある中々癖の強い姉だったが彼女はオタクだった。姉の布教の一環で俺は『ツイステッドワンダーランド』と言うゲームに出会った。
そして今世の俺の名前は「ライラ・バート」
ツイステのメインキャラクターの1人であるレオナ・キングスカラーの召使いだ。
『ライラ』なんて名前のキャラ居ない?当たり前だろ俺は原作に登場しないモブなんだから。
しかし現在は8歳のベリベリキュートなショタだ。やめろ通報するなショタは俺だぞ。将来ぜっっったいイケメンになる顔面持ちのショタを優しく見守りなさい。
レオナは今10歳だから原作が始まるまでかなり時間があるしこのままのんびり時間が過ぎるのを待つのも退屈だ。
モブはモブらしく大人しくしてろ?んな事分かってるよだがモブにはモブなりの在り方ってもんがあんだよ!
何より!今世の俺はレオナの召使い!つまり、レオナの居るとこに俺も居る!顔面国宝傾国の美男子の隣にボヤっとしたモブ召使いが居たんじゃ主人に恥をかかせることがあるかもしれない……そんな事絶対許せない!!俺が!!!!
漫画でも王道の設定だろ!?顔面偏差値エベレストの主人の傍に仕えるイケメン執事(召使い)!!!!主人を指輪に例えるなら中央に煌めくダイヤモンド!そして俺はそのダイヤを飾るリングの装飾!
つまり!!!!イケメンダウナー顔面宝具のレオナの隣にはモブはモブでも顔が良いモブが居た方が俺が嬉しい(?)。
幸い今世の俺は将来イケメンになることが約束されているショタだ。レオナの隣に居ても石を投げられることはないだろう。残りの問題はどんなジャンルのイケメンになるかだ……。主人であるレオナとはタイプが被らない方が良いだろうが全く別ジャンルのイケメンだとバランスが悪い。
ある程度方向性は似せておいて細かな違いを出した方が見栄えも良いだろう。
レオナはライオンの獣人、俺はただの人間。ここで1つタイプ分けが出来ているがこれだけじゃ足りない。
レオナがダウナー系なら俺は陽キャ寄りがいいか…?だけど俺の根は陰キャ寄りだから無理に明るく振る舞うのは違和感が凄いし俺も持続出来ない。マイペースで優しいお兄さん系がまだましか?喋り方をゆっくりにしたり語尾を伸ばすくらいが良さそうだな、うん!採用!
性格の方向性が決まったら次は見た目だ。
レオナは長髪だから俺は短髪で行こう、髪色は俺の方が明るめだけど同じ茶髪だもんな!シルエットから違う方が印象も違う。レオナは無表情な時が多いし俺はなるべく笑顔を心掛けよう。
あとは……雰囲気か?
これが1番難しい。笑顔がデフォルトのキャラでも雰囲気が怪しければその笑顔も胡散臭くなってしまう。「この人うさんくさ…自分の主人裏切りそう……」とか思われるのはダメだ!!
レオナの隣に立った時と状況を過程しよう、その方がイメージしやすい。
レオナ・キングスカラーと言えば……ライオンの獣人で後のサバナクロー寮の寮長。夕焼けの草原の第2王子。怠惰でイケメンで顔面だけで国を動かせそうで女性だけじゃなくて男性も虜にするような色気のある……色気??
「ハッ!!そうだ!!!!!!」
レオナの隣に相応しいイケメンでカッコ良くて色気のあるお兄さんを目指そう!
◆◆◆◆◆
7年後。
展開が早い?オダマリ!!!!
