Novel26 days ago · 309 chars · 1 pages

あなたと雨傘と私 【朗読台本】

黒崎督也黒崎督也

のんたん×初実とうか フリータグ企画「#雨音に恋をする」参加作品。 想いを寄せる男性(または男子生徒)と相合傘で歩く女性(または女子生徒)の心情を300字程度の台本として執筆しました。 フリー台本ですので、どうぞご自由にお使いください。だだし、著作権は手放していませんので自作発言はお止めください。 本作を使って同企画に音声投稿される方は、記載タグと投稿期間をお忘れなき様ご注意ください。

私に向かって降り落ちる雨が「ポン」と傘に弾かれる。
この音が好き。
私が守られている証だから。
あなたと、その大きな傘に…。

一緒に歩くあなたの吐息が聞こえる。肌に触れる。
この距離感が好き。
いつもよりもあなたを感じられる。
あなたのその温かさを…。

傘からはみ出たあなたの体は雨に濡れてびっしょり。
それでもあなたは私を傘にすっぽりと納め続けてくれる。
その優しさに私の心はポカポカ温かい。

ねぇ、あなたは気付いてる?
私の鞄の中には折り畳み傘が入ってる事を…。
あなたの傘に入りたくて嘘を付いた事を…。

私は雨が好き。
あなたとこうしていられるから。
私の邪な想いを雨音が隠してくれるから。

〈Fin〉

— End —

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