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陸軍のにっこり美形腹黒軍人 × お茶屋の平凡な娘さん話

寒ブリ寒ブリ

私がこんな2人見たいところ自由メモレッツゴー!!

「やぁお嬢さん。団子を2本とお茶を2杯もらえますか?」
とにっこり笑いながら、彼が来店した。
カーキ色の軍服に身を包んだ長身の男。
名前は橘 朔弥(たちばな さくや)。

人当たりが良くて優しそうに見えるのに、どこか底が読めない笑顔の腹黒陸軍将校。

「いらっしゃいませ。お団子はわかりますが、お茶2杯ですか?」
と、キョトンとする私に

「えぇ、頑張り屋のお茶屋のお嬢さんとお茶をと思いましてね」
とくすりと笑う。

え???どういうこととキョトンとすると
またにっこり笑う。

「ふふふ、すみません。貴女には回りくどい言い方よりも、素直に伝えるべきですね。
貴女とお茶が飲みたいのです」
と、私の手を下から掬い取り優しくぎゅっと握るのだ。
この女たらし!!!!!!!!!!
きっとら何人にもこんなことをおっしゃってるんだわ!この人!
でも赤くなる頬は抑えられず。
ウブな自分が嫌になる。
男の人と付き合ったこともないから、こんなことで喜んでしまう。

怒るでもなく困るでもなく、ただひたすら真っ赤になって俯く彼女を見て、愛しさが募る橘なのであった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
戦地に赴く前の朝
雨上がりの庭で、そっと摘んだ花を
お茶屋の娘ちゃんが、一枚一枚ていねいに押し花にして、
小さな布のしおりに仕立てたもの。
それを、出征の朝に彼の掌に乗せて

「朔弥さん、これ……よかったら」
「……これは?」
「庭に咲いてた、撫子の花です。
これくらいしか……できないけど……」
娘ちゃんの声は震えていたけど、笑顔で差し出されたしおりは春の陽射しのようにまぶしかった。

彼は、それをそっと懐に入れて微笑む。
「ありがとう。君らしい贈り物です。大事に持って行きます」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私が、ついムキになって
「朔弥さんがいなくても、私のことお嫁にもらってくれる人くらいますから!」
って、嘘を言うと
それを見た瞬間の朔弥さん、笑顔がスッと消えて、静かに一言。

「……名前を教えてください」

「えっ?」と驚く私に、淡々とした口調で続ける朔弥。

「あなたに言い寄る愚か者の名前です。彼の身分、家柄、勤務地、家族構成……すぐに調べます」
と、いつもと違う感じ。
あ、あれー??

てっきり
「おや、それは妬けてしまいますねぇ〜」
なんて笑われるもんだとおもったのに。

おろおろしていると、
「私には言えない相手ということでしょうか?」
と、なぜか違う方向に勘違いされてしまう!

・彼の笑顔の裏を知ってる部下が、こっそり貴女に「あの方に押し花しおりをくれたのは貴女ですか? あれ、肌身離さず持ってましたよ」と教えてくれる

・この2人は恋人になる前の両片思い

・蓋が開かないやつをぱかってあける橘さんにときめく日
・お茶屋娘ちゃんのことになると暴走する橘さんに振り回されてる部下。

— End —

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