特に何も無かったからね!!この7年間俺はひたすら色気のあるお兄さん(キャラ)を目指して話し方や見た目を磨き続けただけだからね!もちろん勉強も頑張ったよ、頭悪くてレオナの召使いから外されたくなかったし。
体も鍛えた!運動も前世よりちゃんとやったぜ。色気のあるお兄さんを目指すなら体型1つとっても妥協出来ないからな。前世より運動神経あって良かった。
何度も挫けそうになったけど、諦めずにここまで継続出来てるのは自分の事ながらホントにすごいと思う。ありがとうイマジナリー姉ちゃん、何度も俺の夢に出てきて励まし(物理)てくれて……夢のはずなのに痛かったよ。
王宮の入口。
王族の方々や沢山の(俺含めた)召使いに見送られて今日レオナは1年遅れでナイトレイブンカレッジに入学する。
ひゃ〜真っ黒の馬車だ〜。迫力あってちょっと怖いなぁ〜。
ファレナ様を初めとした王族の方々がレオナに言葉を贈られているが当の本人は面倒くさそうに顔を顰めてる。あらら、眉間にシワが寄って…。
会話が終わったのかレオナが馬車へと歩み寄る。そのタイミングで俺はレオナの斜め後ろへと駆け寄った。
「お疲れ様です〜レオナ様」
「はぁ……堅っ苦しくて息が詰まるかと思ったぜ。ライラ、トランク寄越せ」
「はーい。古書の修復が間に合って良かったよぉ、リクエストされてたやつは全部揃ってるから」
防犯魔法やら何やらが厳重に掛かった革のトランクケースを手渡せば先程と打って変わって機嫌良さげにレオナは喉を鳴らした。
「流石仕事が早ぇな。本業の修復士が直すよりお前が直した方が状態が良いなんて、あいつからの立つ瀬がなくて毎回笑いそうになる」
「あはは、褒めてくれんの?どういたしまして」
他の召使い達に聞こえないように声を潜めながらくすくす笑う。声小さくした程度じゃ獣人には聞こえちゃうだろうから防音魔法も使ってるけどね。
「暇な時でもいいからメッセ送ってよ?レオナが居ないとホントにつまんない。ホリデーまでにはまた古書の修復終わらせとくから、ちゃーんと取りに来てよね」
「はぁ…ホリデーな、分かってる。……お前ももうスマホ無くすんじゃねぇぞ」
「無くしませーん。てかあの時も無くした訳じゃないんですけど?」
レオナが馬車に乗り込む。
蓋の空いた棺桶が見えて思わず身震いした。これで入学式に運ばれるって分かってはいるけど生きたまま棺桶に入るのって結構勇気いるわ。
「じゃあねレオナ、行ってらっしゃい」
「ああ」
黒い馬車がレオナを乗せて遠ざかって行くのを見送ってから改めて気合いを入れる。
目元のタスクは古書の修復!そして最終目標は原作開始時点のレオナの隣に相応しいイケメン色気お兄さん!
元々の顔面のおかげでイケメンは問題ない、今日も俺はレオナの次にカッコイイぞ☆(自己肯定感アゲ)あとは色気!ショタだった頃は難しかったけど今や俺も15歳、そろそろ大人の色気を醸し出せる年頃になって来たのでは!?
現に17歳のレオナはイケメンで顔面つよつよで色気がある!!!!召使いとして鼻が高いです!!!!
俺も負けて居られない、もっと色気を出せるようにならないと!レオナの隣に立てるように!
◇◇◇◇◇
え?俺に手紙ですか?ありがとうございます…誰からだろ。わぁ高そうな紙。
…………………ナイトレイブンカレッジ…入学……許可証……
は??????????
翌年、何故か俺の前には黒い馬車が来てます。
俺はモブなのに何故??確かにゲームのモブは画面に映るし動いたり喋ったりするし、一部人気になってあだ名とか付いたりするモブも居るけど。
俺はどうなんだ??前世の記憶持ちでっせ?ゲームの世界観壊れない?大丈夫なの?一応前世の事は誰にも言ってないしこの先もバラすつもりはまっっったく無いけど。
…………………
えーーーーーい!俺はモブだぁぁぁ!!!!
どうにかなるやろーーー!!!!
どうにかなれー!!!!
