
明星、光ささぬ方へ(3/5)
生命枝計画シリーズの4作品目となる「明星、光ささぬ方へ」の連載版となります。 今回は洞窟探索を中心にしたコズミックホラー風の作品となります。 また今回は5話に分けた形での投稿となり、およそ5週連続での更新を行う予定です。 生命枝計画(https://xfolio.jp/portfolio/kohatazuke/free/37430) 明星、光ささぬ方へ(1/5)(novel/26508043) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ルーレイが消えた。 「ホイミン、どちらにしてもこの道はヤバい!」 「あえ、でも、もしだったら、助けに……何処か道中でトラブってるだけかもしれませんし」 「色々考えることは出来るけど、引き返してる余裕はない、危険の回避を優先するから!」 「でも……」 「リーダーは! わたし! ルーレイは、死んだ! ホイミンは道を見ながら先に、私は後ろ警戒しながら行くから、何かあったら叫ぶから、その時は全力で走って!」 彼女は少々あっけにとられたようにも見えたが、それでもすぐに切り替えて進み始めた。 急ぐ歩みはどんどんと加速し、途中から二人とも走り始めていた。 体が岩肌に当たり傷ついてもそれを気にする余裕も無く走る。 幸い後にも先にも何かが出てくることはなく、洞窟は再び少し開けた広間に出た。 助かった……のだろうか。 実感はない。 襲われた感覚も無いのだから仕方がないか。 念のため通路から距離を取り周囲を見渡せる場所まで移動してそこでようやく緊張が解けた。 体が徐々に痛み出す。 全身から汗があふれて熱く、体の末端は逆に氷のように冷たくなった。 私たちは休息もかねて少しの休憩を取ったが、その間もルーレイがやってくることはなかった。 (本編:novel/26628591)

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