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はじまりの話

ヤツキマオヤツキマオ

新シリーズです! 原作軸でわちゃわちゃする警察学校組が書きたくて始めました。ゼロ係ももちろん続けますよ! 黒の組織の潰し方がネタ切れに近いので、劇場版多めの予定です。救済&他も書きますが! オリ主人「保科春(ほしなはじめ)」くんです。萩原さんには「はるちゃん」呼びしてもらってます。 さあ、仲良くわちゃわちゃしてくれ!

「保科、君には卒業後東都警察本部地域部第一方面機動警ら隊に配属してもらう」

「は!………………え?」

警察学校卒業が近づいてきたこの日、俺は学校長に呼び出されていた。
班全員ならまだしも、なぜ自分だけと思っていたが、学校長から言われたのは配属先で。しかも、聞き馴染みのない配属先に、つい本音が盛れた。

「スカイブルー隊、通称青バイとも言われる部隊だ」

「スカイブルー隊って、大阪府警だけにあるあの?」

「そうだ。年々犯罪率の上がる東都でも導入する事になってな。次年度から設立されることになった」

スカイブルー隊、通称青バイ。

大阪府警に所属し、ひったくりなどの街頭犯罪の予防・検挙や詐欺・薬物・性犯罪などの犯罪対応、そして初動捜査。
白バイが交通違反を取り締まるのに対し、青バイは幅広い犯罪対応に特化したバイク部隊だ。

大阪にしか無かったバイク部隊が東都にも。

思いもよらない告知に胸が踊る。
元々白バイに配属希望を出していた身としては、試験運用の部隊だとしても興奮しないはずがない。

あれ、でも…

「あの、なぜ自分なのでしょうか?試験運用だとしても、他に経験者の方がいいのでは?」

「引き抜きはもちろんあったが、君自身白バイへの配属を希望していたことや、講習の成績も常にトップのことから、青バイの隊長が欲しいと言ってくれてな。それで、どうだろうか?もらうとは言ったが、試験運用。拒否権はもちろんある」

希望すれば、青バイではなく他の部署でもいいと言ってくれる学校長に向け、敬礼をする。
新部隊に、その部隊長直々の推薦。
答えはもう、決まっていた。

「……いえ、保科春。青バイ隊員にて東都を駆け抜けます」

「あ、春ちゃんおかえり〜」
「長かったな」
「何かあったのか?」

班ごとに割り当てられた学習室に入ると、既に全員揃っていた。

「配属先の説明」
「お、ついにか」
「保科が最後か。結局どこになったんだ?」

入ってきた俺にそれぞれ話しかけるのは、萩原と松田、諸伏に降谷。
そして、班長の伊達。
入学初日から殴り合いしたメンバーもいて、公私共に6人でみっちり濃い時間を過ごした仲間だ。

今じゃ教官たちに伊達班は全員、問題児認定されている。

非常に不服だが。

え、俺?
俺は問題児じゃないよ。
多分。絶対。きっと。

1回倉庫奥にあった白バイを解体したけど。
え?普通は解体なんてしない?
直したから問題なし。
バレなきゃいいんだよ、バレなきゃ。

「聞いて驚くなよ。東都警察本部地域部第一方面機動警ら隊だ」

「なんて?」
「聞いたことねぇな」
「俺も」
「新しい部署か?」

俺と同じように首を傾げてる4人に対し、降谷だけが分かったようで、

「その部署って確か、スカイブルー隊だったか?大阪府警限定の」

「お、さすが零。正解」

「え!?」
「マジか!」

「まだ試験運用だけどな。犯罪率が年々上がってるから東都でも設立しようってなったらしい」

「でも、すごいな。新卒で新部署って」
「松田たちと同じスカウトだった」
「あ〜、お前白バイの成績トップだもんな」
「そういや、高速でも爆走してたな」
「お前らに言われたかねぇよ」

降谷side

最初は、変わった奴だと思った。

初めて話したのは、五十音順の関係上寮の個室が隣で、荷運びの時に目が合ったのがきっかけだった。
何かを話す訳でもなく、しばらく見つめ合っていると、先に口を開いたには保科だった。

外見が外見だから物珍し気に見られることの方が多く、こいつも同じような事を言うのだと思っていたら、出てきた言葉は予想外で、

「俺、タバコ臭かったりする?」

という誰も予想できない内容だった。
どうやら、入校を機に禁煙をするらしく、最後の喫煙をしてきた直後だったらしかった。

話してみれば良い奴で、面白い奴。
成績自体はそこまでいいものじゃなかった。
だけど、バイクの操縦技術はピカイチ。
他にも、犯罪心理学と地形に関する基本科目以外のものは詳しかった。

“春”と書いて“はじめ”と読むちょっと変わった名前のあいつは、萩原に初っ端から読み間違えられ、今じゃ“春ちゃん”呼びが定着している。
初めは呼ばれる度に苦い顔をしていたが、今では普通に返事をするようになっている。
いいのか?それで。

最近じゃ、俺と保科で“ゼロイチコンビ”とも呼ばれるようにもなったが。
実習でやった犯人の逃走経路予測と捕獲方法を2人で考えたんだが、エグかったらしい。
お前らも、ノリノリだっただろうが。

「春ちゃんさ、青バイに配属になったじゃん?」

保科が席を外していたとき、萩が真剣な顔で切り出した。

「おう」
「それが?」

「春ちゃんさ、バイクの操縦技術ピカイチだし、東都内の道という道知り尽くしてるからさ。いつか“青影の裏道番長”とか呼ばれそうじゃない?」

吹き出す音が続出した。
絶妙にダサい二つ名に、爆笑している俺たちは知らない。

数年後、本当にこの二つ名で呼ばれるようになる事を。

俺たち全員が、あいつに命を救われる事を。

— End —

Comments 5

熾季2 个月前

一気にに読みました…最高です!

ユヅキ2 个月前
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月井6 个月前
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狐陰9 个月前

面白い!! 続きが楽しみです!!

A
Akira9 个月前
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Sakuria
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