◆◆◆◆◆
ハッシュタグ入学式なう
ワー来ちゃったよナイトレイブンカレッジ。来るつもりなかったのになんでこんな事になった。
それもこれも俺のご主人様(レオナ)が優秀過ぎるからだ!!ハイスペック俺様王子様に置いて行かれないように魔法の勉強を頑張ってしまったばかりに闇の鏡に選ばれてしまうなんて!!!!!
俺は王宮で終身雇用レオナ様の召使いAとして過ごせていれば良かったのにぃ!
ここまで来てしまったんならもうしょうがない。
モブ生徒としてレオナの世話をしていこう。来年にはラギーくんが入学して来るだろうしそれまでは目いっぱい甘やかしてやろう。
とりま記念に校舎の写真撮っとこー。後でレオナともツーショ撮りたいな〜。お願いしたら撮ってくれるかなー。
◇◇◇◇◇
わ、わわわ分かってはいたけどっ……!!この学校の顔面偏差値高過ぎる!!!!チラホラ見つけたメインキャラは勿論だけどその他のモブキャラまで顔が整っていやがる!!!!嘘だろ……なんか自信無くしそ……いや、今世の俺はイケメン、…イケメンなんだ!レオナの隣に立っても見劣りしないように努力した自分を否定なんかしないぞ…!!例えその他モブに埋もれようとも!レオナの召使いの座だけは譲らない!!!!ネバギブアップ!!
「次、ライラ・バートくん前へ」
「!はい」
カラスの仮面を付けた不審者、もとい学園長の声で俺は思考を切り替える。今は入学式の寮分け中…レオナも見てるだろうからみっともない姿は晒せない…。ッシャァァア!!気合い入れるぜ!!俺はイケメンでカッコ良くて色気のあるお兄さん俺はイケメンでカッコ良くて色気のあるお兄さん俺はイケメンでカッコ良くて色気のあるお兄さん………
「汝の名を告げよ」
「ライラ・バートでーす」
「汝の魂のかたちは…………不屈、奮励、熟慮……」
闇の鏡が数秒黙り込み俺の魂に適しているであろう寮の精神を上げていく。
結構適正ヒットするんだね?
不屈はあれかな?レオナの隣に居るために諦めずに努力し続けたことかな。奮励も多分同じ理由だろうね。熟慮は……頭の中でめっちゃ喋りまくってる事とか??
「汝は……サバナクロー!!」
「お、やった〜レオナと一緒じゃーん」
あっぶねー意外と適正多くてワンチャン別の寮に配属されちゃうかと思ったけど天は我に味方した!
サバナクローの列の方に近づけば先頭に立つレオナを見つけた。フード被ってても溢れ出るオーラ……キャーイケメーン
式典服似合う〜カッコイイ〜!
テンション上がってついニコニコしちゃう。流石俺の主、また男前上がった?
でも流石に今は式中だし話し掛けるのはまずいよね……あとでいっぱい写真撮ろうね!
笑顔のままレオナに会釈して列の1番後ろに歩いて行こうとしたが何故か襟首を掴まれて歩行を中断させられた。そのままずるずるとレオナの隣に立たされる。
へ?俺1年だよ??1年って列の後ろに並ぶんじゃなかったっけ?学園長が最初に説明してたはずなんですが??え?記憶違い??
「…レオナ?俺後ろに並ぶんじゃないの?」
「お前はここでいい。ほら、頼んでたもん寄越せ」
「えーそれが理由かよぉ。たく、…はい、この前遺跡で発掘された遺物(修復済み)」
「ほぉ、これがねぇ?」
懐から防犯魔法が施された小箱を取り出し手渡すとレオナは早速マジカルペンを一振し施された魔法を解除する。箱を開け中に入っていた魔法石のついた指輪とバングルを取り出し解析しだす。
「まるで新品同様だなぁ?指輪の方は魔力の増強、バングルの方は身体能力と……第六感の向上か。中々面白い組み合わせじゃねぇか」
はわわご機嫌にお耳と尻尾が動いておりますかわいい。
イケメンでカッコイイ上に可愛いの要素まで採り入れているなんてやっぱりレオナは最強だなぁ。うん。
さっきまでの気怠げな様子はどこへ行ったのか、機嫌良さげに遺物を解析しているレオナに周りのサバナクロー生が少しザワつく。それはそう、いきなり新入生を自分の隣に留まらせた上に手渡された遺物をうっきうきで眺め始めたんだから。獣人の多いサバナクローなら耳の良い生徒も多いだろうしさっきの会話もある程度聞かれてるよね、別に聞かれて困る事は話してないから防音魔法も使わなかったし。
流石に声を掛けてくる生徒は居なかったけどちょっと視線がうざい。「なんだこの1年?」みたいな視線は良いけど「ひょろっこいガキめ、調子乗りやがって…!」みたいに敵意じみたものを向けてくる生徒はなんなん?ヤカラかよ。あとで一悶着ありそ〜。
おごそかに進んで行く式を見ながらライラはこっそりとため息をついた。
◇◇◇◇◇
「おい!そこの1年!!」
「…俺ですか?なんの用でしょう」
はーいフラグ回収乙です。やっぱり寮に着いてから絡まれました…めんどくせーーーー!
「サバナクロー寮に入ったからにはヒト属でもきっちり縦社会を学んで貰わねぇとなぁ?先輩が教育してやるよ、嬉しいだろぉ?」
「あはは!間に合ってます!」
笑顔でお断りすると目の前の先輩だけじゃなくて周りで様子を伺っていた同級生たちもギョッと目を見開いて固まってしまった。
「な、…っんだとてめぇ!!!!先輩の誘いを断るなんざいい度胸してんじゃねぇか!!先輩に対する尊敬の念が足らねぇなぁ!!!!」
「すみません面倒事とか嫌いなんで。それに先輩とは初対面なので特に尊敬とかないです」
「はぁぁあ!?!?!?」
お顔が真っ赤になってく先輩。なんの獣人かなー?耳の形観ただけじゃ分かんないや。身長でけー、それに筋肉ヤバ腕ふっっっと!丸太かよ。やっぱり獣人属って運動神経いい人が多かったりすんのかな?レオナ見てても思ったけど種族ステータスがまず違いそう。初期ステ筋力とか体力、速度、全部にボーナス値付いてそうだよね、知らんけど。
あーてか話長いなぁ、叫び過ぎててほとんど何言ってるか分かんないし聞き取れる内容のほとんどが「先輩を敬え!」「ひょろいガキが調子乗んな!」とかそんなのばっかり。めんだくせー時間の無駄。
「あーはいはい分かりましたよ。教育?でしたっけ?それすれば良いんでしょ?やりましょうよ」
面倒くさくなってきたから返事したら何故か決闘することなった。Why????
は?なんでレオナはそんなニヤニヤしてんだよ。「適当に遊んでやれ」??は?????今から鬼ごっこするんじゃねぇんだわ。
えーと?決闘のルールは?『魔法禁止』?そんで『相手が降参宣言するか戦闘不能となった時点で終了』『勝った方が立場が上になる』ね、おk把握。
ようは基礎ステータスにボーナス値付いた獣人に有利な試合って事ね。
範囲は談話室の中。武器無しのステゴロ試合、手に布巻くのだけは許可貰えた。素手って痛ぇんよ。
「この手鏡が地面に付いた瞬間から試合スタートだ!行くぞ!よーい!!!!」
審判役の生徒が空中に手鏡を放り投げる。
パリンと甲高い音が鳴った瞬間一気に距離を縮める先輩。
「はっ!貰ったぁぁあ!!!!!!」
………………………
「はい、おしまい。レオナ〜ツーショ撮ろ〜」
ぱんぱんと手を払ってからレオナに駆け寄る。談話室はそこそこの人数が居るはずだけど今は無人みたい静まり返っている。
パシャパシャとスマホを鳴らして写真を撮れば画面にはめっちゃイケてる2人の顔が………キャー!絵になる〜。
「いやーやっぱレオナの顔が良い……外!外でも撮ろ!式典服のままでね!サバナクロー寮を背景にして撮ろ!行こ!」
はいはい、と了承してくれたレオナを引っ張って寮から出る。流石にあそこに居るのは気まづ〜い。
「……あの1年やべぇ、先輩を片手でぶん投げたぞ」
「先輩生きてるか?前転の途中みたいなかっこだけど……」
「息はしてるけど、一応保健室連れてくか」
あの一件以来、寮で絡まれなくなりました☆
王子の召使い舐めんなよ、護身術くらい身に付けてんだわ。
とある獅子の独白。
ライラとの出会いは10歳の頃。崩れ掛けた廃墟の上から落ちて来たあいつを咄嗟に助けた時だ。
紫と黄色のバイカラーの瞳がじっとこちらを見つめてきて、身寄りのなかったあいつは俺に「恩返しがしたい」と言った。
王宮で俺はいつも1人だった。
俺の召使いたちは皆俺のユニーク魔法を怖がり必要以上に接触して来ない。俺の召使いである事が不服であるように、まるで自分自身が不幸であるように廊下の隅や建物の影でいつも愚痴を言い合っていた。
時代が時代なら不敬罪で断罪ものだ。だが、愚痴の内容が『嫌われ者の第2王子』のことなら、誰も注意をしない。聞こえぬ振り、見てない振りをしていた。
今までなら。
「レオナ様の悪口を言うのはやめてください!」
小さな子供が自分の倍以上の背がある獣人の召使いに声を荒らげた。小さくて非力で叩けば折れてしまいそうな体であいつはいつも、相手が誰であろうと言い返した。
ライラだけは、俺のそばを離れなかった。
俺のユニーク魔法を知った時も俺は王になれないと言った時もファレナが王になった時もチェカが産まれた時も。
「レオナ!古書の修復終わった〜、一緒に読も〜」
「あ!その指輪この前買ってたやつだよね?似合う〜!流石レオナは着こなし最強!」
「あらら、本を砂にしちゃったの?なら直してあげるね〜」
「ねぇレオナ、俺って役に立つでしょ?だからこれからも俺を使ってね?俺はレオナだけの召使いだから」
「これからもずっと隣に立っていられるように俺も頑張るね」
あいつだけは俺を優先した。
「ライラ、お前は良くできた召使いだなぁ。こんな嫌われ者の第2王子の召使いじゃその才能が埋もれちまうんじゃねぇか?もっと出世して次期国王の召使いか従者になりたいとは思わねぇのか」
「えー?俺がレオナ以外に仕えるの?無理でーすお断りしマース。俺は一生レオナの召使いやるから!気まぐれでクビになんかしないでよ!」
なぁ、なんで俺について来る。
俺がお前の命を救ったからか?あれは偶然だ、助けようと思って助けたんじゃねぇだろ。何故それだけで俺に尽くす、俺を怖がらない恐れない嫌わない。
俺にはお前が分からねぇ。
3年生になったぞぉぉおお!!!!
そして現在入学式です!!!!!展開はやいとか言うな!!
いやぁー原作の記憶だいぶ薄れてきちゃってるけどその時になってみると案外思い出せるもんだね。カリムくんのお尻に青い火が付いちゃった時は「ここ見た場面だ!」てなったもん。
そして問題の監督生だけど……多分女の子かな?髪が短いしちょっと距離あるからまだ断定出来ないけど。
あ〜グリムくんに首輪付いちゃった。しばらくバイバイだね、ネコチャン………。
「おいライラ何ボーとしてんだ。行くぞ」
「はーい」
ま。サバナクローは2章だしマジフト大会の話だったはずだから監督生と直接関わるのはまだまだ先だね。
内容どんなだっけ?………やっぱり10年って長いなー思い出せないや。てか俺って何章までストーリー進めてたっけ?
あれ?
なんでこんなに思い出せないんだ?
ああなんだっけ、…………あ。レオナに呼ばれたんだ、早く行かなきゃ!
植物園の一角。
「おっ花に水をあげましょ〜♪キレ〜イに咲いてね〜♪」
いや〜今日もいい天気。こんな日はお昼寝したら気持ちいいだろーなー。レオナは絶対お昼寝してる。
「よし!水やり終わり!土の状態も良いし順調順調」
ジョウロ片付けて戻ろ〜、あれ?レオナにラギーくんじゃん。今日もレオナがサボったのかな?なんかレオナ不機嫌そー。いつもレオナのお世話をありがとねラギーくん、今度ドーナツ奢るね。
……………あれ?なんか忘れてる?
なんだっけ、植物園でレオナとラギーくんを見掛けるのはそんな珍しくないのになんか引っ掛かるな……。
植物園…………レオナ……しっぽ、あ。
「マ、マロンタルト事件…!!」
1章始まってるじゃん!!!!くっそなんで忘れてたんだよ!そう言えばこの前シャンデリア壊した1年が居たらしいって話聞いたわ!!「今年も血の気の多いやつが入ったんだな〜」て普通に流しちゃってたよ!あれプロローグだ!
ということは次の展開はぁ………確か、エースくんとデュースくんがリドルくんに決闘を申し込むんだっけ??その時リドルくんオーバーブロットした…はず………あぁやっぱストーリー忘れてる……記憶が朧気すぎて確証がないわ……。時間の流れって怖ぇー!
まあ、原作の通りならオバブロしてもリドルくんは正気に戻るはず。今は少し様子を見よう、モブの俺が下手に関わってストーリーが変わったりしたらそれこそリドルくんの命に関わりかねないし。
◇◇◇◇◇
後日、ハーツラビュル寮の寮長リドルくんがオーバーブロットしたと噂が流れて来た。へぇー⤴︎そーなんだー??ふーーーん???リドルくん大丈夫そ?なら良かったわぁ〜。
どうやら原作通りに進んでるらしい、良かったリドルくんが無事であとでお見舞いでも行こっと。
てことは次は2章か………大丈夫かなぁ、俺が居て。
「ライラ、話がある俺の部屋来い」
「ん?りょうかーい」
ライラを部屋に招き入れ後を追ってラギーも入り鍵をかける。念の為防音魔法を掛ければ場の空気を感じ取ったのかいつものへらへらした表情を引っ込め真剣な目で俺を見詰めて来る。
「なんか、大事な話?」
「あぁ、大事な話だ。マジフト大会についてな」
ライラにラギーのユニーク魔法を使って大会前に他寮の選抜選手に怪我をさせる作戦を伝える。話が終わるまでライラは無言だった、表情に変化は無く顔色も変わらない。
やがて俺が黙れば部屋には静寂が流れる。
扉の前にいるラギーは硬い表情でこちらの様子を伺っている。ライラの反応が思っていたより無くて動揺しているようだ、耳と尻尾が所在無さげに動き回っている。
「ライラ、俺に協力しろ。お前は俺の召使いだろ」
10年前よりずっと近くなった視線は決して俺から外されなかった。バイカラーの瞳がほんの僅かに細められ口の両端が僅かに上がる。
「うん、もちろんだよ。俺はレオナの召使いだからね」
お前が断るはずがないと最初から分かっていた。お前は一度も俺を否定しなかったから。
俺が何をしようと何を言おうと、お前は笑って頷く。
それは『主人』に逆らえない『召使い』だからだ。身分が低く大勢いる召使いの1人に過ぎないお前は10年前からずっと俺のご機嫌を取るのに必死だったよなァ。
俺が恩人だからずっと傍に居たい?はっ、笑わせんなよ。
お前は俺を見ているようで見ていない。俺を肯定しているようで関心がない。笑顔を向けてるようで笑っていない。
お前の全部は作り物で、ただの一度も俺に本性を見せない。人形みたいなやつ。
お前は俺を信用していない。
そんなお前を俺が信用なんて出来るはずないだろ。
だが、その能力は本物だ。魔法も体術も身に付けたスキルは役に立つ。だから俺はお前を『使う』。
主人が召使いに命令するのは当然のことだ。それをお前は拒絶しない。
「お前に1つ仕事をしてもらう。なぁに、難しい事じゃないお前なら達成出来る簡単な事だ」
「明日、校舎内の階段から落ちろ。なるべく人の目がある時にな」
「うん、分かった」
お前は否定しない。こんな命令をした主人にお前はまたその笑顔を向けるんだな。
◆◆◆◆◆
「っ!?ライラ!!」
後日、俺はレオナの言った通りに階段から落ちた。
怖かったけどなんとかやり切った!めっちゃ痛ぇ!受け身は取ったから大怪我はしてないけど多分酷めの打撲はしてると思う。
これってあれだよね?2章の連続傷害事件のやつだよね?ラギーくんがユニ魔使って起こすやつ。サバナクローからは怪我人は出てなかったはずだけど…俺の記憶違いだったかな。
多分レオナ的に俺はカモフラージュ替わりだよね!
怪我人の居ない寮が自然と犯人候補に上がるからそのアリバイ作りの為に俺に怪我して来いって言ったんだろうなー。
流石っすわレオナあったま良い〜!めっちゃ痛いけどレオナの為に我慢だっ……我慢。あ、ヴィルくんごめんねびっくりしたよね、急にクラスメイトが階段から落ちたらそりゃ心配するよね。そこそこ距離あったのに走って来てくれたの?優しいねありがと。でもこれわざとだからバレた時はちゃんと謝るね……。
「ライラ!しっかりしなさいアタシの声は聞こえてるわね!?」
あれ、なんかめっちゃ焦ってない?なんか申し訳ないホントにごめんなさい大丈夫なんですわざと飛び降りたんです…。
「……ッヴィルくん、俺は大丈夫だから。あははうっかり足踏み外しちゃった。びっくりさせてごめんね?」
「馬鹿!!!!動かないで!!!!」
「ヘッ!?……あれ?」
なんか額のとこ濡れてる。
汗?でも、なんかぬるつく……。赤くね??
「これで押さえてなさい!いい!?これ以上動かないで!」
ヴィルくんが真っ白なハンカチを額に押し付けてくる。あ、待って汚れちゃうよ!?白は汚れ目立っちゃうから!え?そんなの気にしなくていい??ヴィルくん優し過ぎ〜。
でも受け身は取れたから頭は打ってないはずなんだよね。多分これは爪かなんかが掠ったんかも。額って結構派手に出血するから大怪我と勘違いするよね。ホントに大怪我の場合もあるから軽く見ちゃダメなんだけど今回に限ってはホントに大丈夫なんだ………申し訳ないヴィルくん、ハンカチは新しいの買って返すね…。
その後、騒ぎを聞き付けたバルガス先生が駆け付けて俺を保健室に運んでくれるまでヴィルくんが付き添ってくれました。
ホントにありがとねヴィルくん、綺麗なお花咲いたらあげるね。でもこんなに心配掛けちゃってバレた後がすっごく怖いです……。怪我するタイミング絶対ミスったなぁ………。
◆◆◆◆◆
怪我を(意図的に)してから数日、俺は何回か保健室に通い怪我の治療を受けた。
怪我自体はちょっとした打撲と額の切り傷なんだけど念の為病院で検査も受けたし何針か縫った。意外とパックリいってたらしい……そりゃヴィルくんも取り乱すわな。後日ちゃんと新しいハンカチを買って渡しました。
その後、チラホラと校内で生徒が怪我する頻度が増えてきた。ラギーくんたちが動いてるんだろうね。
原作通りに進めばレオナたちの悪巧みは暴かれて作戦は失敗し、レオナはオーバーブロットする。
正直な所、レオナがオーバーブロットするのは止めたかったな、て思ってる。ゲームの時とは違ってオバブロってホントに危険なんだって実感してるし、リドルくんが大丈夫だったからってレオナも大丈夫とは中々思えない。一番の不安要素が俺の存在だもん。
このまま原作の通りに進んでほしい気持ちと、ストーリーを変えてでもレオナのオバブロを止めたいって気持ちが混在してる。だってホントに怖いもん。
レオナが死ぬ可能性が0.1%でもある事が。
なんで俺、ゲームの世界なんかに転生しちゃったんだろ。転生するならせめて全く接点のないモブ中のモブにして欲しかったな。
接点が無ければストーリーに影響無いだろうしレオナの事もここまで心配しなくても良かったのに。
「…あ、雑草生えてる」
植物園で水やりしながらしていた思考が花壇に生えた数本の雑草を見つけた事で一度途切れる。
しゃがんで雑草を引き抜けば伸びた根が近くの花にまて絡み付いていた。
花が抜けないように慎重に雑草の根をちぎり捨てる。
ブチっ、ブチリ。
引き抜こうとした雑草の葉がちぎれ根っこが土に残ってしまう。これほっとくとまた伸びてきて厄介なんだよなぁ。
全部抜かなきゃ。
ザクっ、ザクっ。
スコップで周りを少し掘り雑草の根を取り除く。これで花の栄養が取られなくて済む。
これでおしまい、お手入れ完了!綺麗に咲いてね〜俺のお花たち。
「あの!すみません、少しお話いいですか?」
「え?」
振り返れば小柄な生徒と耳が青く燃えてる猫が1匹。あれ、この子達って確か……。
「先日階段から落ちて怪我をされましたよね?」
「怪我をした時のことオレ様たちに教えて欲しいんだゾ!」
俺ってもしかして自分が思ってる以上にストーリーに関わっちゃってる????
↓主人公のプロフィール
名前/ライラ・バート
学年・クラス/3年C組14番
誕生日/11月24日(射手座)
年齢/18歳
身長/181cm
利き手/右
出身/夕焼けの草原
部活/園芸同好会
得意科目/飛行術
趣味/絵を描くこと
嫌いなこと/お説教
好きな食べ物/マスカット
嫌いな食べ物/レバー
特技/アクロバティック飛行
ユニーク魔法『■■■■■■』
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______________
レオナの召使い。幼い頃レオナに命を救われた事を切っ掛けに王宮でレオナの身の回りの世話をしている。魔法より体術を使った戦闘が得意、だが本人は争い事は好まない。
あとがき
この作品を最後まで読んで下さりありがとうございます。
正直小説書くこと自体久しぶり過ぎて難産でした。投稿するかどうかもめちゃくちゃ悩んだのですがひっそりと置いておくことにしました。
なるべくは完結させたいですね……一応2章と3章、あとは6章と7章はオリ主が登場する所だけでも書きたいな……と、思っています。イベントについてはあまり参加出来て居なかったのでどうするか悩み中です…。レオナさんが出るイベントだけでも石を砕こうかどうか……。
この小説を書いてる途中でもレオナさんの考察とか何やら確認してたのですが私が書くレオナさんとの解釈の違いに苦しめられてます。原作のレオナさんが書けない…。レオナさんはこんなんじゃない……と2回ほど書いてた小説を全消しして虚無ってました。原作ありきの二次創作ですが、どこまで原作に忠実になるか………
とにかく、まずは2章を書き切ることを目標に頑張ります。遅筆ですが他の神小説様の次いでにでもお待ち頂ければ……
それではまた次回。




























